
2016年11月の記事です
2019年9月に追記
こんにちは!たびなすびのちかです。
突然ですが、私には日本に可愛い妹が一人います。二人姉妹です。
なのに不思議なことに…、
韓国に何十人という妹や弟がいる…。
まさか…父…。
名前を呼ばない韓国人!?お兄さんとお姉さんが異常に多いワケ。誤解を解こう!
まさか父に隠し子がいるわけではありません!キッパリ!
ではなぜ、こんなに妹や弟ができてしまったのか。
理由は簡単、年下の友人がこぞって、
私をお姉ちゃんと呼ぶから!
お姉ちゃんと呼ばれたら、その人は私の妹か弟でしょうが!
という論理から言うと、
韓国人は全員兄弟ということになります。
マジ…?
名前を呼ばない韓国人
韓国では、年上の人を名前で呼ぶのは失礼なことなので、極力続柄を使って相手を表します。
こんな具合に。
登場人物
鈴木うしお(男25)
加藤とら吉(男29)
吉川うさこ(女32)
ー日本編ー
吉川「鈴木くん、昨日頼んでおいた書類、できた?」
鈴木「あ、すみません。一人じゃ無理だったんで、加藤さんに手伝ってもらいました。」
加藤「結構量多かったっすよ。鈴木一人じゃ大変だと思って。」
吉川「加藤くんありがとね。でも鈴木くんももう少し頑張らなきゃ。」
鈴木「吉川さん、相変わらずスパルタっすねー。」
ー韓国編ー
吉川「うしお、昨日頼んでおいた書類、できた?」
鈴木「あ、すみません。一人じゃ無理だったんで、トラ吉兄ちゃんに手伝ってもらいました。」
加藤「結構量多かったっすよ。うしお一人じゃ大変だと思って。」
吉川「とら吉ありがとね。でもうしおももう少し頑張らなきゃ。」
鈴木「うさ姉ちゃん、相変わらずスパルタっすねー。」
圧倒的家庭感…
兄ちゃん姉ちゃんの前に名前をつけていますが、言わなくても分かる場合はほぼつけません。
逆に年下には呼び捨てでOK。

私は韓国で教員でした(2017年3月まで韓国在住)が、生徒を「くん」「さん」付けで呼んでいたら、韓国人の先生に「ちょっとおかしい」と言われました。
張本人の学生たちに聞いたら、「距離感があって仲良くなりたくないみたいなので、呼び捨てが良い」と言われたので、
ガンガン呼び捨てで呼んでいました。
顧客のニーズに合わせて・・・。
表現がちょっと複雑
ちなみに韓国の兄、姉表現はそれぞれ二つずつあり、
男から見て、
兄:ヒョン
姉:ヌナ
女から見て
兄:オッパ
姉:オンニ
と自分の性別により表現が変わります。

なので、弟たちは私を『ヌナ』、妹たちは私を『オンニ』と呼ぶわけです。
そのため、初対面でまず聞くのは年。
年を聞かないと、相手をなんと呼べば良いのかわからないのです!
魅惑のオッパマジック
その中でも、魅惑の言葉として君臨しているのが、
オッパ
女性が年上男性を呼ぶときに使う言葉ですね。
直訳すると、お兄ちゃん、です。
この言葉に参っちゃう男性がめちゃくちゃ多いんですね。
日本語に訳してみましょうか。
「お兄ちゃん(オッパ)!おはよう!」
「お兄ちゃん(オッパ)、コレ手伝って!」
「お兄ちゃん(オッパ)、コレ持って!」
「お兄ちゃん(オッパ)、コレ買って!」
ニヤー…とする男性軍。
バカだね…。
まあでも、この「お兄ちゃん」を「鈴木さん」に変えてみると、何も心に響かないどころか図々しい女に感じる…。
オッパすげえや!
子ども同士や本当の兄妹なら別になんとも思わないんですけど、恋人になると、自分のことをオッパと呼ばせたい男性が多く、一番キモい驚くのは、自分の一人称をオッパにしちゃうヤツがいること!
「オッパがおごってあげるよー」とか、「オッパが迎えに行くよー」とか!
無理ー
親子ほど年が離れてたら?
オッパとかオンニとかで済む位の年の差であったら良いんですけどね、親子ほど年が離れていたらどうすればいいのでしょう。
韓国では「〜さん」、という意味で「〜シ」という言葉はありますが、名前にそのままつけてしまうと壁を感じるみたいです。
なので、職場の役職をそのまま外部でも採用してしまうことが多いです。

そのため、韓国では、職場の役職がめちゃくちゃ豊富!
入社した途端にチーム長、
一年後には主任、
なんてことはザラです。
韓国では役職がないと格好がつかず信用が得られないため、という理由ももちろんあるでしょうが、
そもそもどう呼べばいいかわからないから。
という理由も結構大きいと思います。(個人の見解)
名前を呼ぶことが極端に少ない韓国。
1年間一緒に勉強してきたクラスメートの名前が出てこない学生が出てくるのも、普段名前を聞かないからなのであります!
【韓国カルチャーの距離感問題!シリーズ】
韓国人のおじさん同士が手をつないで歩いていても、それは友情の証なのだ!
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