こんにちは！たびなすびのちかです。
暑い夏には涼しい冷気、寒い冬には暖かい空気に包まれた空間。
しかもそこは広くて無料開放。
そう、ここは…、
地下鉄の駅。
釜山の地下鉄駅は、通勤通学の重要な足になっており、朝夕は勤め人に学生にとごった返しています。
しかし不思議なことに、ラッシュが一段落した昼下がりには、
老人会の観光バスから降りてきたのかと思うほどの、
お年寄りで溢れかえります。
皆さん一体何をしているのでしょう。
何をしているわけでもない
お年寄りが一番集まるのはもちろんターミナル駅。
日本同様、韓国でも主要駅には地下街が整備されているので、休憩場所などもあり、気軽に座れるベンチも設置されています。
が、
ほぼ全て終日おじいちゃんおばあちゃんのお喋りエリアとなり、若者が座るスペースはありません。
はて、こんなに沢山お年寄りが集まって何をしているのでしょうか。
…
特に何もしていません。
ウロウロしてるだけです。
女性は買い物なんかもしているようですが、お喋りがついでなんだか、買い物がついでなんだかもはや不明。
なぜこんなことになっているのかと申しますと、韓国では満６５歳以上は地下鉄が無料になるのです。
そのため、おじいちゃんおばあちゃんは、地下鉄が乗り放題！
足腰が衰えないのように散歩をするのですが、どうせ歩くなら遠くまで！ってことで地下鉄に乗って楽しそうなエリアへと遊びに来ます。
温度も快適だしね。
それを見越してか、主要駅ではなぜか、
演歌ステージ
カラオケ大会
ピアノ演奏会
などが開催されています。
言っときますけど、
ここ、地下ですからね。
めちゃくちゃうるさいのよ、音が！
しかも昼とはいえ乗降客も多いターミナル駅ですからね、おじいちゃんおばあちゃんのために設けられた客席の椅子、
めちゃくちゃ邪魔…。
動線に配慮なし！
副業するバイタリティじいさんも！
これだけだと日本よりお年寄りの福祉が充実しているように見えますが、実は韓国の現在のお年寄りは年金が十分にもらえる世代ではありません。
年金制度が整ったのはここ２〜３０年のこと、その前はまだ混乱期であったため、若い頃は苦労した世代です。
そのため、せめて今すぐできる福祉政策を、ということなのでしょう。
しかし、韓国のお年寄りはまだまだパワフル！
この無料制度を使った副業まで存在するのです。
その名も、
「地下鉄宅急便」！
（韓国のお年寄りは､地下鉄で宅配をしているー東洋経済）
時間がたっぷりある６５歳以上のお年寄りが、散歩がてらに荷物を届けるというサービス。
どうせならお金が稼げる方がいいお年寄りと、安く委託できる依頼主で、ウィンウィン！
雇用主いわく、リタイアしているお年寄りは若者より仕事が丁寧で評判が良いのだとか。
なるほどね！
たまに大事そうにカバン抱えてるおじいちゃんとか見かけたわ！
このように、韓国のお年寄りは制度を賢く使ってたくましく生きているのであります。
でも地下コンサートはちょっとうるさいと思うわ…。
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