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中国でお手伝いさんの人生相談に乗る!「夫が働かないんだよ…」

こんにちは!たびなすびのちかです。

最近は日本でも共働き家庭が多く、炊事洗濯などの家事をこなすのは一苦労ですよね。

猫の手も借りたい!でもあるのは自分の手だけ・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

中国の女性の社会進出はデフォルト

中国では大企業のお偉いさんや営業職にもバリバリ働く女性が多く、男性より確実にやり手の方もたくさんいます。

女性のほうがパワフルで、その隣でひっそりと男性の秘書がニコニコしている、といった光景は日常の一部となっています。

このように中国では共働きが多く、「おかえり!今日のご飯は何だ~?」と奥さんが言うことはほぼなさそうな中国の家庭では、代わりにお手伝いさんを雇い、お家を綺麗にしてもらいます。

日本でも共働きが増えているとはいえ、家事をきっちり分担するのは難しいし、生後何年かの育児は母がするほうがよい、という暗黙のプレッシャーでストレスを抱えてしまう女性もいると聞きます。

できないことは頼ってしまおう!と完璧を求めない合理的なスタイルが日本にも選択肢として広がれば、皆が楽に暮らせるし、雇用も広がり消費も増えるのではないか、とちらっと考えてしまいました。

中国にはカリスマお手伝いさんがいる

実は私のニート生活を支えてくれたのはで、彼が中国駐在であり、経費で住んでいる高層マンションの部屋が余っていると耳にし、数ヶ月間お世話になっていたのでした。

父は私が押しかける前からお手伝いさんを雇っていたのですが、私が住むにあたり、

 

「では、ちかが家事全般をできるのだから、お手伝いさんはもういらないね。

 

などと意味不明なことを言うのです!

冗談ではありません。

 

「私には私のここへきた目的があるんだよ!(街歩き等)、(家事をする気も)時間もないしお手伝いさんの仕事を奪っては申し訳ないよ!」

 

と主張をしました。

しかし、長年私の父親をしている彼はすぐに真意を見抜き、お手伝いさんを断ると言って譲りません。

 

「お父さん!私は中国語の勉強に来たの!お手伝いさんは一番身近な先生じゃないの!」

 

と正論なのか屁理屈なのかわからない主張を繰り返し、なんとか家事担当を逃れたのでした。いひひ。

うちの担当お手伝いさんの黄さんは、マンションに住んでいる外国人宅を担当しているカリスマでした。

彼女は一日に20軒も回るのです!

カリスマの動きには無駄がない

黄さんは父が出勤する30分後くらいにやってきます。

まず食器を片付け、洗濯機を回し、どこかに消えていきます。

この作業を出勤した家順に行っていると思われます。

戻ってくると掃除機をかけ、水周りを掃除し、そしてまたどこかに消える。

数十分後また戻ってきて洗濯物を干し、雑巾がけをしてテーブルに置いておいた日給を受け取り、一日の作業は終わりです。

一切の無駄な動きがありませんでした。

 

住人(外で働いている人)にはほどんど会わずに仕事を終えるそうで、父も契約時以外は黄さんに会ったことがないそうです。

でもいいですよねー、毎日帰ったらピカピカになっているのですから。

私必要ないわー、ないない!(ニヤリ…)

うちのお手伝いさんには男運がない

お手伝いさんに慣れない庶民の私は、忙しく家のことをしてくれている黄さんを見ると、手伝わなければならないような気がして、最初のうちはあれやこれやと手を出していました。

しかし黄さんにも叱られるし、だんだん慣れると横でダラダラしてても平気になりますね。

暇な私は簡単なことは口頭で、難しいことは筆談で、黄さんに話しかけるようになりました。

「どこに住んでるの~」とか「何でいつもホットパンツなの」とか。

ホットパンツはわからなかったので「最短裤子」と書いたらわかってくれました。

※黄さんは40代後半の超おばさんフェイス

 

黄さんもおしゃべりは好きなようで、手を止めることなく会話をしてくれ、親交を深めていきました。

たまにわら半紙の「小紅帽(赤ずきんちゃん)」や「灰姑娘(シンデレラ)」を買ってきてくれたり。

 

そんなある日、真っ赤な目で現れた黄さん。

一体どうしたのか尋ねると

 
「我老公債務」
=旦那が借金作っちゃってさ…

 
「老公不工作三年」
=旦那、3年も無職でさ…

 
「我累死了」
=私、もう疲れて死にそう…

 

20代前半(当時)の私には…重すぎ…

 

その後もペンは止まらず、「我要継続工作(ずっと仕事しなきゃ…)」「没有休息(休みも取れない…)」「我要离婚(離婚したい…)」などと書かれたメモを見て、漢字ってすごいなと頭の片隅で考えながら慰めたのでした。

 

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