マレーシア生活

【実録デング熱②】病院に一週間入院!するものの治療法はないという…

こんにちは!たびなすびのちかです。

 

クリニックの血液検査で、とうとうデング熱陽性になってしまったよし(夫)。

 

デング熱に関しては右も左も分からないので、大きい病院でお世話してもらうことにしました。

やってきたのは『ローガンライ病院』。

 

↓ここ

 

↓長いから3ページにわけたよ

【目次】

 

デング熱で入院するも、治療法はない!?

入院保険に入ってるから、入院はありがたい

病院に着いたのがもう夜だったので、診てもらったのはERでした。

受付で

「クリニックでデング熱陽性が出ました」

と告げ、紹介状を出すと、

 

受「じゃあ、患者さんは病室へ、あ、あなたはここで待ってて。」

 

ということで、中では何が行われてたか詳しくわかりませんが、

先生が簡単に診察して、看護師さんが、

「入院しますか?」

みたいなことを聞かれたと。

 

よし
よし

まずは検温と点滴。そのあと、夜勤の先生が来るのを15分ぐらい待って、問診。今回で救急3回目(ちか・母・自分)でしたが、看護師さんたち、いつも楽しそうなんですよね。

今回もずっと大声でキャッキャッ笑いながら話していました

一瞬「救急センターで笑いながら仕事すんなよ」という思いもよぎりましたが、日本じゃないし、「明るい病院でいいな」って考えることにしました。絶不調でしたが、そう考えるだけで不思議と看護師さんに冗談言ったりできるようになるんですね

 

ちなみに私達は『入院保険』に入っているので(マレーシアの民間保険は大体そう)、一日でも入院すれば、さっき行ったクリニック代、退院後の診察代などひっくるめて支払ってくれます。

ということで、入院は好都合。

 

小一時間待ち時間があったので、家族や昨日途中退席した夕食会の友達に、

「よしがデング熱になった!」

と報告しまくりっ!

皆周りで初デング熱患者なので、恐怖に打ち震える…。

 

「大丈夫なの!?」→「まだわからない」

「入院っていつまで!?」→「まだわからない」

と不安を煽るような回答しかしない私…。

 

そしてドアが開き、よしが出てきた!!

 

車椅子で。

 

重病患者かっ!!!(そう)

可哀想…。

 

病院食を食べなくてもいいんだって!

よしの病室は二人部屋で、その日は若い男の子と一緒。

各部屋にトイレとシャワーは付いてました。

そんな豪華な感じはないですね、むしろ簡素。もちろん清潔だけど。

 

看「じゃ、明日のご飯は病院食食べる?それとも自分で用意する?」

夫「へ?自分の食べてもいいの?」

看「いいよ」

夫「何でも食べていいの?」

看「いいよ」

 

へー!デング熱って何でも食べていいらしい。

そしたら…

 

「じゃあ、自分で準備する」

 

おい。

君は準備できないだろう。

 

私「え、よし、頼まなくていいの?」

夫「うん、適当に持ってきて」

私「え、でも…」

夫「お願い」

 

実は夫、知り合いがこの病院に入院してて、病院食がまずいまずい言ってたのを覚えているのである!

何でも食べていいなら、ちかが持ってきてくれ!と。

よし
よし
病院食が食べたくないから・・・というよりは、食欲が全くなかったので、水だけで十分だと思っていました。

 

まあね、今まで見たことがないほど弱々しいルックスになっちゃったよしがそうしたいなら仕方なし…。

 

毎日4回薬を飲み、点滴をされる日々

毎日病院で処方されるのは、

 

・マレーシアではお馴染みのパナドール

・ビタミンC

・抗アレルギー薬

 

くらいなもんで、それを一日4回に分けて飲め!と言われます。

よしの熱が下がらないので、強い解熱剤を処方すればいいのに、と思いましたが、

 

デング熱にアスピリン系は絶対にダメ

 

だそう。

デング熱は血小板の数値が下がるんだけど、もっと下げちゃうらしい。

だから、自己判断でデング熱と気づかずにアスピリン系の解熱剤とか飲んじゃうと大変なことに!

やっぱりデング熱かも?と思ったら、血液検査を受けたほうがいいですね。

 

点滴もね、たいそうな見た目ですけど、

 

生理食塩水だもん。

 

デング熱では血液がドライになるから、こうやって水分を直接入れるらしい。

だけど一週間もずっと針刺されっぱなし…。

 

トイレに立つたんびに、

 

カラカラカラカラ…

「はあ…」(体力落ちて疲れてる)

カラカラカラカラ…

「はあ…」

エンドレスループ

 

可哀想!!!

哀愁…。

 

毎日の血液検査とGrabドライバーのアドバイス

退院できるか決まる、血液検査の結果報告

じゃあ何で入院するのかといえば、毎日血液検査を受けなければならないからです!

体力的にも、毎日通院して、待合室で何時間も結果を待つよりも入院しといたほうがラクでしょうね。

寝てる間にいろいろやってくれますから。

 

血液検査では血小板の数値をチェックするらしいです。

正常値に戻ればいいんだけど、先生の経験上ある波が見えると「もう悪化しない、数日後には回復するだろう」と判断できるんだとか。

その波が見えたら、退院して自宅療養に切り替えられると。(毎日血液検査しなくてもよくなるから)

 

私は毎日8〜9時ごろに病院に行ってたんだけど、その前に血液検査は終わってて、お昼前に先生が登場。

「ミスターヨシ〜〜〜〜。

 

んー、もう一日入院だねっ!!」

 

っていうドキドキ報告スタイル…。

血小板の数値を毎日詳しく報告してくれますが、素人にはよくわからないので「はあ、そうですか、まだですか」って感じでした。

 

ちなみに悪化する、とは『デング出血熱』になる(もしくはなる可能性がある)ということ。

出血熱になると、体中に青あざのような内出血が出たり、鼻血、歯磨きの際の出血などが起こり、症状も重くなります。

 

↓他の方のブログですが、インドでデング出血熱になった体験が壮絶だった!!(読んだら戻ってきてね♪)

デング熱の恐怖1 感染編(こっぺのブログ)

 

こえええ…。

予防法はないので、早めの対処をしてもらうためにも入院しておくといいんでしょうね…。

 

よしの入院中の症状といえば、38度を超える高熱と関節痛

背中に腰に、どこもかしこもとても痛いらしく、

どのくらい辛いかというと、

 

よしがほぼスマホを触らなかったくらい。

 

天変地異…。

さんまがしゃべらないのと同じレベル…。

 

病院食と持参した食事との攻防

頼めば病室に付き添いとして泊まることもできるんですが、あまり寝心地もよくなさそうだし、私には任務があるので毎日通院してました。

任務…?

ほら、あれ。

 

食事。

 

よしが無下に断ったから、私が3食準備しなきゃなのよっ!!

しかもさー、

 

病室に冷蔵庫ないのよっ!!!

 

この南国に。

これって普通なの!?

韓国にはあったけど。いっぱいキムチ詰め込まれてたけど!

(※ペナンの前は10年韓国在住)

 

よしの薬は一日4回、朝5〜6時、11〜12時、夜5〜6時、深夜11時くらい。

特に朝ね!

間に合わないから、パンを棚の上に置いておいたんですよ。

もちろん封をした状態で。

次の日起きたら、すごかったんだって。

 

蟻が。

 

何百という…。

一見蟻が来そうもない密封された部屋なのに。

 

じゃあ冷蔵庫置いてくれよ!!って思うんだけど、何で無いの…。

一応私立病院じゃん…。

 

だから置いて行かないでって言われたんですよ!

 

私「ねえじゃあ、病院食お願いしてみようか…?」

夫「…」

私「朝も時間どおり食べられるしいいんじゃない…?」

 

って付き合って15年で一番柔らかく提案してみたんだけど、

 

「ううん、いい。持ってきて」

 

ってーーーーー!!!

しかもしかも聞いて!

持っていってもね、

 

どうせ半分以上残すし。

 

謎っ!謎すぎる…。

しょうがないので、朝用には密封豆乳を置いておきました。(朝はココアと軽食をくれてたらしい。早く言ってほしい。)

 

病院に向かうGrabでデング熱のアドバイス

そんなこんなで、病院に向かう際にはいつも大荷物の私。

しかもね、週末やらチャイニーズニューイヤーやらを挟んでたので、

 

「なぜにこの時期に病院へ?」

 

といっつもGrabの運転手さんに聞かれました。

「いや…夫がデング熱でさー、入院してんのよ。」

と答えると、十中八九、

 

「あっちゃー!」

 

という反応。

デング熱はもちろん罹ったら辛いけど、マレーシアではよくある一般的な病気。

 

「俺も2年前に罹った」

「息子が罹った」

「親父が罹った」

「夫婦で罹った」

 

などなど、経験談に花を咲かせる車内…。

経験があれば、アドバイスしたくなるのが人間の性。

まず一番多かったのが、

 

「100plusを飲め」

 

多分全員言ったかもな。

100plus(ワンハンドレッドプラス)はポカリみたいなドリンク。

マレーシアにはポカリが売ってないので、まあ日本でいう「ポカリ飲め」みたいなもんですね。

デング熱は水分が足りなくなるので、水分摂取は皆に口酸っぱく言われました!

 

あとは、

「ココナッツウォーター飲め」(数票)

「パパイヤ食え」(数票)

「パパイヤリーフのエキス飲め」(数票)

「マッドクラブ(蟹)の出汁飲め」(1票)

です!

 

なんかさ、アドバイスの中身がさ、

 

南国だよね!

 

ココナッツとかパパイヤとか…。

 

詳しく話すと、

ココナッツウォーターはパックじゃなくてココナッツの実に入ってるやつがよい。

マッドクラブ(蟹)療法は、東海岸のマレー系による民間療法で、調味料は入れてはいけない。

パパイヤリーフは最近の民間療法らしくめっちゃ効く!!とのこと。

パパイヤ食べるのはその派生かな?それとも逆?

 

とにかく、そのアドバイスを元に、私も走り回りましたよ。

パパイヤは毎日持参。

ココナッツの実を持参するのはちょっと難しいので、一応100%ピュア!と書かれたパックにしたけど。

 

で、難しかったのがパパイヤリーフ!

ググったらユンケル的な瓶に入ってるみたいなんだけど、どこもかしこも、

 

旧正月でさ。

 

閉まってる…。(ペナンは中華系商店多し)

Grabドライバーは薬局かオーガニックショップに行けと言ってたんだけどね。

開いてるドラッグストアは全てマレー系かインド系の店員で、

「パパイヤリーフのエキスってある?デング熱用の」

って言っても、

 

「知らん」

 

の嵐っ!!!

旧正月期間中に開いてる店は全滅。

 

それから数日後にやっと開いた薬局に行ったらあった!!!

エキスじゃなくてサプリみたいなやつだったけど。

 

もうその頃にはよしの症状も落ち着き始めたので、効いたのかはよくわからない…。

 

まあでもそんなこんなで、情報共有しつつ励まされて、病院の行き来もなかなかの気分転換になったのでした。

 

③につづく