こんにちは!たびなすびのちかです。
ソラリスト(空好き)夫が最も愛するのは、夕焼けに染まった空と雲のコントラストが素敵な夕暮れ時。
「あ、そら。」
とニッチなファン受けしそうなサブカル邦画のワンシーンのようなセリフを、恥ずかしげも無く日常に多用します。
一方の私は夕暮れなんぞ、その日の晩酌ビールのことしか考えていません。
ビールを美味しく飲むために水分立ちをしているので、
「そりゃ空はあるよ、地球だからね!そんなことより早く晩御飯!」
とサブカル気分を台無しにするため、非常に嫌がられます。
いくらなんでもちょっとぶち壊しすぎかな、と反省し、たまに真っ赤に染まった夕暮れに出会うと、
「ほら!よし(夫)、そらそら!!真っ赤っかだよ見てみて!!」
と話題の共有を試みますが、
「あー、もう!そういうんじゃないの!浸りたいのに…、騒がしい…」
とため息をつきながら距離を置かれてしまうのです。
韓国人は私タイプの賑やか主義
韓国の南に位置する釜山では、海に面した土地が多いため景色を楽しめる場所がたくさんあります。
ビーチに面したカフェやバーは数え切れず、しかしそもそも海だらけの釜山ですからどこへ入ってもシービューの素敵な景色が見られます。
また、ドバイ顔負けの超高層タワーマンションが建ち並ぶ新都市の迫力もまた見ごたえ有り。
日本ではなかなか見られない近未来的な街もまた、観光スポットの一つとなっています。
素敵な景色があれば、誰もがそれを楽しみたいもの。
自然と人が集まります。
観光客はもちろんのこと、散歩中の近所のひとだって景色のいいところを歩きたい。
その結果、
周りが激うるさい…
韓国の人は基本的に一人で行動しません。
また、音にはあまり過敏ではないようで、特に自然の中(海のそばとか)にいると誰かが催しをしたくなるみたいです。
等間隔に、ライブをしたり、マジックをしたり、踊りを踊ったり。
遊歩道にはスピーカーからクラシックの大音響が流れたり。
更に全員が元軍人である韓国男性は腹式呼吸で発生するものだから、声が通る通る!
それがまた重なり合って聞こえる観光地は、もう、
カオス。
ビーチは連日友だちグループ、ファミリー、なにかのグループ(謎)が集まってワイワイ遊んでいます。
本当にみんな楽しそうです。
が、絶対に浸ることはできないでしょうね。
最寄のスタバは賑やか過ぎて話が聞こえなかったよ!
夫の眉間には常時しわが!
声の届かないほど広い多大浦(タデポ)
そんな夫のお気に入りスポットが、
多大浦(タデポ)海水浴場
(地図)
ビキニガールがナイスバディで闊歩している背景がドバイという、画的に生えるザ・釜山観光!ビーチ(ヘウンデや広安里)が東側だとすると、多大浦は釜山の西ギリギリのマイナーエリアです。
地下鉄すらまだ通っておらず、中小企業の工業地帯を超えた先にあるビーチには、バスで行くしかありません。
背景には実用的ともいえるマンションがあるのみ。決してドバイマンションでは有りません。
ビーチとはいうものの、砂浜はまるで干潟のよう。
だだっ広い干潟の先に非常に波の穏やかな海が見えるのです。
あれ?湖かな?
と勘違いしてしまいそうな雰囲気。
そう、そんな多大浦では、キャピキャピの若者集団も、謎のグループも、酒盛り集団もほとんどいません。
いるのは、静かに散歩する中年夫婦…そして、
カメラオタク!
ここは超有名な夕日絶景スポットなのです!
干潟の先に落ちる夕日と、海に映る空のコントラストが最高なのだとか。
だだっ広いため、自分のベスポジを確保することも容易でジャマも入らない、カメラマンにはうってつけの撮影地です。
「やべえな…ここ…」
そうつぶやくと、
タッタッタッタッタッタ…
走り出したら止まらない、そしてもうアリの様に小さい姿になった夫。
「おーい!おーい!」
叫んでみるも、この広さでは届きません。
しょうがないので、私ですら夕日に浸るしかないのです。
高い建物も無いため、大きな空が真っ赤に染まり大きな太陽が沈んでいく様はやはり圧巻。
いつもは賑やかな韓国で、静寂に包まれ夕日を見ると、ちょっと寂しい気分になってしまいますね。
これも夕日の威力かしら…。
夕日も沈み、夫に追いついたところで、
「ちょっと物悲しいね、でも素敵な夕日だったよ。」
と感想を述べました。
夫「でしょ、夕日最高だよ。」
私「そうだね。お腹すいたな、帰ろうか。」
夫「え?こっからだけど?」
私「え?」
夫「夕日は沈んでからが美しいの。夕焼けがいろんな色に空を染めるから。」
というと、また、
タッタッタッタッタッタ…
マジでーーーー!
それからたっぷり1時間、夫は夕焼け空を思う存分撮影したのでした。
付き合いきれない!
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