こんにちは!たびなすびのちかです。
中国の漢字は簡体字、台湾の漢字は繁体字。
日本は戦前まで繁体字、戦後略式の漢字を使っています。
その他華僑の多い、マレーシアやシンガポール、更には世界中のチャイナタウンで様々な漢字が街中で見られますね。
旅行も長くなると、漢字を見かけただけでホッとするのは、やはり日本人が漢字を使う民族だからでしょう。
台湾の亀は動き出しそう
中国でのニート生活を終え、台湾で就職活動をしていた私は、まんまと持ち前の運のよさで就職先をゲットしました。
就職先は見つけたものの、その仕事は夜のみ。
ははーん、キャバクラ?とお思いの方と大勢いらっしゃると思いますが、私の骨太&劇画タッチの顔では怖くて誰も指名してくれませんので違います。
私の仕事はあることないことペラペラ人前でしゃべる先生です!
これなら骨太&劇画タッチ顔も「存在感」と言い換えられますし、経験者ですので先生っぽく振舞うのは得意ですからね。
せっかくなら高給取りのキャバクラのほうがいいですけど、需要と供給のバランスか崩れますから・・・。
そういったわけで夜の蝶となった私は、暇すぎる昼間に中国語の学校に行くことにしました。
以前中国で父のすねをかじりまくってニート生活をしていた際、申し訳程度に勉強したことがありますから、多少余裕があります。
同僚の紹介で訪れたのは台北駅近くの中国語学校。
まずはレベルテストのため、教科書を音読するようにとのこと。では、と教科書の文に目を落とすと・・・
字が黒い…
繁体字は書き順が多いので必然的に字が黒く見えてしまうのです。
(中国)「飞机几点钟出发?」
(台湾)「飛機幾點鐘出發?」
※訳:飛行機は何時に出発しますか
真っ黒ですね…
中国の簡体字がもはや記号にしかみえなかったため、私には台湾の漢字が読みやすかったです。
ちなみに遊びに来た戦前生まれの祖父母は、繁体字が完全に理解でき、書けていました。
感動したのは「亀」。
中国
「龟」
台湾
「龜」
動き出しそう!
中国のはもはや亀ではない、太ったタツノオトシゴとか?
フランス人同学の頑固さに辟易する
レベルテストで初級3に振り分けられた私のクラスには、タイ人、イギリス人、ポーランド人、フランス人、韓国人、カナダ人、アメリカ人数名という欧米色の強い人たちがいました。
アジアの言語クラスと言うのは往々にしてこのような振り分けになります。
初級に近づくほど多国籍、上級はほぼ東アジア人となる場合が多いです(日本語もそう)。
初日ですからまずはクラスメートに自己紹介。
「日本から来ましたちかです。この前まで中国で父の仕事を手伝っていました(嘘)。台湾のエンタメに興味があります(ちょっと嘘)。よろしくね。」
とその場を埋めるため嘘を織り交ぜ、無難に終えました。
すると、休み時間にクラスメートのフランス人が
「中国でも中国語習ってたの?」
と話しかけてきたので、
「2ヶ月くらいね」
というと
「中国と日本の漢字は同じだから、台湾で勉強するのはちょっと大変だと思うよ」と。
私「中国より台湾の漢字が日本のと近いから読むのは楽だよ。書くのは大変だけどね。」
仏「いやいや、中国の漢字は日本と同じなんだよ。」
は?
私「いやいやいや、違うよ。中国の漢字は日本よりもっと略されてて記号のようだよ」
仏「君は知らないかもしれないけど、中国と日本は漢字が同じ。僕日本にも留学したことあるから。」
私日本人だし!
私「あのさ!私日本人で、中国で先週まで勉強してきたの!何言ってるわけ???」
仏「僕はね、日本の大学に研修にも行ったし、中国にも出張に行ったことがあるんだよ。世の中には自分が知らないこともあるからね。」
どうしましょうーこの人ーーーー。
ここで言い争っても意味が無いレベルですよね、彼。
初日に喧嘩っ早い人と思われたくもないし、意見を曲げる気配ないですもの・・・。
私「そっか!わかった。じゃあ今度中国に行ったらもう一回確かめてみるね」
仏「そうして、是非。今日からよろしくちか。」
と握手を交わしたのでした。
私なんて大人なんでしょう(涙)!
世界レベルのコミュニケーションの難しさを台北初日に感じたのでした。
【台湾住んだよシリーズ】