こんにちは!たびなすびのちかです。
海外で病気が見つかってしまうと慌ててしまいますよね。
しかし生きていれば何かしらの病気にはなってしまうもの。
私達が住んでいる韓国は医療設備も整っておりそんなに心配はないのですが、やはり言葉の問題や手続きの違いで戸惑ってしまうことも多々あります。
全力で痛みを訴える韓国人
「…って~」
ある日の夜中、夫が顔をしかめてお腹を押さえていました。
どうしたのかたずねると、お腹の上のほうが痛いとのこと。
「いたたたた…」とは言っていますが、どうせいつもの食べ過ぎによるものでしょう。
顔色もそんなに変わっていませんし、トイレに行けば治るだろうとあまり心配しませんでした。
しかし、30分たっても1時間たっても痛みは治まる気配が無く、背中まで痛くなってきたと。
マッサージをしても回復せず、夫は左手で腹部をさすりながら右手でスマホを駆使し病状を調べている様子です。
ネットで病気を調べると、結構な大病が検索の上位に出てきてしまうことがあります。
夫も検索の結果、大病にたどり着いたらしくちょっとビビッた顔で
「やっぱちょっと病院行くわ」
と告げ、夜中の緊急外来を訪れたのでした。
総合病院へ行ったためか夜中にもかかわらず結構な数の患者さんがおり、簡易ベッドはいっぱいでした。
あちこちのベッドから
「アッポー!!!アイゴーーー、ノムアッポーーー!!!(痛いよー!ああ、本当に痛い!)」
と状況を訴える韓国人の声声声…。
身体全体で自分の症状を表現する患者たち。
この状況だと、顔を半分しかめただけのわが夫はとてもじゃないけど重病とは思えません。
だって夫が発する言葉は「…って~(”痛い”の省略)」のみ。
本当に痛いのでしょうか(疑)。
当直の先生に状況を説明すると、食あたりか何かではないかとのこと。
詳しい検査はできないので、とりあえず点滴を打って痛みを和らげるようです。
アッポー重病人の一人が帰宅したので、空いたベッドに夫を寝かせると、ちょっと落ち着いたのかすやすや寝始めました。
よかったよかった。
夜も明けた頃、点滴も終わりひとまず帰宅することにしました。
緊急外来は当てにならない
ところが、翌日になっても痛みは続くようで、ネット検索でますます心配になる我々。
これはキチンと検査してもらったほうがいいと判断し、韓国人の友人を通訳につけ万全の体制でもう一度昼に病院を訪れました。
レントゲンやMRI、専門のお医者さんに見てもらった結果、
胆石の発作でした。
ネットで検索すると、
胆石の痛みは、「身をよじるほど」とか「うずくまってうめくほど」と形容されることから想像できるように、とても激しいものです。(”オムロン”から引用)
うちの夫は我慢選手権での優勝でも目指しているのでしょうか…。
たまらず夫に聞いてみたところ、「超死ぬほど痛かった」そうですが、私にはトイレを我慢している普段の夫にしか見えませんでした。
表情に出ないのも良し悪しですね。
手術にも格差がある国
普段の不摂生がたたり胆石となった夫。
ちょうど発作の起こった日は一人で昼食にドーナツを6個食べていたことも判明し、半分自業自得です。
しかし、前日の発作が見た目とは裏腹にあまりにも辛かったようで、病院でも進められた摘出手術に前向きの姿勢。
私も夫と共に担当の先生に詳細を聞きに行くことにしました。
すると、
「一般的な手術は100万ウォン、院長が執刀する場合は150万ウォンになりますが、いかがしますか。」
先生によって手術代が違う!
これって…普通なのですかね?
???
「なんか…、美容院の指名みたいだよね。」
「差があると安いの選べないよ…」
と夫婦で戸惑い、手術に対して怖気づいてしまいました。
韓国人に聞いてみるとこれはよくあることだそうで、自分の懐具合と相談して決めるのだとか。
「ツテをたどれば、割引してくれたりするよ。」
手術代のディスカウントってどうなの…。
日本の家族にも相談すると、日本では国民健康保険に入っていれば高額医療制度を使い8万円で手術が受けられるそう。
家族のサポートや母語でうける診察の安心感も考慮し、休みをとって日本で手術を受けることにしたのでした。
ちなみに日本ではどの先生が執刀しても一律の料金でした!
だよねー
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