こんにちは!たびなすびのちかです。
今でこそ、日程によっては数千円で海外旅行ができる時代になりましたが、昔々は海外旅行なんて夢のまた夢。
一生に一度日本列島から出られればいいわ…。
なんてときもあったでしょう。
偶然にも実家の両親、夫側の両親ともに新婚旅行はハワイに行ったそうです。
何度か写真を見ましたが、
20代前半とは思えない風貌でしたわ…。
七三分けの新郎と、真ん中分けの新妻。
そして全員パンタロン!
後ろから抱きついたり…。
二人で手を繋いで木に寄りかかったり…。
…はっ!
現在の韓国でよく見るポーズ!!
この偶然やいかに…。
ラブラブ度?そんな…まさか…。
韓国の渡航自由化は20年遅い
両親達がハワイで満喫していたころ、韓国はまだ軍事政権下で一般人の海外渡航は制限されていました。
同世代の友人の両親の新婚旅行先に海外があがることはなく、古都慶州(キョンジュ)や近場の保養地などを訪れていたようです。
奮発して済州島(チェジュド)というくらいですから、海外はレア中のレアなのです。
しかし私は頭をかしげていました。
なぜなら年配の上司が、ほとんど留学経験者だからです。
皆30〜40年前に日本に留学を経験し、エピソードに事欠きません。
私「はて…?渡航規制されている時代ですよね。どうやって留学したんですか?」
上司1「あ、俺、政府の派遣だから。」
上司2「僕も。」
上司3「私も夫の派遣に同行したの。」
超エリートじゃん!
普段から焼酎のんでは男同士でイチャイチャしたり、ランチタイム2時間以上帰ってこないから気づかなかった!
政府派遣ってすごくない?
岩倉具視かよ!福沢諭吉かよ!
現在では成功者として韓国では尊敬を集める職業につき、お金も有り余っているような生活をしている彼らですが、留学時代はそれはそれは苦労をしたようでした。
物価が高い日本では大変!
夫の派遣に伴って幼い娘とともに日本へ渡ったキムさん。
留学生だった夫は、政府から受け取る援助金で生活していたのですが、当時の日本と韓国は物価がまるでちがいます。
親子三人四畳半の風呂なしアパートに住み、銭湯へ行くお金が無いときには、
部屋にビニールプールを置いて行水。
「床が抜けなくてよかったわー」と本人談。
パンの耳はもちろん、牛の足までもらってきてソルロンタン(牛骨スープ)を作ったそうな。
たまに訪ねて来る姑や母は四畳半には寝る場所がなく、仕方なしに、
押し入れに寝てもらったと。
リアルドラえもん!
「母は泣いてたわね。こんな生活しなきゃならないのかって。あはははは」
今となっては笑い話のようです。
韓国人が日本で出産する
そんな中、キムさんは日本で出産することになります。
しかし問題はお金。
「もし費用が高いなら、韓国に戻って出産しなければならない」と行政に相談すると、留学生の妻であることを考慮され最低限の費用になったそう。
韓国での出産より安いことから、キムさんは日本に残ることを決意します。
ー出産当日ー
「いたああああい!!!!いたああああい!!!」
「ギャーギャー!!!」
陣痛のつらさに大声をあげるキムさん。
すると、
「キムさん!!口閉じて!目開けて!!!」
=うるさい
ふと気づくと、同時に出産を迎える日本人はほぼ声を出していません。
「多分ちょっとは出してたと思うけどさ、私ほど叫んでた人はいなくてねー。ちょっとした有名人になっちゃったわ。韓国ならみーんなうるさくて気にならないのにさ!」
とのこと。
無事出産したキムさんですが、数日後から母乳で胸が張りすぎ痛くてたまらない!
なんとかしてくれるよう訴えるも、そういうものだと対処してくれず。
異国ということもあり、悲しくなったキムさんは泣きながら訴え、一ヶ月分のお薬を処方されたそうです。
キ「一ヶ月も飲む薬って!!!今痛いって言ってるのにさ!!ありえないよ、日本は!」
私「えーでも他に方法ないでしょ?」
キ「韓国なら注射ですぐ治すよ!」
ええええ!いいの?
そういうもんなの?違うよね?
キ「身体に悪いかもしれないけどさ!泣くほど痛いのに一ヶ月って!ありえないわ〜」
すごいな韓国!
確かに韓国は注射天国で、即効性が安全性より重要視される傾向にあります。
そんな苦労も今となってはいい思い出話となっている、韓国経済成長の功労者たちなのでありました。
【韓国はこんなに変わった!シリーズ】
韓国で犬肉を食べるのは親父だけ!?『ポンナル(伏日)』の定番メニューだったのも今や昔!
韓国で『接待禁止法』が施行!缶コーヒーもらった教授が「密告」されちゃったんだって!
【韓国で病気になったら!シリーズ】
韓国で風邪になったときにはアレを食べるなって!?日本と反対じゃん!
韓国で風邪を引いたらとりあえず注射!でも腕じゃないよ、アソコだよ!
韓国の病院は戦国時代!でも皮膚科に行ったらベルサイユ宮殿だった