こんにちは!たびなすびのちかです。
中南米では一般的な、
オールインクルーシブ。
オールインクルーシブとは、利用料金に
食べ放題、飲み放題、遊び放題
のプランが含まれているよ!という夢プラン!
私達は大人も大はしゃぎしてしまう海洋テーマパーク『Xel-ha(シェルハ)』でこのプランに味を占め、オールインクルーシブの本丸であるホテルプランに手を出そうとしていたのでありました。
カンクンリゾートホテルゾーンとセントロの格差
リゾートとして世界中にその名を知られているカンクンですが、宿泊エリアは大きく二つ(ホテルゾーンとセントロ)に分かれており、自らの状況に応じて決めることができます。
自らの状況というのは要するにマネー…。
ホテルゾーンは言わずもがな、テレビや画像検索などでよく見かける、「青い海!白い砂浜!リゾートホテル!ビキニガール!」みたいなところ。
一方、セントロは「市場!ウォルマート!屋台!」といった雰囲気で、「え、海?職場(ホテル)からは見えるよアミーゴ」というメキシコ人がたくさんいます。
私達の滞在予定期間は約2週間。
ケチは私はセントロに泊まったとお思いでしょう!
しかし…
この旅は、私達の新婚旅行だったのです!
さあ、どこに泊まったと思いますか!?
ホ…
…セントロ
なんでやねん!(東北出身)
私「新婚旅行にセントロとか引くわー」
夫「いや、無理だから。一泊2万とかだから。」
私「2万!ウォン?」
夫「ウォンなわけないでしょ、円だよ。2週間泊まったら24万円だよ、ホテル代だけで。」
私「に…にじゅうはちまんえん…」
夫「一方のセントロは、まあまあキレイで一泊3000円くらいだよ。美味しいタコス屋もいっぱいあるし。」
私「セントロバンザイ」
拠点はセントロと満場一致で決まりました。
カンクンはもはやメキシコではない
とはいえ、せっかく極東の国から来たのですから、
「一泊くらいは泊まってみたいなー。ハート」
と新婚らしくかわいく夫にお願いしてみました。
すごくキモかったので一瞬却下されそうでしたが、平静を取り戻した夫は
「最後の2泊をホテルゾーンで過ごそう!俺だって泊まってみたいから!」
といつもの笑顔に戻り、白い歯を見せながら親指を立てました。
ということで、さっそくリサーチにとりかかります。
現地にいる強みを活かし、ホテルゾーンへ行き、目星をつけたホテルに片っ端から潜入してみました。
するとどうでしょう…
そこは…
ほぼアメリカでした。
ビバリーヒルズ青春白書(古いほう)があちこちで繰り広げられています。
100人のブランドン(主役)と100人のケリー(マドンナ役)、100人のディラン(ブランドンのライバル)がうようよしていました。
一番多かったのはドナちゃん(かわいくないケリーの友達)というアメリカの現実も確認できました。
あまりのパワーに圧倒されるジャパニーズカップル(うちら)。
「ああ無理。パワーの種類が違う。」
「カンクンってメキシコ人よりアメリカ人のほうが多いかもね…」
と、ホテルエリアに若干の不安を抱きつつ潜入捜査を続行。
すると、ホテルごとに
・アメリカ人の若者ごった返しホテル
・ミドルエイジ御用達ホテル
・超高級金持ちのみホテル
・ヨーロピアン比較的多いホテル
・ファミリー多めホテル
など、特色があることを発見。
超高級金持ちホテルはオールインクルーシブではないようなので、候補から外れました。(他のマネー的理由が99%)
そこで選んだホテルが、
そこそこファミリー、ビバリーヒルズ的じゃない、ミドルエイジも多く落ち着いた印象。
最後の2泊はここに決定!
価格で尻込みしないって素敵!
ボロボロのバックパックを背負い、世界屈指のリゾート、カンクンのホテルゾーンにやってきた私達。
「ここに泊まるの?本当に?」
とドアマンに念押しされながらも無事、ホテルにたどり着きました。
チェックイン後、お部屋のドアを開けると、
何ということでしょう…
窓の外に広がる真っ青な海!
ああ、カンクンに遊びに来るとはこういうことだったのか…。
テラスの椅子に腰を掛け、
「セントロの眺めとは100万倍くらい違うね。あそこは電線と隣の窓しか見えなかったよ。」
「初めてホテルの部屋で過ごす楽しさを体験できそう」
とカンクンリゾートの威力を口にしました。
オールインクルーシブで利用できる施設は、
プール
ジャグジープール
レストラン3つ(ビュッフェ洋食、コース洋食、タイ料理)
軽食スタンド(ピザ、サンドイッチなど)
バー(カクテル飲み放題!)
ルームサービス
部屋のドリンク(補充し放題!)
夢のよう…
東洋に対する認識が雑すぎる
この2日間、自由気ままに過ごした私達。
ジャグジープールで目を覚まし、ビュッフェでブランチ。
ビーチを散歩しながらアメリカ人と交流を深め(→アメリカの勝手なイメージを検証したらその通りだった)、夜はアジアを感じたくタイ料理を選択しました。
ただ、このタイ料理レストランだけは大人気で予約が必要、しかもドレスコードまであるのです。
ドレスコードって!
私達は金銭的な事情によるバックパッカーです。
持っているのはヨレヨレのTシャツに、ヨレヨレの綿パン、ヨレヨレのパレオのみ…。
結局、夫は一番ヨレヨレしていないTシャツに長めのズボン(決して長ズボンではない)、私は機内で着る用のシワ加工(にみえる)ワンピースに冷房対策で持ってきたストールを着用。
超微妙な服装でレストランへと向かいました。
欧米人は流石なもので、もともとのスタイルの良さもあるのでしょうが、なんてこと無いワンピースも素敵に着こなしています。
ドレスコードに要らぬ神経を使ったため、早くも疲れを感じていましたが、アジアンフードを食べられるのは嬉しい限り。
この1ヶ月、ろくなアジア料理に出会っていないので期待は高まります。
早速名前を呼ばれ、入り口をくぐり抜けようとすると、何やら違和感が。
このレストランのインテリアのメインでもある、直径2メートルほどの壁掛け方位磁針。
漢字で”東西南北”が書かれているのですが、
東西が逆…
北
東 + 西
南
↑こんな!
「こ、これは…」
と思わず立ち止まると、
「これいいでしょうー、中国の漢字を使ったインテリアなのよ。素敵でしょ。」
と店員さんがあまりに自慢するので、
「これ、逆ですよ…、東西が。」
「OH! そうなの!? 私達漢字読めないから、適当に組み立てたのよね!!教えてくれてグラシアス!」
いや、適当ならむしろ東西しか間違っていないことがすごい。
この一連のやり取りで、全く緊張感がなくなりリラックスしたディナーを楽しむことができました。
ただ、食事は美味しくなかったーーーー。お世辞にもまあまあとは言えないほどに。
メキシコまできたら、洋食で通したほうが良さそうです!
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