こんにちは!たびなすびのちかです。
日本の動物園は様々の工夫を凝らし、わくわくするようなしかけや動物との距離を感じさせない楽しい場所に年々進化していますよね。
それでは海外の動物園はどのような雰囲気なのでしょうか。今回は中国大連の動物園でドギマギする私の様子をレポートしたいと思います。
中国の動物園には未知の動物がいると思ってしまう
私は中国は大連に中国語の勉強!という名目を掲げ、堂々とニート生活していたことがあります。
とはいえ毎日勉強ばかりできるほど集中力もなく、実際ニートなので、暇すぎて毎日街をほっつき歩いていました。
しかし、来る日も来る日もぶらり街歩きというのも飽きてきます。
何かピンとくるめぼしい観光地はないかな、と地図を見ていると、
ピン!
『大連森林動物園』
そうか!中国4千年(たぶん)の歴史だもんなー、動物の種類も日本とは比べ物にならないんだろうな。動物もワイルドそうだし、いひひ。
ということで、その日の散歩は動物園を目指すことに決めました。
動物の漢字が読めない
地図上では、私の家から動物園は近そう。
早速お金のないニートは、公共汽車(バス)に乗って20分ほどで入場門に到着しました。
ニートには結構なお値段の入場料(120元;2016年現在、高!)を払い中に入ります。
まず最初の動物は…と。
最初ですからね、キリンとか?鹿とか?草食癒し系からでしょうかね~。
『大熊猫』
おおくまねこ・・・。
大きい熊っぽい猫・・・。
熊っぽいのは猫より犬だろうよ、普通は。
さすが中国…、まだ世界に知られていない動物がいるなんて…。
そんな動物を入場してすぐのエリアに持ってくるなんてっ!
奥が深いなー、などと熊っぽい猫に思いをはせながら中に入ったのでした。
・・・
パンダかよ!
パンダ(中国語で大熊猫)でした~。
街歩きなんてしてないでちゃんと勉強してくださいね私、ということですね。反省。
パンダを見てがっかりしたという珍しい体験をしたのでした。
中国の動物園にはパンダはいるのか
中国から世界中に贈られている大熊猫たちですが、本国でも24ヶ所ほど(2011年調べ、香港マカオ除く)の動物園にいるそう。
さすが本場、結構多くの場所で気軽に見られるようです。
愛聴ラジオ番組、『安住紳一郎の日曜天国』のメインパーソナリティーである安住アナウンサーは、大のパンダファンであり、パンダ愛においては日本トップクラスであるということを公言。
そんな安住さん、知名度を駆使し、とうとう長年の夢であった世界最大のパンダ研究所である『成都パンダ繁殖研究基地』を訪れたのだそうです。
さぞかし喜んでいるかとおもいきや、
「天竺へ着いてしまった気分だ。うれしくもあるが、ああ、もうこれに勝るものはないのだと思うと複雑な気持ちだ」
とのこと。
彼はきっと知っていたのでしょうね…、パンダが大熊猫だということには…。
パンダファンの方、天竺は成都にあるらしいですよ!
山越えが必要な動物園
パンダ(大熊猫)にがっかりした私ですが、東北出身の私には上京するか関西まで遠征しないとなかなか会えない人気者ですので、じっくりと堪能しました。猫には見えませんでした。
感想としては、
・基本的に動かないので背中を向けられているとほぼ顔が見えない
・パンダの白いところは実は結構茶色い
中国人客は「大熊猫だね。」といった感じで特に特別感を出すわけでもなく通り過ぎていきます。
さすが本場…
さあ、次!次!
案内図によると、次のエリアは…
「金絲猴」
…何や。
とりあえず「金絲猴」を目指して歩きますが、前方に目的地らしき施設がありません。
ただ山々がそびえているだけ。
15分ほどくねくねとした一本道を歩いたでしょうか。平日の昼と言うことで人影は皆無。
前も山々、後ろも山々、「熊野古道」でも歩いているような錯覚…。
金絲猴どこじゃ!
孫悟空は顔が青い
歩き続けて30分、
キーーーー!キャーーー!キキキャーーーー!!
なんかいるぜったい!
声のするほうへ行くと、錦糸卵のようなフサフサの毛をまとわりつけて叫びながら飛び回っていたのは、
お猿さんでした!
金絲猴は孫悟空のモデルにもなったと後から知ったのですが、ニホンザルしか見たことがなかった私は、金絲猴の顔が青いことにびっくり。
「猿は顔が赤い」のが常識じゃないの!?
「猿は顔が青い」=「チーターがトラ柄」並の衝撃。
ニホンザルよりも顔がまんまるで小さく、手足も長くとってもカラフルでエキゾチック!
動物園で求愛される
動物園を訪れたのは真夏。
さんさんと照りつける太陽の中1時間以上も山道を歩き続け、さすがに冷たいものでも口にしたくなり、飼育員さんに売店の位置を訪ねると、
「あそこにあるよ!」
と隣の山を指すではありませんか。
「この山にはないのですか?」
「そうだね、売店やゲームセンターなんかは隣の山に集まっているよ。」
山ごとにエリアを分けんなよ。
不便…じゃないの…?
でも引き返しても1時間、どうしようかと悩んでいると、
「ゴンドラで行けばいいじゃん」
ゴンドラあるんかい!
ということで、ゴンドラでピュンと隣山に到着。
もう動物めぐりをする気力はゼロなので、鳥エリアのそばの売店に入り、コーラを飲みながら疲れを癒しました。
やっぱり最低限の下調べは必要だったな、あと中国語もうちょっと頑張ろう、などと考えていると、売店のおばちゃんたちが大笑いしながら手を叩いています。
隣の席のこどもまでニコニコしながらなぜか私を指差しています。
え、ズボンのチャックでも開いてたかしら・・・。
モソモソ(触る)
…違う。
その間にも中国人の視線は私のほうへ。
「なになに!?なによ!」
と振り向くと、顔面10センチにも満たないところに、
めいっぱい羽を広げたクジャク!!
私をガン見し求愛ポーズ!
「ぎゃー!」
クジャクが羽を広げると身長ほどの高さになるのです。怖いったらないわ!
コーラを持って全速力で走る私を求愛ポーズのクジャクが追いかけ、中国人に笑われつづけたのでした。
中国の動物園は思いもよらず、動物と触れ合えることがありますのでご注意を!
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