アイルランド

家族カードが使えない!海外からコレクトコールで父に電話をかけてみた!

こんにちは!たびなすびのちかです。

今でこそ、海外旅行もカードとパスポートさえあればOKの時代ですが、今から約15年前はそうもいきませんでした。

カードを使えるところも限られており、今より使い慣れていませんから、やはり現金が一番、心配な場合今は亡きトラベラーズチェックを持っていったものです。

異国で財布の中身が5千円

大学生の私が遠くアイルランドに行くために、初めて一人で全てを準備をするのは大変でした。

今のようにネットを駆使すれば座って何でもできる時代ではなかったため、いちいち電話して、店に行って、なにしてどこに行って、と何日もかかり、途中で何をやってまだ何をやってないのかこんがらがってきます。

しかも一人暮らしですから頼る人はいないのです。

 

というのは個人の主観で、その当時はみんなが同じようにやっていたので、ただただ私の要領が悪かっただけです。

とにもかくにも準備を整え、無事アイルランドに到着することができました。

ホストも空港まで迎えに来ており、やれやれ、と安心して1日目を終えたのでした。

 

事件が起こったのは二日目。

ホストのおばさんがバスの定期券の買い方を教えてくれたときのことです。

 

「チカは1ヶ月しかいないから、マンスリーパスを買えばいいよ。15ポンド(約3千円)だよ」

「大変、私まだ両替してなくて」

「大丈夫、立て替えておくから後で払ってね」

 

ということで定期券を手に入れ、おばさんと別れた後両替をしに行くことに。そこで財布を開くと、

 
5千円札1枚しかない!
 

うそでしょ…。

ご、ごせんえん…ってひどくない?(泣)

 

渡航前のあまりのこんがらがり具合に、お金の準備をすっかり忘れていたのです。

あと30日、どうすればいいんでしょう。

家族カードが頼みの綱

財布はもちろん、カバンのポケットや化粧ポーチの中、絶対入っているはずもない帽子の裏まで探しましたが一円の現金も出てきませんでした。

あるのは5千円札1枚だけ。

あとは…

 
VISA家族カード!!!!
 

助かった…

 

20歳の私には今まで重要性がわからなかったから財布に挿したままだったけど、お父さんがいってたっけ…御守り代わりに持っていろと…

あとはATMを見つけてカードで現金を引き出せばいいのです。

1ヶ月なら何とかなりそう、ほっと一安心。

ちょうど近くに銀行があり、VISAカードも扱っているよう。さっさとおろしてしまいましょう。

 

<出金>

ピッ

<金額>

10万円くらいでいいか、ピッピッピッ

<暗証番号>

 
わからない。
 

ピピピピ(適当)

<暗証番号が違います>

ピピピピ(適当)

<暗証番号が違います>

ピピピピ(適当)

 

<お取引できません>

がーん。

 

お父さん、御守り壊れたよ…

 

なんて言ってる場合じゃない!このダブリン生活が悲惨なものになってしまいます。

スーッとATMからカードが吐き出されてしまいました。

 

ため息をつきながらカードを手に取り何気なく裏面をめくると、「ヘルプデスク電話番号&コレクトコール番号」が!

そうですよね、こんな人いるでしょうたくさん。

ヘルプしてもらうため、早速コレクトコールで電話しましょう。

 

公衆電話を探し、番号を押します。

 

ーーー呼び出し中ーーー

電「メイアイヘルプユー」

 

 
英語かよ…
 

私はダブリンにおりますが、これから英語を習得するのであって、現在はまだ未習得状態です。

 

私「マイカード、シークレットナンバー、アイドンノウ」

 

ひどい、英語がひどすぎる。

しかし、相手はプロ、なんとか通じたようです!

その後名前とカード番号、生年月日を確認し本人認証ができたとのこと。

これで大丈夫かと思いきや、

 

電「(便宜上日本語訳)あら大変、あなたのは家族カードだからお父様に確認を取らなければならないわ。お父様にこのことを伝えて連絡してくれればすぐにカードが使用できるようにするわ」

 

私の家族、今韓国に駐在中なんですよ。

 

韓国ってなによー。何で韓国に電話しなきゃんないのよー。(私がドジだから)

背に腹は変えられません。韓国にコレクトコールするしかこの生活を続ける術はないのです。

 

ドキドキしながら電話番号を打ちます。

 

「アンニョンハセヨ、◎△$♪×¥●&%#?」

 

わからない…英語より更にわからない…

 

「マイファーザー、テレフォンナンバー、アイムジャパニーズ、マイファザージャパニーズ」

 

さらにひどい。

以下略しますが、カムサハムニダとか、アボジとか、ケンチャナヨとか私の中の最大限の韓国語を駆使し(ほぼど下手な英語だったけど)、どうにかこうにか父の電話につながったのでした。

 

あまりの展開にほとんど記憶がありませんが、

「本当にばかだねーーーーー」

と父に言われたことは覚えています。うん、ばかだな。

 

こうして30分以上ダブリンの公衆電話を占領し、翌日より無事にVISAカードで現金おろし放題となったのでした。

 

旅行の準備はしっかりと忘れ物のないように!

 

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