こんにちは!たびなすびのちかです。
口から生まれてきた私は、職業選択にもそれを生かし、人前でべらべらとあることないことをしゃべる仕事をしています。(先生)
現在の職場では週に16時間ほど、その前の職場では週35時間くらい人前で話していました。
よく考えると恐ろしいほどしゃべってますね…。
さらに恐ろしいことに、仕事外でのおしゃべりは別腹!と熱が出ているとき以外は夫や友人に意味も無く話しかけます。
同業者である夫は、仕事が多い日はプライベートで話したくないらしく、私が話しかけると面倒くさそうな表情をします。
私「ねえねえ、今日さー仕事でペラペラ…」
夫「そう…。俺は6時間も授業があったから…さ…(話しかけるな)」
私「私は今日9時間授業があってへとへとだよー。でね、そのときにさーペラペラ…」
夫「え!?ちか9時間も授業したのに、まだここで話そうとしてるの!?どんだけ???」
私「9時間もあったから、いろいろなことが起きたんだよ。あのね…」
夫「いや、いい!俺はノーサンキュー!もしかして、しゃべらないと死ぬの!?」
こんな調子です。
料理人なら私は家でも料理するタイプの人で、夫は家で料理をしないタイプの人ですね。(例えが下手)
私でも無口になる口内炎の恐怖
そんな私が無口になる日…それは、
口内炎大発生の日。
しゃべればしゃべるほど、攻撃を増していく恐ろしい病です。
いつもは聞かれもしないのに話を脱線しながら長話をする私が、
「…あ、…そう。わかったわ…。」
とアンニュイな雰囲気で足早にその場を離れる態度に、目撃した全員が「?(キモイ)」と思ったことでしょう。
「ちかさん、どうしたんですか!?」と言われるまでに時間はかかりませんでした。
「実はかくかくしかじか」
と口内炎の数や症状、痛みに苦しんでいる境遇を切々と、しかしゆっくりと(口内炎に触れないように)話しました。
発音が不自然すぎて、途中韓国人には理解しがたい部分もあったようですが、状況は把握した模様。
韓「ちかさん、アルボチルをご存知か!」
私「はて…?」
韓「アルボチルとは、韓国最強の口内炎薬なのです。」
私「なんと!」
韓「それさえあれば、口内炎なんぞ、一瞬にして完治してしまうでしょう。」
有益な情報をゲットしました。
早速薬局へと急ぐと、「アルボチルジュセヨ(ください)」と店員に告げました。
はいよ!とすぐ出てくるあたり、ベストセラーであることがうかがえますね。
価格は4000ウォン(約400円)でした。
声も出ない破壊力
早速家に帰ると、アルボチルを開封します。
箱の中には茶色のビンが入っていました。大きさは目薬くらいかな。
ふたを開けると、綿棒が入るほどの穴が開いたプラスチックのフタがくっついていました。
この穴に綿棒を入れ、中にある液体薬剤を吸収し、その薬剤を口内炎にぬりつけるらしい。
ふーん。
早速、夫がいつも耳かきをするために(なぜか)大切にしまっている綿棒をいくつか拝借。
穴に入れ、薬剤を吸い込ませて取り出すと、綿棒が茶色く変色していました。
これを口内炎に塗りこむのか…
患部の水気をふき取り、綿棒をピタッ。
し
し
しみるううううううううううう!!!!!!
悶絶!
痛いっていうか、しみる!!
とにかくしみる!!
「…っく」
辛すぎると声も出ない。
…最低でも5分は患部から薬を離してはいけません…
友人のアドバイスを思い出し、両手を口に入れたまま、身体をクネクネしていました。
「…っく、…っく」(声出ない)
すると、洗面所にこもって出てこない私が何をしているのかと、夫が現れました。
夫「なにしてんの?」
私「…っく(しゃべれない)」
夫「泣いてるけど、大丈夫?」
私「…っく(アルボチルに目配せ)」
夫「あ、これ知ってる!口内炎?うける」
私「…っく(必死に頷く)」
夫「あー、俺の綿棒使ってるー!ちかが無口だ、超レア」
私「…っく(あごで追い払う)」
何も言えねえ…
脅威の効果
ー5分後ー
患部をみると、焼けたように白く変色しています。
患部は薬で麻痺し、ほぼ何も感じない状態に。
試しに「私は口内炎で、アルボチルを買いました。」と言ってみましたが、
全く痛くない。
OH!
とたんに笑顔になる私。
試しに第二弾でオレンジジュースを飲んでみました。
全く痛くない。
な・お・っ・た
バイバイ、アンニュイな私…
口の中のほんの小さな物体がなくなっただけだというのに、どうしてこんなに元気になるのでしょうか。
早速夫のもとへ行き、報告しなければなりません。
私「ねえ聞いてー、さて問題です。さっき私は何をしていたでしょうか。」
夫「え?(あからさまに眉間にしわを寄せ嫌そうな顔)」
私「すごいよアルボチル。なんと、口内炎が全快しました!」
夫「えーーーー!(落胆の表情)」
私「なんで」
夫「ちかの無口も半日も持たなかったー」
私「だめなの」
夫「だめじゃないけど、よくもない。アルボチル韓国からなくなればいいのに」
私「ひどい!」
ということで、おしゃべり好きな人には必須の常備薬でした!
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