ネパール

まず目指すのはマレーシア!急増する出稼ぎネパール人が苦手なものとは?

こんにちは!たびなすびのちかです。

カトマンズの空港には、ヒマラヤ目当てに訪れた外国人がたくさん!

しかし、それ以上に多いのが外国に出稼ぎに行くネパールの若者の団体です。

ネパールは政情不安定で、1日に何度も計画停電がおきることもしばしば。

ヒマラヤ観光をのぞくとこれといった産業がないため、兄弟のうち何人かの男性は外国に働きに出なければならないようです。

家の大きさで出稼ぎ人数がわかる

ネパールを訪れたのは地震数ヶ月前でしたが、その時でも

「ちょっとでも揺れたらすぐに崩れるだろうな」

と思うような建物ばかりでした。

煉瓦を積み上げただけの家が多く、歳月を重ね崩れ落ちている部分もよく見かけました。

また、柱や基礎といったものもほとんどなかったと思います。

 

しかしそんな中、ぽつぽつと周囲の風景に立っているのが、そこに似つかわしくない、

東京にでもあるような、超立派な家やビル。
そこだけ大型台風が来てもビクともしないような作りで、ど田舎でさえそのような家が数軒ありました。

からくりはこう。

兄弟が何人も出稼ぎに行って成功した家であるとか。

 

やはり家族が外国に行くか行かないかでは雲泥の差のようです。

出稼ぎの若者の額に必ずあるもの

休暇を終え、帰国の途につく私たちがカトマンズ空港で見た、大勢のネパール人。

ざっと300人以上はいましたが、斡旋会社ごとなのか、郷里ごとなのかわかりませんが、同じ帽子とポロシャツを着用。

年の頃は二十歳そこそこといったところでしょうか。

ネパールの人は大人っぽく見えるのでもしかしたらもうちょっと若いかもしれません。

みんな大きなボストンバッグを持ち、雑談しながらも緊張した面持ちです。

そして何といっても目を引くのが

額に付いてる赤い…インク?
インド人とかがよくやっているあれです。

宗教的な儀式なのかな。

 

皆すこしずつ色や形、大きさが違うので、それぞれお家で両親が息子の無事を祈ってつけたんでしょう。

そう考えると涙が出てきます。←もうBBA

 

夫に

「こんなまだ子供みたいな若い子が外国に働きに行くなんて本当に不安だろうねえ。体に気をつけて頑張ってほしいねえ…。はあ、本当に心配だ。」

というと、

「ちかだって、22歳の時に履歴書何十枚も持って外国行って、月収10万ちょいのところに就職して、冬場はマイナス10℃を下回るようなところでその日暮らししてたじゃん。部屋も4畳半ぐらいだったよね。」

と。

そうだった…。

自分のことながら涙もの…。

 

客観的な視点って大事ですね。

出稼ぎネパール人が持っていくものとは?

私たちが乗った飛行機はマレーシアのクアラルンプール国際空港の第二ターミナル(KLIA2)行き。

ネパールの若者もほとんど同乗し、ボストンバッグ所有率が高すぎて、私たちが席に着く頃には頭上の荷物入れはパンパン。

 

しょうがないです!

彼らの門出の荷物に比べたら私たちのなんて大したものじゃないんですからっ!

刃物でなぜか機内に持ち込める鼻毛カッターとか、ネットで役立つと見かけ持ってきたけどほぼ使わなかった折り畳めるバケツとかですから…

 

ふと彼らのバッグの隙間から陶器のマグカップとか皿とか見えたような気がしますが…。

気のせいですかね。

マレーシアで初めて見るあれに大興奮

数時間後、無事KLに到着。

飛行機を降りると赤い帽子のネパール人が固まって騒いでいます。

なんだろう?と思って近づいてみると…、みんな、

エスカレーターの乗り方がわからない。

そう、ネパールではエスカレーターはほぼお目にかかれません。

唯一設置されているデパートも電力節約のため、ほとんど動いていません。

 

「お前乗れよ!」

「え、俺怖いよー」

「どっちから乗ればいいの?」

「押すなよ!」

 

等々(多分)大騒ぎです。

しばらく微笑ましく見ていたのですが、あまりに乗らないので、声をかけ先に降りました。

すると後部から

「うおー!」

「ナイス!」

という歓声を浴び、

「じゃあ俺も行く!」

と勇気を持った一人を皮切りに続々とエスカレーターに乗り始めたのでした。

 

落ちないでよ…

 

彼らが無事に働きづつけられることを祈ります。

 

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