こんにちは!たびなすびのちかです。
日本はお風呂大好き国ですが、実は韓国にも銭湯は山ほどあります。
近所にはかならず昔ながらの銭湯があるし、ちょっと大きな大浴場がある銭湯には、チムジルバンという半袖短パンで入るサウナ部屋や、岩盤欲ができる施設が併設されています。
韓国旅行で人気のあるあかすりは、ここで受けることが可能。
24時間営業しているところも多く、常にお客さんがいるところをみると、韓国人もお風呂好きであることがうかがえます。
家にバスタブが無い!
そんなお風呂好きと推察できる韓国人ですが、なんと家にはバスタブがないのです!
許せない…
外でお風呂入るなら家にも作ってよう!と文句の一言も言いたくなります。
実はファミリータイプの場合、デフォルトではバスタブが付いている家が多いのですが、リフォームする際に取っ払ってしまうことがほとんど。
韓国は日本のようにトイレが独立しておらず、ユニットバスのように風呂場と共用なので、狭さを増長するバスタブは不要と捉えるようです。
我が家も例に漏れず、築年数=私の年齢のためリフォームが繰り返されており、バスタブなど跡形もなく消え去っています。
マイナス二桁まで下がる韓国の冬。
いくらオンドルがすばらしいとはいえ、寝る前にアツアツのお風呂に入りたいのが人情じゃありませんか!
ということで、週に2~3回は近所の銭湯へと足しげく通っているのであります。
湯船があるのはいいんだけどさ…
韓国では10軒以上の銭湯へ行きました。
入浴料は年々値上がりしており、最近は一回7000ウォン程度(約700円)といったところ。
だいたい回数券や1ヶ月単位の会費があるので、通う可能性の高い銭湯ではそれらを購入したほうがお得でしょう。
タオルは貸してくれ、内部には鍵付きの脱衣所があります。
後は日本の銭湯と同じ。シャンプーやリンスなどはありませんから、自分で持っていくか、使いきりタイプを脱衣所で買うことができます。
日本人にはお馴染みのシステムで、非常に使い勝手がいいのですが、
ただね…
空いてるのにね…
シャワーが浴びられない…。
誰も使っていないシャワーブース(洗い場)。
しかし鏡の前には、
ドデカイ銭湯グッズが入ったカゴや、
洗濯物が入った洗面器などが置かれてあり、
「私の場所!誰も使うなよ!」
というオーラを放っています。
でもどんどん新しいお客さんが入ってきますから、シャワーが無くて困ります。
一度、持ち主(?)がいない洗い場で髪を洗っていたら、
「ちょっと!そこあたしの席なんだけど!」
と怒られました。
「席ってお前が買ったんか!!!!」
とでも言ってやりたかったですが、同じステージに立つのも嫌なのでシャンプーがついたまま立ち退きました。
一連のやり取りを見ていたやさしい他のオバサンが、
「こっちで一緒に浴びよう。」
と言ってくれ助かりました。捨てる神あれば、拾う神ありです。
が、感謝したのもつかの間、初対面のオバサンと共にシャワーをかけ合ったり、勝手に背中を流されたりというなんともシュールな展開に…。
乗り越えられない韓国的パーソナルスペースの激狭文化。
この条件をクリアする銭湯を探せ!
韓国で10年、あらゆる温泉や銭湯に行きましたが、場所取りの行われないところは皆無。
それだけがとにかく嫌で、立ちシャワーのあるところ以外には寄り付かないようにしていました。(なぜか立ちシャワーでは場所取りがない)
しかし、認めたくはないけども寄る年波には勝てないのか、年々ひどくなる肩コリに首コリ。
湯船に使ったホッとする感じの病みつき感。
場所取りオババを乗り越えてでも通いたい!アイラブ湯船!
私は家から歩いて30秒という好立地の銭湯の10回クーポンを購入。
10回までは頑張ってみよう。それでダメなら諦めよう。
そう決意し、通うことにしたのです。
通ってみて気づいたのは、超繁華街にあるその銭湯は近所にファミリーが住みにくい事もあって、女性があまり多くないのが特徴。
これは私には好条件です。
徒党を組んだオババが少ないということですからね!
また、夕方5〜7時は主婦であるオバサンのゴールデン夕食の支度タイムなので、更に空いているのです。
この条件をクリアすることで、今まで一度も場所取りで満席になったことがありません!
しかもこの銭湯、シャワーブースまであるので、万が一満席になってもシャワーを浴びられないということはありません。
ゴールデン銭湯ここにあり!(評価:私一人)
なぜそんなに洗い場に固執するのか
銭湯に通って早1年。
韓国人がなぜ、あれほどにまで洗い場確保に血眼になるのか、の謎が解けました。
それは、銭湯に来る理由が、
アカスリだから!
因みに私は、
湯船に浸かりたいから。
そもそも、根本が違ったわけです。
私が髪と身体などを一通り洗い、さて、湯船に入ろうか、と席を立った時、隣の韓国人は片手のアカスリがまだ終わらないほど、時間をかけます。
韓国人が湯船に浸かるのも、身体の表面をアカスリしやすく柔らかくしているのです。(もちろん温まっている人もいるが)
だから、湯船はオマケ、洗い場がメイン。
そりゃ重要よね…、洗い場…。
それに引き換え、私は最悪洗うのは家でもいい!とにかく湯船に浸かりたいのよ!という湯船メイン。
私より長く、そして何度も湯船に入る韓国人はほぼいませんし、
「あんたまだ入ってんの!?」
と言われることもしばしば。
こっちにしてみれば、
「あんたまだこすってんの!?」
ですけどね。
一度その理論をオバサン達にぶつけた所、
「アカスリの良さをわかってない!」
と無理やりアカスリされそうになったので、その後はこの件に関しては口をつぐんでおります。
韓国人が銭湯に行くのはアカスリがしたいから!
そのためには洗い場確保が必要不可欠なのです。
湯船メインの私達は、広い心で気持ちよく譲ってあげようではないか!
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