韓国生活

【韓国の日本語教師】私学年金に入っていれば誰でも退職金がもらえるよ!

こんにちは!たびなすびのちかです。

今月で給料をもらう生活とはおさらばするのですが、5年間身を粉にして職場(韓国・釜山)のために働いていた私(嘘)に朗報が…。

なんと、外国人の私に、

 

退職金が出るのです!!

 

わーいわーい!

 

韓国で一年以上就業すれば、一ヶ月分/年の退職金が出る

日本で就業したことがないため、日本の退職金制度はよくわからないのですが、定年退職のオジさんが大金をもらっているイメージ。

なので、外国でフラフラ生きている私なんかがもらえるものとは夢にも思っていませんでした。

しかも私は大学教員といえど、ただの契約社員ですからね。

いつ、

「契約更新は…しませんっ!」

と言われるか戦々恐々としており、心労で痩せちゃったよ。(もっと嘘)

 

が、その退職金は、なにやら誰でももらえるらしいです。

一年同じ会社で働いたら、一ヶ月の給料分の退職金ががもらえると。

 

一ヶ月分…。

 

ということは夫は勤続10年だから、10ヶ月分。

私は5年で、5ヶ月分。

 

夫婦で15ヶ月分!

 

1年3ヶ月分!

 

すげええーーーーー!

来月からフリーランスという名の正真正銘無職になることに若干の不安を覚えていましたが、

 

1年3ヶ月は遊んでてもいいと!!!

単純計算で2018年の5月まではオッケー。

 

我が家の2017年はとりあえず安泰だ!(←執筆時点)

 

この退職金って一体何なの

韓国ってなんて労働者に優しい国なのかしら…。

 

…いや、そんなわけない。

 

日本より労働時間が多く、

サービス残業なんて聞かない会社はなく、

知り合いの韓国人なんてあまりに会社の労働形態がひどすぎて10回以上転職してるし、

ボーナスが出る会社なんてほんの一握りだし(ほぼ年俸制)。

 

日本でもブラック企業だ過労死だ問題になってますが、

韓国はその上を行ってます。

 

そもそも天下のサムソンに労働組合ないんだよ!

正社員なんて半数もいないんだよ!

99%が勤めるのは中小企業で、ほぼワンマン社長親族経営だよ!

 

…話はかなりそれましたが、そんな韓国企業が、外国人全員に黙って退職金を出すとは

 

到底思えないっ!!

 

というようなことを、韓国人の同僚にしましたらですね、

 

韓「ちか、給与明細をごらんなさい」

私「…?」

韓「ほら、ここに(給与明細の控除欄)私学年金ってあるでしょ。」

私「はあ。」

韓「これが退職金として返ってくるのよ。」
私「…!?」

韓「そう、退職金とはすなわち、ちかが払ってたお金の返還よ!」

私「…そういうこと!!!」

 

謎は全て解けた。

 

私学年金を払っていれば退職時に返還される

韓国で日本語教師として働いているあなた、まずは給与明細を準備してください。

次に、自分が、私学年金(사학 연금)を毎月支払っているか確認しましょう。

私立学校の教職員が対象です。

 

私の「私学年金」額は、手取りの1割弱(追記:2010年度資料によると保険料は額面の7%だそう)でした。

 

初めに誰でももらえる!!と言いましたが、訂正します。

 

私学年金を払っていれば、誰でも返してもらえる!

 

ですね。

年金協会に自動的に支払われていたので、職場は全く懐が痛まないじゃないの。(←これは間違っていましたね、追記参照)

退職金なんて言葉のトリックもいいとこだわっ!

言い換えれば私の預金ってことですからね。

【追記】

保険額は、本人半額、法人&国が半額で負担しているそうです。

私が毎月負担したのは確かに額面の7%。

とすると、返還された金額は、本人負担額+法人&国負担額にちょっと足りない気がします…。その辺がまだ謎。

普通はそれに利子もつくらしいけど。(またわかったら追記します)

 

とはいえ、知らず知らずにお金が溜まってたのは嬉しいことなので、よしとしましょう。

<日本語教師の雇用契約にちょっと一言>

大学や高校など、公的教育機関の場合はほぼこのような年金制度に入れられていると思いますが、小さな日本語学院(塾)などでは口約束だけでめちゃくちゃな雇用契約を交わしている場合もまだ見受けられます。

私は昔大手の日本語学院で働いていましたが、国民年金の本人負担額は払っていたし、退職金も貰いました。

年金はおろか、健康保険にも加入させないような悪質な塾(これは違法行為)もあるので、そういうところは勤務すること自体おすすめできません!

能力があるのにそういうところで我慢している日本人をたくさん見ました。

探せばほかにも職場はたくさんあります!自分を安売りしないでください!

 

預けた金額より年金の総額が増えていた!

夫「ねえスゴイ!年金増えてた!」

私「え、どういうこと?増えるとかあるの?」

夫「電話して聞いたら、運用されてて増えたっぽい。」

私「朗報すぎる!!」

私学年金コールセンター(Tel.027694404)で、年金総額の確認が可能

本人確認の簡単な質問をいくつかされる。

私のも増えてた!!

といっても、倍とかじゃないですよ。

でも悲しいかな、お金の運用とかに疎いのでお金が増える、という論理が定期預金以外よくわからないんですよね。

 

私学年金機構は会員(支払っている人)のお金を運用しているらしく、上手く行けばお金が増えるんだって。

よくやった!

さっきは文句言って悪かったよ…。

【追記】

上の追記にもありますが、運用で増えたのではなく(運用もしているらしいが微々たるもの)、折半した保険額を払っていたので学校が支払った分が返ってきたわけですね。

学校よ、懐は痛まないとか言ってごめんよ!

中には学生の授業料に手を付けるほど、保険料の支払いで首が回らなくなる場合もあるらしいしね!

 

10年以上勤務すると、外国人も年金として受け取れる

「俺さあ、一回でもらっちゃっていいかな。」

 

突然夫が発した言葉。

 

私「は?一回でってどういう意味?分割とかもあるわけ?」

夫「10年以上私学年金を払い続けた人は、60歳から年金として受け取れるんだって。」

私「へええーーーー!」

私学年金を10年以上納めた場合、一時金をもらい、後は60歳以降毎月いくらか支払われるプランも選択可能。

なんと!

日本の国民年金にしがみつこうとしている私達には悩みどころですね。

支給年齢が70歳からに上がる可能性が高いなら、60歳からの十年をこの年金に託してみるか…?

 

いや、でも2017年のパラダイスがなくなる。

 

ダメ…絶対。

 

ということで、我が家では満額受け取ることにし、生涯現役で頑張ることを決めたのでした。

100まで健康体で生きる!!!

 

追記

今回は、私が当事者である私立学校の年金制度、私学年金にスポットを当てて紹介しました。

が、私立学校だけでなく、韓国では従業員4名以上の会社で1年働くと一ヶ月分の給与額が退職金として支払う法律があるそうです。

塾であれ、企業専門講師であれ契約が1年以上の場合には退職金をもらう権利があります。

ただ、曖昧に経営しているところでは、支払わずに済ませるケースもあり、2015年にはソウルで20人以上の外国人講師が裁判を起こしたケースもあったほど。

私が10年間見てきても、本当にいい加減な経営者はゴマンといます!

そのようなことが起こらないに越したことはありませんが、万一の場合は泣き寝入りせずに相談センター(韓国外国人勤労者支援センター http://www.migrantok.org )で話を聞いてもらってください!

 

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