旅のよもやま話

海外在住者の日本語は不自然!?『日本語お上手ですね』って言われちゃったよ!

こんにちは!たびなすびのちかです。

実は私、日本で働いたことがありません。

大学を卒業しすぐに日本を出てしまったため、「日本における社会人としての常識」を知りません。

そのため、たまに帰国すると眉間に皺を寄せられる言動をしてしまうようです。

①声がでかい

大学卒業後、私が住んだ国を書きましょう。

 

韓国(ソウル)

中国

台湾

韓国(釜山)

 
絶望的大音響ラインナップ…
 

そこにかれこれ十数年住み続けている私。

たかだか数日日本に帰るだけなのに、静かに話せるって言うの!?

これらの国でおしとやかに話していたら、

「はあ!?」と一言言われた後には存在を無視され(台湾は除く)、カフェでは叫ばないとおしゃべりもできないんですもの…。

 

先日日本から仕事の関係で引っ越してきたご夫婦とお会いしました。

夕食の店まで10分ほど徒歩移動したのですが、

 
奥様の話が全く聞き取れない。
 

奥様は私に釜山生活の疑問点を質問しているようなのですが、周りの暴走車音と、おしゃべりの声にかき消され、奥さんの声だけがミュート状態

 

奥「あの…、…は…」
私「え?すみません?」
奥「プサ…、てもいい…」
私「はい?何ですか?」
奥「…ないから…」
私「え?なに!?」
 

…は!!

私が現地人スタイルに!!!

 

私「あの!奥さん!まずははっきりと大声で話すことです!じゃないと、何言ってるか聞こえませんから!」

奥「はっ、はい!」

 

私の苦労がお分かりでしょうか…。

 

一時帰国で私と会ってくれる皆さん許してください!もう直らないの…

②日本語がストレートすぎる

韓国語も中国語も驚くほど直接的な表現です。

というか、日本語が「汲み取ってくれ」という相手にまかせた話し方をしすぎなのです。

もちろん語学センスもあまりありませんので、日本語が一番堪能ですが、こちらで日本語を使うときには、現地にずーーーっと住んでいるエセ日本人(親しみを込めている。私を含む。)か、日本語が話せる現地人。

純ジャパ(生活の土台が日本にある日本人)と接することはほとんどないため、日本語ネイティブでありながらも使用日本語が現地語に感化されてしまいます。

そのため、顔や体型はどうみても昭和の日本人にもかかわらず、おかしなことが起こってしまいます。

 

ー出張先の博多の美容院でー

日本人美容院ができる前、髪を切ることは日本での最優先事項でした。

出張で時間があまりとれなくても、食事の時間を美容院に割くこともいとわないほど。

土地勘がないため、事前に調べた店へ初めて訪れたのですが、もちろん美容師さんとも初対面。

 

美「今日はどんな感じで…?」

私「ええと、3ヵ月後にこの髪型になるようにしてください。3ヶ月は髪を切りに来られないので。」

美「わかりましたー。前髪はどんな感じに…?」

私「さっきと同じ。3ヶ月後にこのくらいになるようにしてください。」

 

と問題なく進んでいったのですが、あとは乾かすだけ…となったときに急に、

 
美「日本語、本当にお上手ですよね~。」
 

私「えええ???」

 
美「全然わかんないですよ、外国人だって。」
 

私「ええええええええ!!!」

美「いや、本当に。」

私「私、日本人ですけど。

美「えええええええええええええええええ!!!」

 

マジかよ。

おしゃべり好きなので、結構ずーーっと話してたんですよ。上記の会話だけじゃなく。

その後、美容師さんは謝りっぱなしだったのですが、気にしてないからと何度も言って理由を話してもらうと、

 

・まず髪型の説明が教科書っぽい日本語だったので、そこで勘違いしてしまった。

・それにしては上手すぎると思ったが、断定的な話し方がたまにあるのでそこでまた勘違い。

 

外国人に日本語で話すことが多いため、ストレートで単純明快な話し方が身についてしまったようです。

純ジャパと話していて気づくのは、文章を最後まで話さない人が非常に多いということ。

サービス業でさえそう。「なので…」とか、文章の後半は察してくれ、的な話し方。

これはこれで日本ではもちろん必要表現だし、大学生までは私もそんな話し方をしていたはず。

でも外国人にこの話し方を応用するとほぼ理解してもらえないので、現在では最後まで話す習慣が付いてしまったのでしょう。

③説明がくどい

海外の人っておしゃべりだなーと思ったことはないでしょうか。

いや、海外って言ってもこっちは(まさかの)東アジア専門なのですがね。

中国人も、台湾人も、韓国人も、

 

それはそれは朝から晩までぺちゃくちゃおしゃべりしてますわ。

 

個人差はあるにしても、平均的におしゃべりだと思います。

なぜ、こんなにも話すことがあるのか。

それは、

 
話さなくてもわかることまで話すから。
 

例えば、遅刻したとしますね。

日本

「遅かったね」

「すいません、電車が遅れて…」

「じゃ、仕事して」

 

韓国

「遅かったね、お前何してたんだ。まさか昨日の夜ゲームでもしてたんじゃないの?」

「いやいや、ゲームはしませんよ。好きじゃないんで。朝はちゃんと起きたんです。でも駅に行ったら人がたくさんいて、何かなと思ったら電車が来ないんですよ。」

「え、でもキム君はもう来ているぞ、お前と同じ駅じゃないのか。」

「キム君はね!毎日早く来るでしょう。だからそのときはまだ遅れてなかったんですよ。おーい!キム!」

「なんだよ…、あ、お前遅刻かー」

延々と続く…

 
こんな感じ。
 

言いたいことは一から十まで話すので、こちらからすると言い訳がましい感じがして若干イラッとすることもありますが、逆の立場になった場合言い訳をしないと、何も努力しなかった人、というレッテルを貼られるので面倒でも話さなければなりません。

 
これを十数年続けたのが、私です。
 

だからたまに、

 

「そこまで言わなくてもわかる」

とか、

「ごちゃごちゃうるさい」

とか、

 

言われるよね…。

そうだよね…、エセ日本人のみんな…。

 

ただ、日本大好きなんですが、まだまだ海外生活がやめられないので直りようがないんですよね。

どうしようもないときは、

 
中国語か韓国語でとぼければいいよね。
 

アイヤー!

 

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