こんにちは!たびなすびのちかです。
現在住んでいる韓国では、中秋の名月が旧盆として連休となるため、韓国の嫁達がヒーコラしている間に日本人夫婦は呑気に九州旅行へと旅立ちました。
(ヒーコラ記事 → チュソク(秋夕)前日の韓国レポート!嫁達が準備の愚痴で盛り上がる)
今回は温泉が第一目的、目指すは熊本黒川温泉です。
青のヴィッツでレッツゴー
チュソク連休のため、日本行きのチケットは高速フェリーしか取れず、船酔いと天候を心配しながらもなんとか福岡港に到着。
博多駅でレンタカーを借り、黒川温泉へ向けて出発です!
今回の車は、青のヴィッツ。
いつも格安プランで申し込んでいるため、ヴィッツかフィットかマーチにしか出会えませんね。
「じゃ、運転よろしく!」
車の鍵を映画のワンシーンのようにかっこ良く投げ渡す夫。
私「え、私?」
夫「ここ日本だから余裕っしょ。俺昨日2時間しか寝てねー。」
私「高校の試験前寝てない自慢かよ。」
とはいえ、居眠り運転をされてはたまりませんからね、運転は請け負うことにしました。
博多駅から黒川温泉までは一般道で約2時間、隣ですやすや寝ている夫を横目に安全運転でレッツゴー!
本日の宿は『夢龍胆花泊まり』
特に運転に問題もなく、無事黒川温泉に到着。
今回宿泊するのは、『夢龍胆(ゆめりんどう)』です。
玄関前にいた番頭さんに車の中から挨拶し名前を言うと、
「あ!たびなすびさんね、別館!もっと奥なのよ。お風呂とお食事はこっちなんだけどね。」
と別館の位置を教えてくれました。
本館は「瀬の本館夢龍胆」、別館は「夢龍胆花泊まり」(ホームページ)。
予約確認書には「夢竜胆花泊まり」と書かれてました。うっかり!
本館から川を渡り細い道を百メートルほど行ったところに、ありました、「花泊まり」!
が、駐車場が小さくもっと奥に停められる場所があるかと思い進むと、他の旅館の入口に。
私「ありゃりゃ、やっぱあそこだったわ。どうしよー」
夫「バックして戻ればいいでしょ。」
私「無理だって!細すぎて落ちる!あの旅館でUターンさせてもらうしか…」
夫「バックしなよ!簡単じゃん!(頑な)」
私「無理だってば!じゃあ見てなよ、無理だから!」
夫の言葉にイラッとした私は、一旦実演して見せることにしました。
細い坂の砂利道を数メートルバックすると…
夫「ストップストップ!ぶつかる!」
ほらね。
夫「代わろうか?」
私「望むところだ。」
夫がバックで再チャレンジ。
が、しかしまっすぐ進めず山肌にぶつかりそうに。
私「やっぱね!難しいんだから!」
番「あの、代わりましょうか?」
先程から夫婦の攻防を見守っていた「花泊まり」の番頭さんが声をかけてくれました。
本館から連絡があり、到着を待っていたとのこと。
ザザザ…スッ…
一瞬で駐車場に停車しました。
さすがじゃ!
まるで一軒家のようなお部屋
『夢龍胆花泊まり』は別館らしく、離れの様相を呈しています。
入り口から真っ直ぐにお部屋まで木の廊下が続き、その横に受付を兼ねたくつろぎスペース部屋があります。
お部屋は1階に3部屋、2階に2部屋の5つだけ。
私達は2階に宿泊しました。
「どうぞ」
と案内され、玄関を上がるとまずふすまの向こうには8畳の和室。
その奥には川が見渡せる縁側があり、椅子とテーブルが並べてあります。
「こちらがベッドルームでございます」
仲居さんが障子を開くと、
なんと!和室の隣には同じ広さのツインベッドが置かれた洋室が!
「広いー、そして便利!」
「ふふふ、まだまだですよ!こちらお風呂です」
寝室の前はウッドデッキのテラスになっており、側面のドアを開けると脱衣所、そしてその向こうには、
源泉かけ流しの檜風呂が!
川に沿って部屋が作られ、景色は川と緑のみ、せせらぎが四六時中聞こえ心地が良いのなんのって!
私「温泉が付いてるなんて知らなかった!」
仲居「ずっと温泉出てるから、いつでも楽しんでくださいね」
私「本館にいちいちお風呂に行かなきゃならないかと思ってたんですよー」
仲居「本館のもいい温泉だから、行きたいときは送っていきますからね。そして、キッチンがこちらです。」
キッチン!?
この宿は素泊まり客や湯治客も受け入れており、長期滞在もできるようにキッチンと食器が備え付けられているんだって。
旅館の食事に飽きた人にはいいかも!
夕食は本館の食事処でいただきますが、朝ごはんはお部屋の和室に運んでくれるそう!
黒川温泉は黒い街
宿から黒川温泉の中心街までは約10分ほどなので、歩いて行ってみることにしました。
黒川温泉はとにかく、
黒い!
木造建築の外観木材を黒色で統一しているので、「黒川温泉は黒かった」と記憶に残る街づくりとして非常にいいですね。
数は少ないながらもモダンなオシャレ店舗が軒を連ね、川を隔てて見える黒い旅館のデザインがどれも素敵。
看板も規制しているのか、変な色や目立ちすぎるフォントを目にすることがなかったので落ち着いた雰囲気でした。
こんな経営努力をし進化し続ける温泉街を見るにつけ、地元近くの鳴子温泉に苦言を呈したい!
硫黄の匂いの強烈さからもわかるように、宮城の鳴子温泉は非常によい泉質を持っています。
しかし!
それにあぐらをかいているのか、新規集客を諦めているのか、昭和バブルの社員旅行時代でストップしている街なのです。
もうちょっとモダンに観光しやすくすれば、可能性は無限大なのに!
(鳴子温泉こんな感じ記事 → 鳴子温泉の共同浴場は二階でお昼寝もできる!一瞬で夕方になる不思議)
九州温泉経営努力は見習うべき!
『復興割』様様なんだって!
夕食はもちろん美味しかったのですが、入りたくなるようなお店も何件かあったので、黒川によく来る人は夕食なし朝食付きプランでも楽しいかもしれません。
とにかくお部屋についている檜風呂が最高!
着いてザブン
寝る前にザブン
起きてザブン
出発前にザブン
なんと4回も温泉を満喫してしまいました。
本館の大浴場の露天風呂もなかなかよく、男湯は屋根もなく開放感があっておすすめだそう。
夕食時も出発時も、宿の方からお礼とともに
「『復興割』に非常に助けられております。ありがたいことです。」
と伺いました。
地震直後は実際の被害より、予約のキャンセルなどの二次被害が深刻だったとのこと。
私達も復興割があったことで熊本に行くことに決めたほどですから、今は客足も戻ってきたようで黒川周辺の宿は満室のようでした。
翌日に訪れた湯布院は、街中が混みすぎてすれ違うのに苦労するほど。
平日にも関わらず8割が外国人でしたから、インバウンド効果もすごいですね。
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