こんにちは!たびなすびのちかです。
マレーシアの北東に位置するペナン州は陸と島に分かれており、陸側は工場が多く産業が活発で、島側は街の中心が世界遺産にも登録された観光地です。
観光客である私達は島側に滞在していますが、海を見ながらビールを飲むのがペナンでの楽しみとなっています。
ローカル格安海沿い屋台へGO!
素敵な洗練されたシービューのレストランも数々ありますが、そう毎日毎日は行けません。
街中の屋台も十分美味しいのですが、景色が味気ない…。
南国の海を愛する我々は、船着場から延々と海沿いをダラダラ歩き目ぼしい店はないかと探していました。
すると、結構夜更け(といっても9時位)にも関わらず、海沿いの広場のようになったところにわさわさと地元のファミリーが沢山くつろいでるのに遭遇。
私「結構賑わってるね、この辺。」
夫「子供を遊ばせるにはちょうどいいのかもね、広いし。」
私「カップルもいるね。」
夫「あ、あそこで何か売ってるみたい。」
広場の奥に光が見えたので行ってみると、20軒ほどの屋台が集まったホーカー(屋台街)でした!
この辺!→地図
ハラールと非ハラールとインド人夫婦
ホーカーは座席が2つのスペースに区切られ、それを囲むように屋台が並んでいます。
一つはハラールエリア(イスラム教徒が食べられる料理)で、もう一つは非ハラールエリア。
ハラールにはマレー系のファミリーがわんさか、人気料理は赤い貝炒めで皆がそれを食べています。
非ハラールには中華系のファミリーや、ビールが飲みたい観光客が中心。お酒はこのエリアにしかない模様。
クイーン・オブ・ビアーの私はもちろんこちらですね!
海沿いの席が一つ開いていたため、腰を掛けようとすると、
「…ットダウン…」
あれ?何か聞こえた?
「シットダウン…。ヒヤ…。」
ん、店員さん?
それにしてはなぜ囁き声?
声の方を振り返ると、ニコニコした初老のインド系夫婦が自分たちのテーブルを指しています。
私「え?」
イ「座りなさい…ここへ…」
私「え、でも。」
イ「会話しましょう。さあ…」
私「あ、はい…」
絶妙な囁きと有無を言わさない眼力に負け、何故か彼らのテーブルへと導かれた私達。
聞くと、彼らはカシミールから観光で来たインド人夫婦。
生粋のベジタリアンで、お酒などもってのほかのようです。
私「あの…、私達ビール飲みに来たんですけど、目の前で飲んでも大丈夫ですか?」
イ「ノープロブレム。好きなモノを飲みなさい…。」
私「あなた方は飲まないんですよね、スミマセン。インドへ行った時にもお酒を見かけませんでしたから。」
イ「いいのだよ…。しかし私が知る限り、77%のインド人は酒を飲んでおる…。」
なにその微妙なパーセンテージ…
その後は家族のことやら、仕事のこと(ビル持ちの富豪だった!)、ヒンズー教の神話などをレクチャーされつつ会話を楽しみました。
ただ夫はヒンズー神のときはほぼ会話放棄してたけどね!
一人で受け持つの大変だったわ!
夕食をリトルインディアへ取りに行くとのことで、お別れ。
全部神の思し召し、というところが興味深かったです。
タイガービアーのおばちゃんが酷い
インド人夫婦とお別れをし、思う存分ビールを飲みながら夕食タイムです。
今日の選択権は私。
中華はちょっと飽きたので、隣のハラールエリアで注文することにしました。
選んだのは、
・ペナンラクサ(ラクサ=マレーシア風うどん、土地によって味が違う)
・ナシゴレン(チャーハン)
の二つ。
ラクサは注文すると1分ほどでできるため、テーブルまで自分で運びます。
ナシゴレンは注文が溜まっているとのことで、座っている場所を言っておけば持ってきてくれるスタイル。(後払い)
夫はラクサが大好物なので、一気に半分食べ残りを私に。
あまりに美味しそうなので、隣の中華系おじさんに「ラクサどこで買ったの??」と聞かれるほど。
私はラクサをシメにしたいので、ナシゴレンが来るのを待つことにしました。
隣のおじさんは無事にラクサをゲットしたらしく、右手でいいね!と親指を立て笑顔で私たちに合図。
マレーシアのホーカー(屋台街)にはドリンク担当がおり、中でもビール担当者はバブル期のボディコンのようなピチピチワンピースを着ているのですが、何故か全員、
チャイナおばさん…
親しみのあるオバちゃん体型で、化粧気もなく、歩きやすいスニーカーで結構なガニ股歩き。ガシガシ売り込みをしてきます。
強烈な個性を醸し出していますが、彼女に頼めばいいのだとわかりやすい目印になっています。
コップが開くと、勝手に瓶ビールを注いでくれるのですが、きっと早くビールを減らす魂胆でしょうね。
私達のテーブルにもやってきて、空いたコップにビールを注ごうとすると、
ガシャン!!!
ジャーーーー!!!
おばちゃんラクサこぼした!
全こぼし!
幸い服などにはかからなかったのですが、
あ、という顔をしたオバちゃん、雑巾を持ってきてテーブルからラクサを拭き取ると無言で何処かへ消えてしまいました。
私「え、終わり?」
夫「新しいの持ってきてくれるのかな?」
私「私まだ一口も食べてないんだけど。」
夫「おばちゃん一言も発しなかったよ。」
私「あ!!あれ!!」
見ると、斜め横のテーブルで他の店員と座っておしゃべりしてるよ!
私「なかったことになってる…」
夫「マジか…」
まあ、5リンギット(約150円)のラクサなのでまた買えばいいんですけどね。
一応、おばちゃんが前を通った時に、
「私達のラクサ、どこいっちゃったの?」と話しかけました。
ただこのおばちゃん、英語が全くわからないようで勘違いしてスプーンを持ってきてしまいました。
「そうじゃなくて、ラクサこぼしたでしょう?まだたくさんあったんだよ。」
と冗談っぽく夫が言っても、首をかしげるばかり。
他の男性店員も何事かとやってきました。
すると、隣のラクサおじさんが、
「○!※□◇#△!○!※□◇#△!」
と中国語で事の顛末を説明してくれたよう。
さすがはラクサ仲間!
「ああ、それはすまなかったねえ、じゃあ新しいのを…」
と男性店員さんがいうので、
夫「いやいや、ただおばちゃんに『ごめんね』って一言言ってほしかったんですよー。ハハハ。」
男「ホントごめんねー」
男性店員さん、めっちゃいい人。
ただね、おばちゃんは絶対中国語で「私じゃないよー」って言ってたけどね。絶対にキミだ。
ナシゴレン屋で天然店員と暇つぶし
ラクサ仲間にお礼をいい一息つくと、アレ…?
ナシゴレンまだ来てない…
30分以上たってるので、ちょっと様子を見に行くことに。
店では懸命にフライパンを振っている店員さんがいました。
「ちょっと待ってー(多分:マレー語)」
「OKOK」と言うと、その後ろにいた他の店員さんが話しかけてきました。
店「マレー語話せる?」
私「ソーリー、話せないよー。」
店「へー、どこから来たの?チャイナ?」
私「ジャパンだよ。」
店「へー。ジャパンかー。」
私「イエス。」
店「アイム、フロム、マレーシアー。へへへ」
私「知ってる。」
めちゃくちゃくだらない会話をしている間にナシゴレン完成。
ラクサはなくなったので、ナシゴレンでシメました。
絶対キレイじゃなさそうな、ここの公衆トイレ、
ピッカピカで超キレイ!
新築!
何かネタが欲しければここのホーカーは一度訪れてはいかがでしょうか?
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