韓国生活

韓国の病院は戦国時代!でも皮膚科に行ったらベルサイユ宮殿だった

こんにちは!たびなすびのちかです。

春になるとうららかな風と美しい草花で心まで澄み渡…

…らない

 
かゆい。
 

ポリポリ…

ポリポリポリポリ…

 

春になると毎年のように発生する指と背中のかゆみ

家に響き渡るポリポリノイズ。

急な温度上昇によるものと踏んでいるのですが、掻けば掻くほど悪化する患部。

 

夫「薬もらってくれば?毎日ポリポリしてさー」

私「この軟膏のチューブの口のほうを掘り出せば2回分くらい使えそうだよ。」

夫「それいつのやつー」

私「去年か一昨年の春だよ。これは春に発生する現象だからね。」

夫「ふーん」

私「私はこのかゆみのプロなんだから放っておいてよね。」

夫「でも寝ている時もすごく掻いてるよ」

私「今は全然かゆくないよ、ほら、かいてないでしょ。」

 

これ以上口うるさく言われたくない私は(多分言わないけど)、かゆみを我慢し「平気だよー」という顔をしながらテレビを見ていました。

 
ご、拷問…。
 

かゆみを我慢するというのはなかなか耐え難いものです。

すると、ふと夫が立ち上がりトイレへ!

 

ポリポリポリポリーーーーーー!

 

はあ…、やっぱり皮膚科行ってこよう…。

石を投げれば医院に当たる

早速ネットで家の付近500メートル圏内で皮膚科を検索すると、

4軒ヒット!

自宅は釜山でも大きなロータリーの近くにあるのですが、やたら医院の看板が多いな、とは思っていたのです。

健康なときにはなかなか気づかないものですが、こうやって見ると便利なところに住んでいたのですね。

せっかくなので、他の診療科も調べてみましょう。

 

内科9軒

耳鼻咽喉科5軒

整形外科4軒

小児科3軒

眼科3軒

産婦人科5軒

 

…多すぎやしませんかね?

さらに、薬局はというと、

 
32軒
 

歯科に至っては…

 
43軒!
 

乱立!

自宅500メートル圏内ですよ!?

 

韓国第二の都市の大きなロータリーとはいえ、規模的には新宿渋谷の何十分の一。ちなみにグーグルマップで渋谷の歯医者さん調べたら、駅から500メートル圏内に20軒程度でした。

韓国開業医戦国時代!

韓国の皮膚科はベルサイユ

とにかく、去年の軟膏のチューブの口の方までハサミで開いて全て使い切ったので、週末に入る前になんとかせねば、と金曜日の帰宅時に降車するバス停前の皮膚科へ。

幼いころアトピーを患っていたため、皮膚科とは付き合いが長いのですが、とにかく待ち時間が長い!というのが私の皮膚科のイメージ。

「あーあ、金曜だっていうのに夕方に皮膚科に行くはめになるなんてついてないや…。」とブツブツ独り言を言いながら雑居ビルのエレベーターに乗り、皮膚科がある5階のボタンを押しました。

5階につき扉が開くと、

 

キラキラキラン!

 

真っ白な内装金縁の塗装ゴシック調のインテリアに天井からは大きなシャンデリアがお出迎え!

あれ?皮膚科って5階じゃなかったっけ?

と受付を見ると、背景にはデカデカと

 

『スター美皮膚科』

 

気にせず適当に選んできたけど、すごい名前…。

皮膚科は美しくなるための場所

受付には5人の20代前半と思われる女性が(ちょっぴり厚化粧で)忙しく働いています。

待合室には10人以上おり、「1時間コースだな、こりゃ」と覚悟を決めました。

初診だということで、問診票に必要事項を記入。

口頭で簡単に症状を説明すると、タイミングよく空いたソファに座りました。

 

早速長くなりそうな待ち時間を潰そうとドアラ(中日のマスコット)の今日の動画を探すためスマホを取り出すと、

「千佳さーーーん、どうぞーーー」

と診療室に案内されました。もう!?

 

受付の方に順番の早さを尋ねると、他の人は皆皮膚管理(エステ)待ちなのだとか。

確かに医院内のポスターは美白とアンチエイジングのみ。

だって『スター美皮膚科』だものね…。そこで湿疹診療の私…。

 

診療室の中には中年の男性先生がおり、外国人ということでゆっくりとした韓国語で挨拶してくれました。

医「どうしましたかー」

私「あのー、春になると必ず指が痒くなって、薬が切れたので来ました」

医「どれどれ」

私「あと、背中もちょっとかゆいんですが」

医「どれどれ、はいはい。じゃあ、薬出すので飲んでくださいね。あと注射していってね。」

!?!?!?

皮膚科で!?

 

そうなのです。

韓国はせっかちな国民性ゆえ、即効性のある効果的な治療法でなければ、お医者さんたちはこの戦国の世を生き抜いていけないのです。

ただの湿疹で

 

塗り薬+飲み薬+注射

 

のトリプルコンボ!怖い…

 

私「先生、申し訳ないんですが、私注射いりません」

医「え!でも早く治らないよ」

私「飲み薬も遠慮します…塗り薬だけで十分です…」

医「塗り薬だけだと今日中には治らないよ!いいの?」

 

この時すでに午後6時。むしろ6時間で治るほうが恐ろしい。

 

私「塗り薬がなくなっても治らなかったらまた来ますので…」

 

ということで、なんとか注射と飲み薬を回避し退室。

そのまま受付で処方箋をもらい、診療費を払います。その額なんと、

 

4000ウォン(約400円)!

 

韓国は初診料もなく、医院であれば余計な手当を含まないので激安です。(国民健康保険有り、3割負担)

 

そのままエレベーターで1階まで降りると薬局があり、そこで処方箋を出すと一瞬で薬が出てきました。

なにせこの界隈に32軒もあるので空いているのでしょう。

指と身体の塗り薬2種類で

 

2000ウォン(約200円)でした!

 

診療から薬をもらうまで約10分

 

こんなに早くて安いならさっさとくればよかったよーー。

こうして今年の春のポリポリ地獄も終焉となったのでした。

 

今は快適ー

 

最近は一年中セタフィルを顔から身体まで塗って保湿してます。
私は肌が超弱くヘアワックスでも手が荒れちゃうので、髪を整えるのもセタフィルの残りで済ますというお手軽度。

ビッグサイズだから大量に塗れるし、季節の変わり目の湿疹も少なくなった気がします。
上の画像はローションなんだけど、デカサイズのボトルに入ったクリームのほうがお気に入りです。

薬じゃないんだけど、皮膚科の塗り薬っぽい無臭感があって安心するし(←伝わりづらい)オススメ!

韓国のマートとコストコには必ず売ってる!

 

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