
こんにちは!たびなすびのちかです。
英語や中国語に比べて、韓国語は非常に日本語とよく似た言語。ハングル文字がとっつきにくさを感じさせますが、実は漢字に変換できる単語もかなり多いんです!
もし、今でも韓国語が漢字を積極的に採用していれば、日本人にとってはかなり親しみやすいんじゃないかな?
例えば・・・
・文大統領は、来年アメリカの訪問を希望している(日本語)
→ 문대통령은 내년에 미국을 방문하기를 희망한다(韓国語:ハングルのみ)
→ 文大統領은 来年에 美国을 訪問하기를 希望한다(韓国語:ハングル+漢字)
意味わかる!
「韓国語では美国ってアメリカって意味なんだ〜」とか一回インプットしちゃえば単語も増えるし。
現に韓国では高校から第二外国語を必須で習得するんですが、日本語は断トツ人気!最近こそ中国の経済成長に伴い中国語を選ぶ(親が強制的に選ばせるということも⋯)学生も多いですが、漢字オンリーだし、文法も発音もぜんぜん違うので脱落者は日本語の倍以上にもなる…。一方の日本語は、まず発音がシンプルだし、語順も文法も韓国語に置き換えられるので、ある程度までは身につくこと多し。
楽に単位をとりたい学生は、日本語を選ぶ傾向があります。(言語は奥が深いので、上級になるのは難しいけどね、もちろん。)
韓国に来るとわかりますが、英語より日本語のほうが得意とする韓国の方がめちゃくちゃいます!ひらがなや基本単語レベルなら、だいたい通じる…。意外と日本語フレンドリーな国!
だから逆に、日本人が最も習得しやすい言語の一つが韓国語なんですね、実は。
しかーし!この「似ている」が落とし穴になる場合もあるので要注意。全てがイコールだと思ってしまうと、危険な目に合う場合があるのです…。その一つが、「パンマル」と「タメ口」の捉え方。
「パンマル(반말)」を話すときに気をつけること
韓国語にも敬語とタメ口があります。韓国語で「パンマル」がタメ口と訳されるんですけど、完全にイコールじゃないのでお気をつけを!日本語と韓国語は文法も単語も似てるので、なんでもかんでも置き換えがちですが、「パンマル」=「タメ口」と考えると危ない!
韓国語は(日本語の「ですます」的な)丁寧な表現にも二種類あって、「〜スムニダ」と「〜エヨ」に分かれてます。(簡単に説明するとね)
「〜スムニダ」→「〜エヨ」→パンマルの順に砕けた話し方。日本語のタメ口は「〜エヨ」と「パンマル」の間くらいかな、と。
私の個人的な捉え方ですが、パンマルを話すと、かなりフレンドリーに聞こえるんだよね。イメージとしては、千原せいじがフランクに話しかけてきたみたいな感じかな⋯。結構「うわっ、距離近っ」なる人もいるかもじゃない⋯?
なので、いくら仲良くても、韓国で年上の人に日本語のノリでタメ口話すと、「なあなあ、お前さ、昨日めっちゃ飲んだらしいやんけ!大丈夫かあ?」って感じに聞こえることになり、気分を害す人もいないわけではない。(もちろん人によるけど、衝撃度としてはこのくらい、私はね!)
クレヨンしんちゃんも韓国語バージョンはパンマルNG
具体的な例を言うと、「クレヨンしんちゃん」の野原しんのすけ。日本語バージョンでは、誰彼構わずかなり傍若無人だよね、しんちゃん。だよね、だってしんちゃんの持ち味ってそれだもん。
それが!韓国語バージョンの場合は、しんちゃん、両親に敬語使うっ!えっ…。
いやもう、そうなると個性台無しじゃん・・・と、思うんですが(良し悪しはともかく)、パンマルはありえないらしいです、幼児が両親に。しんちゃんというキャラを持ってしても。(「みさえー」と母親を呼び捨てにするなんて、もちろんもっての外)
だけどさ、もし日本語の敬語に置き換えちゃうとだよ、しんちゃんが、「お母さん、僕お腹すきました、チョコビ食べてもいいですか?」「お父さんも召し上がりますか?」って言うってさ・・・。もう人格変わってるじゃんね。
それでも傍若無人ってキャラは韓国でも成り立ってるので、どれだけパンマルがフランクに受け取られるか垣間見えますね!
話し方ははっきり言って人によるので、芸能人のIUとかTwiceが話してるパンマルは可愛いよ!だけど、年が近いからって初対面からパンマルだったり、仲良くなったからって先輩にこっちからパンマルで話す衝撃はタメ口の非じゃない…。
私は10年以上韓国の塾や学校で働きましたが、どんなに素行が悪くても、先生にパンマルで話しかけてきた学生は(たまーにいるっちゃいるみたいだけど)10年以上学校にいて、出会ったことがない!なんだろうね、兄弟姉妹に話すタメ口くらいのラフさがあるね、パンマルには…。
パンマルは基本的に同い年以下、もしくは許可制
韓国は儒教の国で、日本も儒教精神が残ってるから同じかなーなんて考えてたけど、レベルが違ったよね…。例えば韓国語で「チング」は「友達」と訳されますが、これも意味は大違いで、韓国では基本、同い年以外は”友達”になれません。
絶対になれない、いくら頑張っても。詳しくは別記事にも書きましたが、韓国は絶対年齢制(命名私)を設けており、年が違えば世界が違う!友達になれるのは同い年のみ…。親しくなった年上は全てお兄さんかお姉さん、年下は全て弟か妹になります。
パンマルは、基本的には自分のステージ以下にしか使ってはいけない言葉なのである…。また、いくら同い年っぽい、と感じても、初対面でせいじ語は話せませんよね?「おいお前どっから来たんや、ゆうてみい!」って突然知らない人に言われたらビビるじゃん?恐る恐る年を聞き、同い年だとわかり気が合いそうなら「ここからパンマル話そうー」(許可)となるわけですね。
たまに年下にパンマルを話されて、信じられないくらいキレる人とかいるからね、「てめー今俺様に向かってパンマル話しただろおおおおおーーー!何年生まれじゃああー!」(テーブルを蹴るなど)
年齢が問題となり、喧嘩になった実際の例
過去に、こんなことがありました。30人ほどの「ビジネス日本語」というクラスで【会社に遅刻をしてしまった部下が上司に謝る】というロールプレイをすることになったんです。ふたり一組で。
そのとき、クラスにいた学生たちの年齢は全員分把握していなかったので、、、隣同士に座っている学生たちを「上司役」と「部下役」にして、ロールプレイをしてもらったんですよね。
そしたら、遠くの方で、突然韓国語で「おまえ、何歳だよ!!」ってマジギレしている男子学生が…。授業のロールプレイだったんですが、上司役の学生の演技が迫力があって、部下役を担当していた学生に「おまえはまた遅刻か、このままじゃ首だぞ、わかってるのか?」といった感じで話したみたいなんです。それを聞いた、部下役を担当した学生が、キレて、、、私のいる教壇まで来たんですよね。
「先生、あいつの学籍番号教えて下さい。あいつ、何歳ですか?」って。
授業中のロールプレイであっても、年の差があると、我慢できない場合がある、そんな事実を知ってからは、教室でグループやペアワークをするときには気を遣うようになりました。
韓国語の教科書でも初級から敬語重視で教えるスタイル
外国人用の韓国語の教科書には、はじめは敬語しか出てきません。初級3〜4課あたりからは尊敬語まで徹底的に叩き込まれる…。それだけ重要なんですよね。
私は外国人だから許されてるけど、上司に「先生、お昼食べましたか?」とか言っちゃうこともよくあって、そんなときは近くにいるほかの同僚から「は?」みたいな顔されるしね。(※「召し上がりましたか」にあたる表現を使わなければ超失礼。でもよく間違える)
韓国人だったら怒鳴られてるか、皮肉っぽく「ほ〜、年上の私に敬語使えないんだね、君は」って言われると思う、多分。
これを日本語と韓国語は文法も一緒だし、単語も発音は違えど、似ているものだらけなので、学習する上ではメリットのほうが圧倒的に多いんです。でも、デメリットもちょこちょこあるので気をつけよう!って話でした。
「結局誰にどんな言葉を使えばいいの?」と悩んだら、全員に敬語を使っとけば問題なし!許可されたらパンマルで話して、家族並みに親しくなろう!