こんにちは!たびなすびのちかです。
うら若き乙女時代に訪れたアイルランド。
私は約2ヶ月のホームステイ生活をしながら英語を勉強していました。
そこで見たホストマザーの並々ならぬダイエットとの戦いの記録をお伝えします。
そしてそこで、烏龍茶が一大ブームになったことも…
ホームステイ先のマザーがダイエットを試みる
ホストマザーの体型は欧米人年配女性に多い、いわゆるリンゴ型。
手足はとても細く長いのですが、お腹からお尻がぽっこり。
日本人でそのような体型の人はあまり見たことがないので、人種による肉付きの違いがあるのでしょう。
私がステイし始めてから1週間目、
「チカ、私今度こそダイエットを始めるわ。応援して頂戴。」
と宣言。
前回を知らないので今回の意気込みの強さはわかりませんが、応援してと言われれば断る理由はありません。
では、具体的に何をすればよいのか聞くと、
「ファットフリーのもの以外を食べていたら注意してちょうだい」
とのこと。
それならお安い御用!
ホームステイ先のゴハンは冷凍食品が主流だった
アイルランドは天気もあまりよくなく、主な農作物は麦、ジャガイモなどの穀物なので、毎日の食事もそれほどバリエーションがあるものではありません。
例えば朝は、トースト、ベーコン、卵にフルーツジュースといったいわゆるイングリッシュブレックファスト。
毎日これ。
朝ごはんを毎日変えるのってアジアの国独特なものなのかしら…。
昼はハンバーガーかサンドイッチ。
夜は家食の場合、ミートパイか、グラタン、ラザニア、ポークソテーの繰り返し。
ほぼ冷凍食品。
付け合せは大量のジャガイモとちょこっとブロッコリーと人参。
野菜も冷凍食品。
パン適量。
そして夜食のティータイムにフルーツケーキやバケツアイスを食べる。
アイルランド生活1週間で体調的に、
ベジタリアンになりたくなった…。
食事の準備はとても簡単で、冷凍食品を選び、オーブンで焼き、ジャガイモをゆでる。そしてパンを焼き終了。
レンジよりオーブンを活用するので、見た目では料理してる感が出て得ですね。ちなみに専業主婦でも大体同じです。
これに比べて、日本の主婦の料理のなんと手の込んでいることか!
子育てしながらフルタイムで働き料理まで作っているなんて、アイルランドだったらスーパーマン認定されます、きっと。
そんな生活をおくるホストマザー、
「なんで太るのかしら…」
…
買い出しのお土産にホームステイ先へ烏龍茶をあげると…
ホストマザーのダイエットメニューはというと、
ポークソテーはやめて、チキンソテーにする。(油ギトギト、一羽分ペロリ)
バター、牛乳、アイス、お菓子はファットフリー。(ファットフリーに安心して摂取量は増えている)
フルーツは太らないから(そうなの?)いくらでも食べてOK。
「やせないわ~やせないわ~」
とファットフリーのクッキーをつまみながら呪文のように繰り返す彼女。
ファットフリーなら空気でも食べてると思っているのでしょうか、クッキー1箱ペロリなのが問題なんだと思いますけど…。
しかし、ファットフリー以外のものを食べない!というのは厳守。
注意できん…。
一方、毎日の肉、いも、冷凍食品攻めに限界を感じてきた私は、ダブリン市内にあるチャイナタウン行き、
味噌汁とウーロン茶を手に入れたっ!!!
あー、もう愛しい愛しい味噌スープ…。ウーロン…。
いくら太らないとはいえ、味噌汁はハードルが高いだろうと、烏龍茶をホストマザーにも一つプレゼント。
Oolong teaといっても通じないし、詳しく説明するのも面倒なので、
「別名マジカルティー。私たちアジア人が太らないのはこのお茶を常に飲んでいるからで、体内の油を綺麗に流してくれるのですよ。」
と言っておきました。
すると、
「OH! マジカルなんて凄いわ。毎日飲む!」
と大興奮。
ちょっと言い過ぎ…?
罪悪感もありましたが、コーラゼロをがぶ飲みするよりは身体にいいでしょうからね。
お土産の烏龍茶でダイエットが成功!?
しかし、なんとウーロン茶を飲み始めて徐々に体重が減ってきたらしいっ!
「…チカ、なんてすごいのこのマジカルティー。アジア人が太らない秘訣はこれだったのね!」
と満面の笑みでマジカルティーを飲み干す彼女。
もうウーロン茶の虜です。
「ついては箱買いしたいから明日チャイナタウンに連れて行ってくれない!?」
連れて行くも何も、先日アイルランドに来たばかりの私でよければ…。
英語が通じないとでも思っているのでしょうか?だとすれば私は中国語の通訳の役割ですかね、
日本人だけど。
翌日、ホストマザーの車に乗り込むとお友達が笑顔でお出迎えです。
全員りんご体型っ。
四つ子…。
「あなたすごいマジカルティーをご存知だそうね!飲むとアジア人のように細くなるんでしょう?私たちも便乗させてもらうわ!」
と近所でものすごい噂になっている様子。
自慢げにマジカル体験を話すホストマザーと4名の重量級おばさんを載せたコンパクトカーは、一路留学生の私のガイドでチャイナタウンへと向かい、箱ごとウーロン茶を買い占めたのでした。
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