旅のよもやま話

【日本語教育】授業の準備はキリがない!早く切り上げるにはどうすればいいの?

こんにちは!たびなすびのちかです。

思えば私が日本語教師を始めてから、パソコンは日常生活で欠かせないものとなりました。

海外で働く日本語教師の場合、自分で教材を作るのが一般的。

授業のコマとレベルのみを伝えられ、

 

「あとはいっちょ上手くやってくださいな。」

 

と言われることがほとんどです。

15年前、初めて教壇に立ったときには「絵カード」や「自分で状況を演じる」ことが、学習者を理解させる上で重要なツールでした。

が、この十年でIT革命は驚くほど浸透し、授業はほぼパワーポイントなどのプレゼン形式資料なしでは心もとなくなった…。

最近の授業はデジタル化している

数人程度の会話授業ならそんな大々的にスクリーンなんて使う必要はないんですが、クラス授業となると20人以上が基本。

先生とコミュニケーションをとりながら…なんてやってたら時間が幾らあっても足りないので、教室のネット環境が整っているか否か、は授業の質に絶大な影響を及ぼします。

特に私はネット先進国である韓国で働いた時期が長いので、日本の大学でもまだまだパソコンを使わないこともあるよー、なんて悠長なことをやってたときにも、もう韓国では全ての教室がネットに繋がってなければ学校の評価が落ちる時代に突入!

ここ最近は、出席すらスマホの指紋認証になっており、授業の行われている教室から半径何メートル以内じゃないとログインできないようになっています。

なので、

 

「先生ーーー!あの遅刻一回だけどうにか取り消してくれませんかーーー!!」

 

と泣きついてきても、今やどうすることもできないのです…。

キビシー!

凝りすぎて授業時間の数倍準備に時間がかかる

そんなかなりの自由度の中、2〜3時間分の授業を組み立てつつパワポを作り続けて早10年…。

とにかく、

「初心者も簡単!誰でも作れる日本語授業のパワポ作り!」

なんて指南書はどこを探してもあるわけがないので、ググったり、とにかく朝から晩までパワポをいじくり回してみたりして教材を作ってきました。

初めてアニメーションを使ったときは感動したな…。

 

「ほら皆見て!!ここ動くから!!この消える時間とか超計算してっから!!」

 

って学生たちに自慢したっけ…。

 

「落っこちてくる感じもアニメーションだから!!」

「くるくる回るアニメーション、新作ね!!」

 

とか、めっちゃ言ってたわ。

ウザかったろうな、その授業。ごめんよ…。

 

自分の声録音して音入れたり…

写真合成・加工してみたり…

動画と字幕を合わせて出したり…

 

2時間の授業の準備に10時間以上かかったりしてさ…

 
とんでもなく生産性悪かったな。
プライスレス…。

他人の教材を共有するのは難しい

そんなことを10年ほど夫婦ともどもやってきたので、手元に残った教材、

 
1000以上。
 

もうねー、よかったよね、デジタルの時代で。

アナログだったら資料に溺れてるわ。

 

夫と巡り合った(運命の出会い)のは15年前のソウルの塾。

同僚だったのですが、1年ほど一緒に働いたあとは同じ職場で働いたことはありません。

ただ職種は同じなので、資料を共有することはできます。

たまに、

 

「やばい、明日の授業あと1時間分間に合わないかも…」

 

というときに、

 

「よし先生(夫)、お助けくだせえ…、1時間埋められる資料のお恵みを…」

 

とか言ってもらったりしたんですが、そのままじゃ、

 
ほぼ使えない。
逆も然り。

 

クオリティが悪いとかでは全然なくて、身内ながらも褒めますけど夫の資料は素晴らしい出来です。

そのまま販売できます、かなりの高値で。

YOSHI’s PowerPoint

だけど、センスがぜんぜん違うわけ。

 

わかりやすく言えば、私の授業にはふんだんにドリフ要素が散りばめられているわけです。

だから学生もドリフを見ている気分で2時間の授業を受けています。

それなのに!!

突然最後の1時間だけ、

 

情熱大陸が流れ始める…。

 

戸惑う学生たち…。

ドリフの私が突然情熱大陸のナレーターになるわけだから…。

 
って感じ。
 

テコ入れ必要!

ゼロから作るのとでは全然労力が違う!

とはいえ、

「『情熱大陸』なんか使えないよ!せめて『大丈夫だあ』じゃないと!」

ということではありません(わかりにくい)。

 

情熱大陸であっても、1時間の枠は埋められそうですから、その登場人物をコメディタッチにしたり、ナレーションをいかりや長介っぽく直せばいいわけです。(しつこいけど例えだよ)

一から、

 

1時間どんな番組にしよう〜

どんなストーリーにしよう〜

 

とか考えるとまた準備時間が膨大になりますが、キャラを変えるだけならその数分の一の時間で終わりますからね!(例え)

 

日本語教師として何が一番大変だったかって、何と言っても準備です。

大体がコマ数で給料をもらっているので、準備の時間はほぼ無給。

時間をかければ良い教材ができるけど、自分の単価は低くなるというジレンマが常にありました。

 

新聞一紙持っていって、

「今から俺が読む記事をグループで討論しな!」

で2時間乗り切っちゃう先生もいるけど(大体欧米系)、私にはそんな力量はなく…。

 

ということで、結構クリエイティブな仕事だということですね、日本語の先生は!

人によるけど。

 

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