こんにちは、たびなすびのちかです。
シンガポールは言わずと知れた多民族国家ですが、その中心を担うのは74%を占める中華系で、次にマレー系13%、インド系9%と続きます。
街にはアルファベットと共に漢字が溢れ、おいしい中華も至る所で食べられる、日本人には旅行しやすい国です。
インド系が9%って絶対ウソでしょ
圧倒的多数の中華系の方々が我々日本人と同じ顔だからなのか、インド系の方々が1人で10人分の存在感を醸し出しているのかわかりませんが、シンガポール滞在中、イヤに目につく(←そのつもりがなくてもよく見かけるという意味合い)、インド系。
一割って…
果汁10%のオレンジジュース。
味しないですね。
バッテリー残り10%。
少ないですよね。
10人に一人がパチンコで勝っている。
少ない!
10人に一人が水虫。
…これは多いわ!
と、わかりやすい例(嘘)で一目瞭然のように、約一割というのは非常に目立たない存在のはずなのです。
しかし、不思議なことに、特に街をふらついていると、とにかく同じようにふらついているインド系の方々に遭遇します。
リトルインディアはもちろんのこと、そこを離れても携帯屋さんでインド音楽が爆音で流れ、屋台を抜けるとカレー屋さんにたむろ、ちょっと歩けばヒンズー寺院に人だかりです。
リトルインディアなどは、渋谷のスクランブル交差点以上の人口密集率ではないでしょうか?
そして、彼らのほとんどが若い男性です。
カレー屋にあふれるインド系店員
夜ご飯を食べるべく外出した私たちは、インド系の多さでカレーを食べた気になったので、カレー以外の料理を求めて彷徨い歩いていました。
すると、昔ながらの通りでマレー系で繁盛しているレストランを発見。
そこに入店しました。
マレー麺料理であるラクサとサテーを注文。
マレー系だからノンアルコールかーと、コーラを飲みながら道路の向かい側をながめると、そこはカレー屋さんのようです。
シンガポールは常夏の国なので、基本的に一階のローカルな食堂には屋根がある屋外のような作りになっていて、窓もないので中の様子がよく見えます。
カレー屋さんでは当然インド系の店員さんが忙しそうに働いていますが、店員の方がテーブル数より多そうです。
ふとカレー屋の2階を見上げると、
10人以上のインド系男性が窓枠から外を眺めているのが見えました。
しかも、
全員半裸!
私が顔をあげ、目が合うと、ニヤニヤ微笑んできます。かつてインドを旅行したときも私はすごく人気者だった!
大半のインド系は出稼ぎの若者
風呂上がりのように腰にタオルをまいただけ、しかも面白いようにみんな携帯で話しているのです。
さらにその奥にはざっと20人以上は行ったり来たりしています。
全員インド系の若い男性、ほぼ半裸です。
ということは、
30人以上がそのスペースで寝泊まりしている
ということになりますね。
そのカレー屋さん、テーブルは10個もないのです。
シンガポールの狭い狭い部屋の中に、ひしめき合うインドの人たち…。
多分出稼ぎで来られている方々。
シンガポールにはシンガポール人と同じ人数の外国人が住んでいるそう。
ビジネスや教育移住等で富裕層として移住してきた人もいる反面、このように日銭を稼ぎ、収入の大半を母国に送金している労働者はもっと多いのは道を歩けばわかります。
飛ぶ鳥落とす勢いのシンガポール。物価上昇も激しいので、出稼ぎでやってきた彼らの生活も苦しく大変なのは、一目瞭然。
彼らの住居環境などを目の当たりにし、日本人だらけの日本ではなかなか見られない社会システムを垣間見た瞬間でした。
と、ここまでインドからきたインド系の方々だと思っていましたが、バングラデシュからの労働者も多いようなので、もしかしたら、私に微笑んでくれた彼らはバングラデッシュ人だったのかもしれない。
いずれにせよ、外国人労働者のおかげで、シンガポールが著しい成長と遂げてきたというのは間違いないでしょう。
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