【2019年3月追記】
以下の記事内容は2010年の話ですので、現在も同様の措置を取ってくれるかわかりません。
現在はESTA申請が有料になっているようですし、システムも変わっているかもしれませんので、アメリカへ行く際には申請を忘れないようにしてくださいね。
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こんにちは!たびなすびのちかです。
2000年代に入り、どこの国でも外国人の入国審査は厳しくなりました。
飛行機に搭乗する際にも持ち込み荷物を丹念に調べられ、液体などには持ち込み制限がかかります。
日本入国でも外国人には指紋認証を義務付けており、いつも入国審査に時間がかかって大変そうです。
アメリカに入国するには「ESTA」が必要
![Phography by YOSHI](https://tabinasubi.com/hp/wp-content/uploads/2016/03/P3270510-1060x707.jpg)
新婚旅行でカンクンを選んだ私たちは、成田からヒューストンを経由し、カンクンに上陸する予定でした。
経由地とはいえ、ヒューストンでは一度アメリカに入国しなければならないとのこと。
そのことは事前に知っていたのですが、頭の片隅に入れておいただけで特に気にかけることもなく、成田からの長時間フライトをどう快適に過ごすか、ということに労力を注いでいました。
新婚旅行だからビジネスクラスで!なんて発想は皆無の私たちは、エコノミー席の最前列をとるために、夜中3時のウェブチェックイン開始時刻を寝ずに待ちました。
3時になると同時にチェックイン、最前列を確保し、
「これでカンクンまで余裕の快適フライトだぜ!」
などと言いながら祝杯をあげ、寝ずに成田へと向かったのです。
搭乗した飛行機の最前列はそれはそれは快適で(エコノミーとしては)、一睡もしていない私たちは離陸と同時に爆睡してしまい、起きた時にはフライト時間は残りわずか。
十分に睡眠をとりすっきりした頭でガイドブックを眺めていたところ、「アメリカ入国の際の注意点」というところで目が留まりました。
「アメリカに入国する方は事前に必ず『ESTA』を申請すること」
…え?
聞いてないよ…
「ビザなしで入国する全ての方に必要です」
全ての方!
「遅くとも搭乗の72時間前に申請しておくこと」
72時間!
…もうすぐ着くんですけど。
「ESTA」は「電子渡航認証システム」の略で、2009年からアメリカ政府が義務化しており、搭乗前にオンラインで申請しなければならないとのこと。
快適なフライトが一瞬にして入国拒否の不安へと変わります。
隣でなにも知らずにぐうぐう寝ている夫を叩き起こし、大変なことが起こっていると告げました。
「なーんだ、そんなの昨日申請しておいたよ!」という頼もしい夫の言葉を期待したのですが、答えは、
「何それ知らない」
しかし、焦るという言葉が辞書がない夫は、
「入国できなかったらさー、すぐ日本に帰るのかなー」
とか、
「そしたらアジア方面に行く?」
などと、次のプランを考え始めました。
何この人…
信じられない気持ちの切り替えの早さ…
そんな相反する気持ちを抱えた私たちは、着陸した飛行機を降り、何が起こるかわからない入国審査へと向かいました。
入国審査は2時間待ち
![OLYMPUS DIGITAL CAMERA](https://tabinasubi.com/hp/wp-content/uploads/2016/03/P3270508-1060x707.jpg)
入国審査は長蛇の列、ざっと見ても500人以上。
彼らは全員ESTAを申請しているのか…
私の頭のなかはESTAでいっぱいです。
そんな私の不安を見透かしてか、夫は、
「この人たち皆申請してると思う?ネットとか使ってない人もいっぱいいるから大丈夫だよー」
と呑気に励ましてきます。
そのポジティブシンキングを少し分けていただきたいものですが、性格なのでどうしようもありません。
その時、入国審査中のサリーに身を包んだご婦人が職員に手招きされ、別の場所へと連れて行かれました。
また別のブースでもアジア系のおじさんが…
あの人たち、もしやESTA未申請組なんじゃ…私も数分後に同じ運命に!?
ドキドキの入国審査
列に並んで2時間後、やっとのことで私の番。
なんとラッキーなことに家族は一緒にブースで審査が受けられるよう!
よかった…
この精神状態じゃ一人では何かヘマする確率9割。
結婚しててよかったと結婚して初めて心から思いました。
入管職員はスキンヘッドの超細身ブルースウィリス。
職「あれ、ESTA申請してないね」
きたーーー!どうしようどうしようどうしよう
夫「はい、してません」
わあー言っちゃったよこの人…さようならアメリカ…
職「じゃあ、これに記入して。次からちゃんと申請してきて。」
え。
ここで書けばいいの?
…よかったーーー!
ヘナヘナと腰が抜けそうなほど安心しました。ハローアメリカ!
安心感からか、その後の職員の「麻薬とか薬物を持ってますか」という質問に対して、
なぜか韓国語で「ネー(はい)」と言ってしまい、あわてて訂正。
ブルースウィリスには真顔で「笑い事じゃない」と凄まれました。
こわかった…
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