こんにちは!たびなすびのちかです。
日本語教師時代は準備に明け暮れた毎日でしたが、その殆どがパワポ作り。
フォーマットなどもなく、全てゼロから自分で作っていくので、かなりその人のセンスみたいなものが出ます。
最初は右も左も分からない状態なので、とにかく見られるようになるものを作るので精一杯ですが、慣れてくると、自分の色みたいなのも出したくなります。
でも、この作業はキリがない!
ある程度は妥協して終わらせないと本当に何時間でもいじっていられます。
私も最初こそかなりこだわっていましたが、途中で、
「これ満足いくまでやってたら多分毎日朝までコースだわ…、ビール飲みたすぎ。」
と気付き、7割方の出来上がりでよしとしました。
こういう潔さが私の長所ですね!
てかね、あとの3割なんて授業には何の影響もないんですよ。
パッと見、目を引くデザインとかね、クマの絵をもっとアニメっぽくしたほうがウケが良いかも、とかそういうレベルで。
デザイナーじゃないし、商談プレゼンでもなく、毎日何時間もある授業の一つなわけで、別に意図が伝わればいいわけ。
夫の教材はデサイン性が優れてるが時間がかかりすぎる
でも夫は違った…。
自分が納得の行くパワポができるまでは帰宅せず、一心不乱に全ての授業で完璧な教材を目指す…。
当然評判は最強にいいですが、あんな働き方は誰も真似出来ないよ!
よく夫の自作パワポを見せてもらったことがありますが、
職業デザイナーかな?
と思うほどの品質…。
前回の記事でも書きましたが、そんな夫に教材をもらっても私の学生は一瞬で気づくよね。
「あ、先生今日誰かのパクったわ。」
ってさ!
素人にデザインの基礎を文章化してくれた本『なるほどデザイン』
本当にちょっとの色とか、フォントとか、背景の角度とか、何の意味あるのさ?と思ってましたが、驚愕の事実が!
こ・れ・に・す・べ・て・か・い・て・あ・っ・た
この本↓
もう、目からウロコよ…。
「一般の人でも知識でデザインセンスを養える」本だと耳にして、気になってました。
で、読み込んだ…。
感想↓
なんて親切な本なんだ!!
プレゼンとかよくするけどセンスない気がする人、読んだほうがいいよ。
『なるほどデザイン』の親切ポイントを解説
誰にでもわかりやすく専門用語をほぼ使っていない
表紙で男の子が「なるほど顔」をしていたり、タイトルに漢字がないことでもわかる通り、内容はある程度の年齢なら誰でも理解できるような言葉で説明されています。
そしてデザインの本らしく、絵やカラーも多用され、更にわかりやすい。
本の内容は「デザインで伝える」ことなので、本の内容が伝わらなかったら本末転倒。
そのことも踏まえると、実に計算された構成になっています。
どの項目も、’文章で説明する’ というよりは ’図解’ のようになっているので、自分が知りたい項目(例えば「色」とか)を開けば、そこから読み進められます。
うすうす気づいていたことを文字化・可視化
「へえええ!」と驚くようなこと、というより、「やっぱりそうだったんだ!」ということがたくさん載っています。
ただ、それがうまく言葉では表せなかったからこそ「勘」や「センス」で乗り切ってたところを、裏付けしてくれた感じ。
更に深くまで解説してくれるので、デザインを構造的に解釈することができるようになります。
例えば、デザインで重要な七つ道具は、
・ダイジ度天秤…どっちがダイジ?を口癖にしよう。
・スポットライト…主役を狙って光を当てる。
・擬人化力…いいデザインていいキャラしてます。
・連想力…ヒントは世の中にあふれてる。
・翻訳機…言葉と絵のバイリンガルになろう。
・虫めがね…ふところに隠し持った、最終兵器。
・愛…そのデサインを決めるもの。
これについて、詳しく図解で説明してくれます。
『連想力』だったら、
<野菜スムージーのチラシデザイン>
言葉の連想
新鮮|色とりどりの野菜|たくさんの種類|お持ち帰り|気軽|カラフル|かわいい|組み合わせる
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(連想を基に実際に作ったポスター写真)
・カタカナで『シンセンヤサイジュース』
・カラフルな色の背景
・お持ち帰りのカップ
・野菜の種類いっぱい詰め込み
ーーーーーーーーーーーーーーーー
扱ってるのは野菜だけど、おもちゃみたいにポップな表現をすることで手軽さを表現。
こうやってポスターってできるんだー!
とすごく参考になりました。
センスのある人なら知らず知らずに気にしながらやってるのかもしれませんが、素人の私がポスターを作る!となっても、何をどうして良いのやら…困ります。
そんなとき、この七つ道具を覚えていれば、順番にこなしていけばいいので、ある程度カタチになりそう!
デザインの基礎って皆の生活の参考になるよね
日本語教師の教材づくりに、とか、ブログデザインに、とか言いましたけど、
全部読み終えてみると、この本の内容はほぼ全員の生活に活かせそうです。
例えば、
会社員は、プレゼン資料づくりに。
ショップの店員さんは服の並べ方、マネキンのカラーコーディネートに。
主婦はインテリアや料理の盛り付けに。
旅行中の写真のとり方、プレゼントを送るときのラッピングにも使えそう!
デザインっていうと、私には関係ないわ〜芸術に疎いから〜とか思ってましたが、こんなに理論的なものでこんなに身近なものだとは思いませんでした。
まさに、
「なるほどね〜」
と表紙の顔をしながら眺めてたら、
「俺、これすごい分かるわー!」
とすっきり顔の夫。
私「どこが?」
夫「例えば七つ道具の『虫めがね』のとこ。日本語教師時代めっちゃやってた。」
とのこと。
どれどれ…
本のそのページを開くと、「ヨガスクール」のチラシデザインが左右に二つあり、左が修正前、右が修正後のもの。
どう修正したのかというと…
・トリミングで写真の小さいゴミを消去
・緑の文字に黄色をちょっと足すことで写真と色味を似せて、視覚効果を上げる
・シャドウは控えめのほうが野暮ったくない
・表の点と線が衝突しないように、線を区切る
・曜日は日付より小さくしてバランスを取る
などなど…。
要は、
「細けええええええええ!!!」
ってこと。
こういうのやってたから朝までコースだったんだね…。
まあそういう生粋のセンスを持ってる人は置いといて、普通の人でもデザインを楽しめるようになる本でした!
久々に紙の本買ったな!
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