こんにちは!たびなすびのちかです。
現在釜山に住んでいる私たち夫婦が、夏休み後のやる気のない日々をつつがなく労働するには『秋夕(チュソク:旧盆)連休』が心のよりどころとなっています。
韓国人(特に嫁)にとっては筆舌に尽くしがたい苦労があるようですが、日本人の嫁である私にはただの楽しい大型連休でしかありません。
韓国にも観光地は数あれど、この期間はニュースでも「民族大移動」という言葉が使われるほど交通機関は混雑するため、韓国内を旅行することは難しい。
そうだ、九州へ行こう…
早速ありとあらゆる飛行機のチケットを探すも、
全て売り切れ。
私「家の近所で5連休を過ごすなんてありえない!」
夫「船ならあるよ!」
私「ふ…ね…?(揺れるじゃん)」
夫「釜山から福岡までなんと3時間で行ける高速船!」
私「ふ…ね…?(酔うじゃん)」
夫「じゃなかったら、ちか留守番!」
私「ふねーーー!(もういいや)」
果たして乗り心地はどうなのでしょうか?
台風の季節に船を選択した結果
今年は台風の当たり年のようで、週に一回は日本上陸してるんじゃないかと思われるほどの頻繁ぶり。
船で九州上陸を目指している身としては、気が気ではありません。
私「14号は台湾から西に抜けたようだね…、でも後発の15号も油断はできない…」
夫「あっ!」
私「まさか!」
夫「16号が発生した!」
そう、この台風16号こそ、私たちを翻弄することとなるのであった…。
それからというもの、全神経は16号の動向に集中。
なぜなら大型連休のため、取れた帰路便が連休最終日の最終便だからなのです。
もし欠航ともなれば、職場に多大な迷惑をかけることは必須。
絶対に避けたい事態であることは明白です。
私「ちゃんと帰れるかな。」
夫「世の中で一番無駄な質問だと思うよ。」
私「だよね。」
こんな会話を重ねつつ、福岡への出発日となりました。
行きはよいよい
IPHONEの天気予報では土砂降りだったはずの出発日、なんと快晴!
高速船は『ビートル』(日本企業)と『コビー』(韓国企業)の二種類がありますが、韓国の連休の際には『ビートル』のチケットのほうが取りやすいです。
反対に、日本の連休の場合には『コビー』のほうが席に余裕があるかもしれません。
『ビートル』が暖色系インテリア、『コビー』が寒色系インテリア、というのが私の印象。
共通言語もそれぞれの母語で行います。
往路は『ビートル』一般席、チェックインの際に、
「お帰りの便は台風の影響があるかもしれませんので、運行状況は前日の午後2時までにご連絡します。」
と言われました。
直接電話してくれるんだって!
運のよいことに、往路から影響があると思っていた台風16号は進行速度を落としたため、その日の波の影響はほぼ無。
釜山のバスより揺れませんでした。
快適快適!
往路の感想「これなら毎週乗ってもいいわ!回数券買おっかなー。」By私
帰りは怖い
台風16号が進行速度をますます落とし、九州滞在4日間ほぼ晴れというミラクルに恵まれました。
最終日の前日午後2時にも電話は鳴らず!
『ビートル』ホームページでも「通常運行します」とはっきりと書いてありました。
そして迎えた最終日。
名残惜しいながらも、釜山へ帰らなければならない時刻は刻々と迫っています。
すると、
鳴り響く雷
突然の豪雨
私「やめてーーーー」
夫「とうとう来たね…16号…」
私「こんなんで通常運行できんの!?」
不安に駆られながらたどり着いた博多港国際フェリーターミナル。
しかし、「欠航」の文字なし!
結構打たれ強いんだな、高速船!
夫「ねえねえ」
私「何?」
夫「帰りはグリーン席だよ!」
私「え、何それ!?グリーン席って、新幹線のみたいな?」
夫「多分。一般席売り切れでグリーン取ったんだよ。」
私「高いの!もしや!」
夫「3000円増し。」
私「高くも安くも無い!微妙!」
私たちが取ったチケットは一般席だと往復9900円(一人)。
これに3000円をプラス(片道)するとグリーン席に座れるそう。
絶妙な値段設定でしょ、高くも安くもないっていう。
しかし、このグリーン席、いたく気に入ってしまいました。
まず、座席が広い!
社長の部屋にある応接セットの一人がけソファくらいはありますね。
そして肘掛が非常に広いので、奪い合いにはなりません。
背もたれを倒せば、かなり横になることもでき、腰が浮かないように筒型のクッションも付いています。これ便利。
お絞りやウェルカムドリンク(アルコールあり)とおやつも振舞われ、至れり尽くせりでした。
実はこの復路便、かなり揺れました。
海が相手なので左右だけでなく、上下前後にも容赦なく揺れ、とにかく凄まじかった…。
韓国で買ったかなり強めの酔い止め薬を飲んでいたので、幸い酔うことはありませんでしたが、その直前(もうすぐ酔いそう…みたいな感じ)の状態で3時間はなかなか辛いものでした。
途中、トイレへと立ったのですが、一般エリアでは席に座っていられず床に横たわっている乗客で足の踏み場もありませんでした。
一般席では身動きがとれませんからね、かなり辛かったと思います。
トイレへの歩行も手すりがないと困難なほどで、頭がグワングワンかき回されるようでした。
グリーン席に戻り、目一杯倒した席に横になるとかなり身体が楽になったので、揺れには強い席なのだと思います。
3時間後、やっと着いた釜山。
連休最終日でけだるい気持ちになるところでしたが、陸上についた嬉しさからか清清しい気分で入国審査を受けることができました。
災い転じてなんとやらです。
復路の感想「船なめたら怪我するわ。秋は飛行機に限る。」By私
全く揺れない日は一般席でも快適だったので、揺れる日にこそグレードアップの価値アリです!
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