韓国生活

韓国らしからぬ静寂、安藤忠雄建築ミュージアム『SAN』の虜に!

こんにちは!たびなすびのちかです。

韓国といえば、元気!

3人集まればワイワイ楽しいおしゃべりが周りに響き渡ります。

わが子の名前を叫ぶパパママ

元気があるのはとてもいいこと!

し・か・し、

 
過ぎたるは及ばざるが如し
 

特に、お休みの日はね!

 

3人どころか10人単位で行動しているため、

ワイワイ楽しいおしゃべり×3=∞

 

仕方ありません。人ごみの中だって子供は勝手にどこかに行ってしまうんですから。

うちの子、迷子になっちゃう!大変!

 
ペヨンジューーーーーーン!!!
※例えばヨン様と同姓同名の子供を母が呼ぶ場合

 

韓国では人を遠くから呼ぶ場合、大声でフルネームを叫びます

休日の人手の多い観光地では、そこかしこでフルネームを叫び続ける親の声がリフレイン…。

 

ペヨンジューーーン!!チェジウーーーーー!!チャングンソーーーク!!!(永遠に続く)

 

…小さい子のいないところ、探そっかな。

消去法で決めたミュージアム行き

Wonju_farmPhotography by YOSHI

 

静を求め、山の奥へ奥へとやってきてたどり着いたウォンジュ市(原州市)。

コソンで韓国最北の統一展望台の観覧をあきらめ、あと2日残っている連休をどうするか決めかねていた私たち。

(→北朝鮮に一番近い場所、コソン「統一展望台」に入れなかった!

 

私「どこ行くー、ちなみに私海飽きた

夫「じゃあソウル行く?」

私「でも今から4時間もかかるって。遠いー

夫「んーじゃあ、?」

私「湖も水系じゃん、水飽きた

夫「じゃあ、?」

私「やまあ?やーーまーーー?

夫「じゃあねえ、ちょっと待ってね。」

私「…なんかさあ、パッとしないねえ

夫「あ、ミュージアムあるよ、現代建築、安藤忠雄が設計したんだって!行ってみようか。」

私「んー、まあー山よりいいかー。文明っぽいし。」

 

否定しまくり一体何様なんだという私の発言にも全く怒らない我が家の

 

ミュージアム行きはしぶしぶの選択でしたが、自然にも飽き飽きしていたので行くことにしました。

それが超ナイスな選択だったのです!

気軽に入れない、そこがいい!

ウォンジュ市に入ったものの、ド田舎の雰囲気で、ほぼ山とトンネルしか見えません。

こんなところにイケてるミュージアムなんて本当にあるのだろうか…。

Museum_SAN_golfPhotography by YOSHI

 

すると、ゴルフ場が見えてきました。芝生が整えられいいコースのようです。

ゴルフコースを両側に進むと、ありました!「ミュージアムSAN」地図)の看板が!

 

エントランスまでの細く長い道と建物と外界をさえぎる高い壁はまるで、リゾートの五つ星ホテルのよう…。

 

「ほう!」

思わず感嘆の声がこぼれ落ちてしまいました。

 

駐車場は8割がた埋まっていましたが、連休中日の午後でこの数ですから穴場スポットでしょう。

リゾートホテルのように案内のお兄さんがエントランスでご挨拶。

中に入ると受付があり、入場券を買います。

ミュージアム 
15000ウォン

ミュージアム+ジェームス・タレル 
28000ウォン

高い!

そしてジェームス・タレルって何者…

なかなかの大物のようです、13000ウォン上乗せって…。映画より高いよ。

Museum_SAN_ticketPhotography by YOSHI

 

すると、

「タレルセットで二人!」

夫が気前よくいいました。

異存ありません!

ペヨンジュン攻撃から逃げてきたのです、なるべく長くいたい!

 

早速中に入ったのですが、目に入るのはほとんどがカップル

そりゃそう…、親戚一同できたら大変な金額になってしまいます。

例えば10人なら28万ウォン!

しかも割り勘のない文化ですから、多分長男夫婦が払うことになるでしょう。

長男の嫁なら必死で止めます

 

人がいるはずなのにサイレントな空間。

ここは本当に韓国なのでしょうか!?

計算されつくされた配置

Museum_SAN_flowersPhotography by YOSHI

 

受付の建物を出ると、ミュージアムまでは花と水の風景が広がっています。

余計なものが何もない、満開の花とその後に広がる水面と歩道のみの空間。

Museum_SAN_gatePhotography by YOSHI

 

もしかすると、日本で同じものを見たらこれほどの感動はなかったかもしれません。

しかし普段、元気で超明るい韓国で派手なインテリアを目にしながら生活しているので、その対比で心に入りやすかったとも考えられます。

旅先でも美術館といえば「りんごは浮いてみえるんだね、作者には」とか「この女の人、多分髪の毛邪魔だよね」とか見たまんまの感想を述べ、ほぼ散歩と同程度の時間で見終わるという芸術に全く興味のない私たち夫婦。

こんな私たちを虜にするなんて…

 

安藤忠雄すごすぎ。

↑この言い方も安っぽい

Museum_SAN_paper Photography by YOSHI

 

ミュージアム内はウォンジュ市が有名な韓紙(ハンジ)をモチーフに紙の歴史を展示。

展示の仕方も素敵でした。

 

光の加減とかねー。

空間の加減とかねー。

文字の加減とかねー。

 

結局加減がいいんですねえ。安藤さんは。

Museum_SAN_insidePhotography by YOSHI

 

タレル凄い

誰だよ…、ジェームス・タレルって。

そう思っていました。

『光と空間のアーティスト』とは一体なんのか、スポーツ脳の私たち夫婦には想像ができません。

 

タレルショーを見るにはチケット購入時に時間予約が必要です。

ミュージアム観覧に1時間程度かかるので、それを見越して受付のお姉さんが予約してくれました。

 

タレルショーは4つの作品に分かれており、ただ置かれてあるのに動いてるような不思議体験ができます。

詳しくは行ってのお楽しみ!ですが、簡単に言うと、

 

超上質なトリックアート

 

タレルもすごすぎ!←ボキャ貧

Museum_SAN_cafePhotography by YOSHI

 

周りが大自然ということもあり、花の空間とも、水の空間とも、タレルとも背景が絶妙にマッチしていたミュージアム『SAN』

たまにはちょっと静かに田舎と芸術を楽しみたい!と思われる方には是非オススメです!

 

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