こんにちは!たびなすびのちかです。
一時帰国の楽しみといえば、ショッピング。
日本の商品はやはり日本人の好みにぴったりで、半年に一度のことですからテンションもあがります。
あまりに買い溜めしてしまうため、両手に大荷物になってしまうこともしばしばあり、そのあとの予定遂行が大変になってしまいます。
足に優しい日本の靴
私がいつも日本で買うものといえば靴。
偏平足で幅広の足を持つ私は、外国のサイズではしっくりくるものがなく、また靴擦れに耐久できる精神力もないため、日本での靴探しは最重要任務なのです。
その日は錦糸町に滞在していることもあり、荷物をすぐに置きに帰れるように、とマンションから徒歩で行けるマルイデパートの靴売り場を訪れていました。
お目当てはマルイが独自で開発商品化した『ラクチンきれいパンプス』。
見た目は普通の靴と変わらないのに、やわらかくて、クッションがありはきやすい、と超売れているらしい。
そして、3900円~7900円程度と価格がとってもお手ごろです。
もう、十分十分!
韓国のでこぼこ道を歩いていると、つま先がつまづいたり、かかとが引っかかったりして1年もたてばどんなに革がしっかりしていてもボロボロになるのです。
車でササッと通勤し、歩くのは職場内のみ、という方はいざ知らず、毎日地獄の通勤バスにもまれている私にはこの価格がぴったり!
靴売り場の一角をラクチンパンプスコーナーと銘打ち、さまざまな種類のラクチンパンプスが展示されています。
私「まず、ヒールはいらないでしょ…」
夫「ヒールがあると足が長く見えるよ」
私「(余計なこと…)もうあきらめているからいいんだよ。それより歩きやすさ!
それからー、青いのはどうかなー」
夫「派手すぎない?緑のほうがよさそう」
私「(うるさいな…)ねえ、よしその辺の電気屋でも行ってたら?」
夫「え!いいの?」
私「(いいよいいよ、むしろ大歓迎だよ、早くGO!)いいいい、ごゆっくりね。」
夫もここにいたくなかったようですね。両者やれやれです。
靴屋のお姉さんの彼氏は外国人
その後一人であれやこれやと20分ほど悩み、結局夫がすすめた緑のパンプスを買うことになりました。ちょっと不本意ですが、店員さんからもすすめられたので仕方がありません。
とりあえず目的の靴を買うことができ、大満足でマルイを後にしました。
…
あと一足ほしい…
きっと夫はあと数時間は帰ってこないでしょう。
うるさい人がいない間に好きなものを思う存分買ってしまいましょう!
商店街をブラブラしていると、シンプルないい感じのお店を発見。とりあえず手当たり次第入ります。
フラットシューズが何色にもわたり展開され、キャンディのようにポップな店内。
色々物色し試着していると、ゆるふわ系の若い店員さんがやってきて、色やサイズをてきぱきと持ってきてくれました。
ここでも黒のフラットシューズを購入。
お会計という段になって、店員さんがポイントカードを熱心にすすめてきました。
実はその日、ポイントカードを作るとなんと商品が35%オフになるというイベントをしていたのです。
店「とてもお得なんですよ、簡単に作れるのでいかがでしょうか。是非!!」
私「作ってもいいんだけどね、日本に住んでいないから私は作れないんじゃない?」
店「あ、海外在住なんですね…。そうですか、では仕方がないですね。多分作るのは難しいかもしれません」
私「そうだよね。残念。」
店「じゃあ、こちらでお会計を…。ところでどちらにお住まいなんですか?」
私「海外って言っても近いんですけどね。韓国の釜山というところです。」
店「えええええ!!!!!いいなあ!!!!」
いいなあ?
私「アメリカとかヨーロッパじゃないよ、韓国ですよ?」
店「あの、実は、彼氏が韓国人なんです。」
なるほどね。
私「そうなの!店員さんかわいいですもんね、人気ありそう!」
韓国ではかわいらしい愛嬌のある日本女性は超絶もてます。
ちなみに私が当てはまるのは’’日本女性’’の部分だけです。
店「そうですか?でも彼はとっても優しいんです。韓国の男性ってやさしいですよね?」
私「ええ…、まあ…(あなたにはね…)。韓国にも行くんですか。」
店「何度か韓国に遊びにいったんですが、ご両親にも紹介されて、お母様にもとてもよくしてもらっています。いつもこんなにたくさんのお土産をくださって。」
両手を一杯に広げて笑顔の彼女。
店「ゆくゆくは結婚したいといわれているんですが、どうですか?」
どうですか…って…。
何て言ってあげればいいの!
店員さんの笑顔を見つめながら、私の脳裏を駆け巡る3つのサンプル…
サンプル1:韓国の親戚が集まるといつも優しい夫が王様のようになる。お姑さんは良かれと思って留守中に訪問し模様替えをする。
サンプル2:絶対君主の舅がいる。舅がコーヒーを飲まなければ家族の誰もコーヒーが飲めない。
サンプル3:義理の両親に毎日安否電話(お元気ですか?と聞く電話)をかけるよう、夫に言われているがしないので、喧嘩。
どれも言えない!
韓国は儒教の教えが色濃く残る、家族主義の国なのです。目上の家族の権威たるや日本の比ではありません。
私「彼氏のご家族が素敵な方なら…」
店「とってもよくしてくださるので、それは大丈夫です。」
私「一日だけでもとってもよくしてくれるなら、1年くらい住んでみたほうがいいかもしれないね…」
店「そうですね、わかりました!ああ、いいなー、韓国に住めるなんて!私の夢です。」
といいながら買った靴を包装し、手渡してくれました。
いろいろな夢があるものですね…。
「頑張ってね!」といい、店を出るとちょうど夫がこちらに向かって歩いてきていました。
靴屋での顛末を話すと、チラッと店員さんを見ながら
「もてそう~~~~!かわいいもん」
といい、私にどつかれたのでした。
【一時帰国ウハウハシリーズ】
『ユニクロ』で海外在住者の免税手続き利用!8%は結構大きいよ
海外在住者が一時帰国すると危険がいっぱい?日本語ってこわい!