韓国生活

韓国人のケンチャナヨ(大丈夫)レベルが凄すぎる!この精神は適当なのか寛容なのか…

こんにちは!たびなすびのちかです。

ー韓国生活の休日ー

今日も海の前のスタバでだらだらと一日を過ごしていたのですが、ふと気づくと午後9時を回っています。

入店したのが3時ですから、かれこれ、

 
6時間も居座っていた。
 

就業時間じゃん…。

しかも恐ろしいことに、両脇のメンバー変わらずっ!

皆居すぎじゃん…。

長居したければ是非釜山のソンジョンスタバへお越しください。

貫禄のある人が集まるテジクッパ屋

家に食材はたんまりありますが、自宅まではここから1時間弱。

それからご飯を作る気にはなれない…。

 

「もうお腹がペコペコ過ぎて死にそう!」

 

と夫を焦らせ、大通り沿いにあったデジクッパ(豚スープ)屋に入ったのでした。

 

注)この「死にそう!」というセリフは、韓国語で多用されるもの。

「やばい」「我慢できない」と言いたい時に使うとよい。(←何が「よい」のかは不明)

Photography by yOsHi

 

お店情報↓

『24時釜山王デジクッパ』

24시부산왕돼지국밥
부산광역시 해운대구 중동1로 40(ネイバー

051-746-6885

味はめっちゃうまい!と感動するほどではないが、普通においしい。ノーマル。安定。

入った瞬間、

 
客全員亀田親子かよっ!
 

くらいの威圧感のある店内…。

※亀田親子とは、ボクシング界の強面親子のことである。父と兄弟全員ほぼ同じ顔。

 

男女比10:0で私が紅一点となりました。(店員のおばさん除く)

多分24時間営業で駐車場がとても広いため、タクシーの運転手さんやトラック移動の多い現場仕事の関係者、などが多いようです。

まあ若い女の子で、今日は晩御飯デジクッパでいいわ。っていう子はあんまりいないでしょうから、デートカップルなどは皆無でした。

店内で危険物を取り扱う

私達はデジクッパを注文。

 

「デジ(豚)トゥゲ(二つ)イッスムニダ(います)!」
= 豚二匹います!
 

と注文を取ったおばさんに叫ばれ、ちょっと複雑な心境になりながらも、周りをながめると、

デジクッパを食べているひと7割、スユクペッパンを食べている人3割といった感じ。

 

スユクペッパン(수육백반)とは、ゆで豚を皿にのせて、豚骨スープ(豚肉なし)と別にして食べるもの。

お肉を多めに食べたい人にオススメのメニュー。

 

ゆで豚は皿の下に固形燃料を置いて温め、いつでもアツアツで食べられるようにするのが一般的。

なんだけど、亀田父(に見える)のテーブルのゆで豚の皿、どう考えても、

 
プラスチックなんだけども。
 

いいの…か…?

 

韓国ではよっぽどいい店に行かない限り、一般的な庶民派食堂の皿は全てプラスチック。

お鍋とかそういったものはもちろん違いますが、おかず入れはほとんどそう。

でも普通プラスチックって溶けるよね?

亀田父のテーブルのゆで豚皿は溶ける気配もないので、韓国のプラスチック皿はもしかして特殊な材料なのかも…。

 

 
パアアーーーン!!!!
 
割れた。
真っ二つに割れた!

亀田父のケンチャナヨ精神

ほらほらやっぱりね、割れると思ったよ。

真っ二つって言っても、小さな欠片が数個飛び散ってるのが見えますよ。

 

「あっち。」

 

お絞りで火を消す亀田父。

割れた皿の片方はテーブルに落ち、もう片方は固形燃料装置の上部に残ったまま。

 

しかし、この一連のハプニングを見守っていた(気になっていた)のは私だけで、

 
店員、周囲の客ともに無視(もしくは気づかない)
 

なんで…?注意力なさすぎじゃない…?

隣の客なんて、テーブル見ましたけどね。「あ、割れたのね」くらいの表情でしたよ。

 

そしてなんと、

 
亀田父、割れた皿から食べるっ!
 

二度三度、亀田父のテーブルを通り過ぎた一番若い店員さんがやっとこのハプニングに気づきました。

 

店「あ、割れたんですか。」

亀「おう。」

店「すいません、新しいの持ってきますね。」

亀「いや、いい。」

店「…でも」
亀「ケンチャナ(大丈夫)。」
店「そうですか。」

 

引き下がんな、店員!

そして気にせず割れた皿から豚肉を食べる亀田父…。

 

圧倒的ケンチャナヨ感…。(何だそれ)

ケンチャナヨは適当なのか寛容なのか

これがデート中のカップルが行くようなオシャレ店だったら、また対応は変わってくると思いますが、多分コレで怒り出す人はいないと思います。

なぜなら、

 
想定内だから。
 

日本であれば、レストランで皿が自動的に割れるなんてことは考えられませんが、皿はプラスチックだし、ところどころ黒くなってるし、火力も強いから、あれ、これこのまま行くと…、

と心のどこかで割れる恐れありだな、と韓国人は考えているのです。

だから、「割れたなー」とすぐに受け入れられるのでしょう。

 

寛容なケンチャナヨの例

・待ち合わせに遅れた ⇒ ケンチャナヨ

・待ち合わせを忘れた ⇒ ムカつくけどしょうがないからケンチャナヨ

・貸したものを返さない ⇒ 貸し借りが多すぎて忘れること多数なのでケンチャナヨ

・○○の期限が過ぎた ⇒ でも時間は戻ってこないからケンチャナヨ

これらは全て前もって想定できることなので、やっぱりな、という気もちとともに、起こったことは仕方がない、という考えで、今できることを考えます。

また、韓国人は超せっかちなので、問題を早く解決したくて先延ばしにすることを非常に嫌います。

だから、今すぐに問題を終わらせたくて全然「ケンチャナヨ」じゃなくも「ケンチャナヨ」と言ってしまうこともよくあります。

 

私の韓国生活、かなりの確率でこの「ケンチャナヨ」に助けられていること間違い無し!

その代わり、こっちも細かいこと言わずに「ケンチャナヨ」って言わなきゃダメだよ。

 

 

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