旅のよもやま話

【日本語教師の副業】給料が安すぎる!?日本語教師のオンライン副業を考えてみる!

こんにちは!たびなすびのちかです。

日本語教師歴約15年です。

今年の2月まで韓国の大学で働いていました。

台湾でも2年ほど。

日本語教師という職業は好きで、自分に向いてると思う!

でも、今は教育機関での日本語教師はやりたくないな…、なぜなら、

給料が上がる見込みがない!!
※ 大学とは言え、任期付きの契約教員で手取り20万円前後

なんかやる気が出なくなる…。

15年間続けた日本語教師を辞めた。『教師』『教育』という言葉から離れて、「日本語インストラクター」「日本語コーチ」になろう!夫婦で15年、合計12の教育機関で日本語教師をしていたので、その実体験からまとめてみました。働き方によっては日本語教師の未来は明るいかも!...

日本語教師になるにはどうすればいい?

私が日本語教師になろうと思った理由は一つ、

海外に住みたかったから。

今ほど海外就職は盛んではなかったので、ビザをもらえる手っ取り早い職業として日本語教師を選びました。

<検定合格率66.3%>「NAFL日本語教師養成プログラム」

とはいえ、若干日本語教育というものも外枠ができつつあった頃なので、

「現地に住んでる日本人なら誰でもいいわ!」から、「一応専門知識身につけてくれてる人優先するわ」に変わってきた時期。

一応ちゃんとした職場を求めるなら、

・大学で日本語教育専攻

・養成講座420時間修了

・日本語教育検定試験合格

のどれかが備わっていなければなりませんでした。

その頃、日本語教師っていう職業も知られ始めていて、私が通った学校なんかでは、「OLさんが仕事を辞めてやりがい探し!」みたいな人も多かったです。

国内の日本語教師には頭が下がる

国内の先生は本当にすごいですよ・・・。授業してればいいわけじゃないですよ、留学生の生活相談にまでのるんですよ。

自国から離れて、様々な誘惑に負けそうなこともよくあるでしょうし、また、日本の文化からするとありえない非常識なことを知らずにやっちゃったり。

そんなときに、身元引受人として奔走するのも日本語教師だったりするわけです。

24時間稼働中!っていう知り合いもいたりして、本当に尊敬の念に耐えません!!

できない…。邪悪な心を持った私には…。

「早く家に帰りたい…」

でも、そんな素晴らしい先生方がいるからこそ留学生は安心して日本生活ができるわけで、無くてはならない存在です。

だけど!

国内の日本語教師の給料はというと・・・

全然高くない!

経済のしくみを考えればよくわかりますが、留学生が学校のお客さん(良くない言い方だけど)でしょ。

借金して日本に来たり、生活費は夜中のバイトで稼ぐようなカツカツな人たちが多いのも事実、資金が潤ってるわけじゃないんですよね。(経営者は知らないけど)

だからこの業界には女性が多いし(大黒柱としてやっていける給料じゃないから)、情熱を持って新しく入ってきてもすぐに辞めちゃったりする人も多いんだ…。

私が長くいた韓国の日本語教師の懐事情

一方、海外での日本語教師の生活は精神的にはラクです。国内より全然。

授業さえやってればいいし、日本語を勉強してる学生から見れば憧れのネイティブだし。

ものすごく親切に接してくれました。

ただ給料を考えるとそうでもない。

私は結構「お金じゃない、やりがい!」って思わないタイプなので、当時一番給料が高くて手当もしっかりもらえたソウルの塾に就職しました(約12万円)。

当時は若かったし、そもそも授業をしてもお金をもらうのが申し訳ないレベルだったので、あまり不満はありませんでした。

でもね…

15年前と現在では、日本とは比較にならないほど韓国の物価は変わりました。

バス:550ウォン ⇒ 1,200ウォン(平均)

食堂のキムチチゲ :3,000ウォン ⇒ 6,000ウォン(平均)

コンビニバイトの時給:2,000ウォン ⇒ 5,000ウォン(平均)

 

15年前にほぼなかったもので大衆化したもの

・カフェ

・イタリアンレストラン

・男子のオシャレ

・自由旅行…他多数

かなりの文化的発展を遂げ、物価もかなり上がったんですけど、

日本語教師の給与は15年間ほぼ変わらず…

大学と中高、塾とかで違いますけど、特に酷いのは塾

15年前はそれでも現地のサラリーマンと同等くらいだったので溜飲を下げることはできましたが、今や物価は二倍。

例)私たちがいた塾や大学のお給料(2018年現在)

① 塾
・契約制(1年更新:昇給なし)
・月給(手取り)15万円<家賃手当なし

現在、ソウルや釜山の家賃は安くても4〜5万円はかかるので、塾のお給料だけだと暮らしていくのはなかなか大変です。

② 大学
・契約制(2年更新:昇給はほぼなし)
・月給(手取り)20万円前後<家賃手当あり

他の海外はどうかな?

今までは、韓国>台湾>>>>>中国、東南アジアという給料構図でしたが、ここ数年、韓国・台湾は伸びないねー。

(参考)日本語オンライン海外求人

日本語教師という職業は日本語の人気によって成り立つものなので、例えば日本が経済的に弱くなれば外国人には不要な言語ツールですから学習者は少なくなります。

韓国は日韓関係でも影響されるし、今は中国語のほうが人気は圧倒的。

台湾は…どうなんだろう。台湾自体が停滞してるのかな。

逆に中国とかベトナムなんかはかなりいい金額を提示しているものいくつかありました!

とはいえ、20万円前後。

で、ここから上がっていくのかは、自分の努力じゃなくてその国の経済次第なんです。

IT革命が日本語教師のピンチとチャンス!?

今、私が登録してるオンライン英会話を使ってみて、本当に驚きました。

詳しくは記事に書いてありますけど、こんなに便利で安くて気軽に英会話のレッスンが受けられるのか!と。

次々といろんなオンラインスクールができてます。

もう…教室に通う必要…なくない…?

言語教育のピンチ到来!!

もちろん日本語教育も例外ではありません。

 

ピンチ要因としては、

・海外にいながらネイティブと話すことが容易だから、わざわざ塾に行く必要ない。

・ネット上に日本語教材は溢れているし、自分の興味のあるものをいつでも拾えるので、昔ながらの日本語授業は話にならない。

・無料で日本人と言語エクスチェンジができるし、かなりお得にオンラインレッスンも受けられる。

・文法の説明をもっと面白くやってくれるYouTuberがぞくぞくと出現。資格とか経験があっても面白くない授業をしてる先生は本当にピンチ

もう挙げればキリがないですね。

私もオンライン英会話『English Central』のインプット動画の多さにビビりました。

こんなの私個人では準備できないし、直近の授業では25人の会話クラスを受け持っていましたが、全員をケアできたとは言い切れません。

今までは「しょうがないよー、25人じゃ」と言えばよかったけど、これからはネットがライバルです。

負けます。

でも!

個人的に大好きなワード、『ピンチこそチャンス!』の出番!

ネットがそんなにすごいなら自分もこのビッグウェーブに、

乗・れ・ば・い・い!

『ピンチをチャンス』にする副業案

自分の空き時間にオンライン講師として登録する

オンラインめ!!と思うなら、自分がオンライン講師になっちゃえば万事解決!

ネット環境さえあれば家でいいし、空き時間を有効活用できます。

どういうもんか試しに↓このサービスを登録して覗いてみました。

⇒オンラインの外国語学習サービス italki

 

エクスチェンジ友を探す人が多いですが、講師としても登録可能。

講師は、顔写真と紹介文(英語が多い)、実施可能スケジュール、話す言語、1〜2分ほどの紹介ビデオを公開しています。

 

価格帯は15〜45ドルまでと様々で、多い講師だともう5000レッスン近くこなしてる!

レビューもされるので、オンライン講師だからって手は抜けないですね。

通勤時間も身支度も必要なくていいなら、副業としてもありだと思うー。

※もちろん講師登録には経験、資格などのチェックがあるので、講師だけがどんどん増えることはないでしょう。

 

ちなみに登録は世界中で200万人いるって…。規模がすごいや、ネットはさ…。

 

自作教材をオンライン販売する

私たちは夫婦で日本語教師歴15年なので、二人合わせればどれだけの教材を作ったかわかりません。私たちのいた職場では「教師の裁量で!」ということがほとんどでしたので、市販の教材よりも自作教材を主に使っていました。

結構工夫したり使い勝手をよくしたり試行錯誤を重ねたので、これを売っちゃってもいいな!と思ったりもする…。

最初は日本語教師に向けて、とも思ったけどなにぶん分母も少ないし、他人が作った教材って使いにくいんだよね、意外と。

で、見つけたのが、

世界最大級のオンライン学習サイトUdemy

 

Udemyは自分で動画教材を作って販売するサイト。

語学だけじゃなくて、料理、スポーツ、プログラミング、写真などあらゆるカテゴリーがあって、教室に通わずにちゃんとノウハウを習得したい、という人にウケているそう。

日本語教育だと、初級文法や漢字の書き方から、ビジネス用語まで作りは様々。(『Japanese』で検索すると出てきます)

1〜2分の動画を20〜30本まとめて1つの講座として販売するスタイルなので、最初はメチャクチャ大変だけど、作っちゃえば放っておける、というのが一番のメリットだと思います。

今あるパワポ教材なんかに音声をつけたらそれなりになるかな…なんて考え中。

これは数あるチャンスの中の一つ

上記であげた以外にも、考えれば山ほどアイディアは浮かんでくるでしょう!

「今の仕事が楽しい!日本語教師面白い!と思ってるけど、実入りがね…」とジレンマを感じている仲間はものすごく多いはず。

もっと自由に、フリーで日本語教師ができたら、情熱を持っている人ほど成功できる時代になったかもしれません。

私はまた日本語教師になるか、他のことするか、未来はわかりませんが、仕事の楽しさだけは本当によくわかります。

時代に上手く立ち回って、楽しい日本語教師ライフを実現しよう!