
こんにちは!たびなすびのちかです。
韓国に10年以上暮らしましたが、韓国は行政も国民も、とても行動力があります!決断がとにかくはやいです!「せっかち」ともいいます!
韓国に住む外国人が一番始めに覚える韓国語は『パリパリ(早く早く)』というジョークもあるくらいで、韓国の国民性と言われている「パリパリ」な性格は日常の全ての動作に現れており、いつも何かに焦らされている気がするほどです。
「せっかち」ショッピング編

韓国の大型スーパー(通称マート)では、レジが日本とはちょっと違ったシステムです。
日本の場合、レジで精算をする際に袋詰用のカゴに移し替えてくれ、それを持って袋詰コーナーに行くことが多いですよね?しかし、韓国のほとんどのスーパーでは全てをレジで自ら行わなければなりません。
- 精算前に、カートから全ての商品を出しレジ前に並べる
- レジ係がバーコードを通し、レジ後方へと商品を放り投げる(としか見えない)
- 後方の商品をキャッチし、袋詰する
韓国には独立した袋詰コーナーなどというものがありませんから、レジを通った商品からバンバン詰め込んでいかなければなりません。しかし、こんなところでも「せっかち」プレッシャーが…。
- レジ係の商品の扱いが雑。なぜなら速さ勝負だから。
- 現金払いの場合、お札を差し出すとすぐに精算されてしまう。小銭探しを待ってくれることなどありえない。(小銭を出したいときは最初から「小銭あります!!!」って主張して!)
- カード払いの際のサインは、一筆書きで書く。じゃないと強制終了される。サインする前にレジのおばちゃんにサインされちゃうことも多い。サインと言うより、漢字の「一」みたいに、棒1本引くだけ…。
- 次の客が自分の商品を並べると同時に、袋詰エリアへ侵入。私の商品が山積みでも自分のエリアを確保しようとしてくるので、すごいプレッシャー。
買い物しただけで、レースでも終えた気分…
まとめると、とにかくレジ係にも後ろの客にも、「パリパリ!!(はやくはやく!!)」と随時焦らされてる気分になるため、気が気じゃないのです。
一体何をこんなに急いでいるのか、と思っちゃいますけど癖みたいですね。韓国はものすごいカード社会なんですが、多分この性格が相まって普及が推進できたんだと思います。
「せっかち」交通編

日本に比べると非常に運転が荒い韓国。
いま住んでいるマレーシアもなかなか荒いとは思うんですが、マレーシアに遊びにきた韓国人の友人が
というほど。
運転の荒さもパリパリ文化」からくるものでしょう。
例えばバス。
降車ボタンを押し、バス停到着とともに席を立ち降りようとすると…
ブルルル…ブーーーン!!(発車)
行っちゃった(泣)
韓国の暗黙のルールでは、降りたい停留所に到着する前に、ちゃんとドアの前で「降りますよ!」という意思表示も兼ねて立って準備をしていなければならないのです。
日本では『バスが完全に止まるまで、立ち上がらないでください。』と注意書きがしてありますが、韓国の場合、『バスが完全に止まるまで、降りないでください』だよ。(もう変わったかな・・・)
バスが完全停止する前にフライングでドア開けちゃうから、動いてても降りようとする人がいるってこと!!運転手も乗客も超せっかち!

タクシーも、韓国人にとっての役割は、『早く行くために乗るもの』
だから、一般道でも100キロ以上は当たり前、160キロ出されたこともあります!
そのときは死ぬかと思った。韓国人の友人に抗議の意味で愚痴りましたが、
と、そのタクシーを擁護。彼的には、多少のリスクを犯してでも、素早い移動に軍配が上がるようでした。
「せっかち」食事編

釜山での職場は、外国人が私一人でした。韓国では基本的に食事を一人で取ることはありえないので、毎日韓国人と一緒に昼食を取っています。5年ほど・・・いや、7年ぐらいか。
すると、どうでしょう。
日本に一時帰国をして、日本人の知人友人と食事をしていると、、、皆が半分も食べ終わらないうちに、私、食べ終えるっ!!
心配されるっ!!
これでも職場ランチメンバーの中では一番遅いんですよ、食べるのが。
韓国人の同僚は約10分ほどで食事を終えてしまいます。そして、じっと待つ。手持ち無沙汰に。私が食べ終わるのを。
そして私が、最後の一口を口に運んだ瞬間、「カプシダ!(行きましょう)」と言い、全員一斉に席を立つ。ここでもいつも焦らされてる感じ…。
最初は超違和感でしたが、何年もこれを続けてきたので…。もうおわかりですね。
日本人と食事に行き、早々に食事を終えた私はじっと待つ。結構待つ。友人、最後の一口を食べる。
戸惑う友人。そりゃそうだ。
遠慮がちに言う友人を見て、猛反省をするのでした。
韓国せっかち、感染力高し!
「せっかち」学校編

教育の現場でも、よく「日本は決断が遅い」「海外を見習って素早い決断を」などと言われますが、ミスに寛容で臨機応変に対応できれば・・・いいと思うんですよ、「決断のはやさ」。
でも、日本で「素早い決断」をしたら、例え、有識者が慎重に議論を重ねたものであっても、「見切り発車だ」「二度手間になるから、ちゃんと考えて決断すべきだ」って言われてしまうんじゃないかなぁとも思うんですよね。
失敗に慣れてないから。
一方、韓国では教育機関でも失敗を恐れずに素早く決断することが多いです。
韓国の小学校で夫がみた光景
はやいけど、結構、雑。
はやい。とにかく、はやい。でも、倉庫の中はぐちゃぐちゃ。(整理整頓は放課後に先生がやっていた)
競わせる⋯。1番になることがとても重要だと感じる⋯。
働いていた語学学校(塾)
「とりあえず、やってみる」が本当に多い。失敗は想定内。
働いていた大学
「外国人教員と話せる空間を設けました。外国人教員は週に1度、そこに行って、きた学生さんとフリートークしてください。契約更新時のポイントとして加算されます。」
「講堂で行われる講演会の席が埋まりません。授業とも関連のある講演なので、今日の午後の授業は学生をそちらに動員して出席はそこでとってください」
日本の学校は「年間スケジュール」は年度はじめにきっちりと公開されるところが多いですよね。(大学のHPなどをみてもそうなってました。)
韓国はなんとな〜く年度はじめに出されて(誰もそれを手帳などにメモらない。どうせ変わるから)、その後、学期はじめに、少し詳細が記されたものがまたなんとな〜く出されて(一応メモる)、そして、1〜2週間前に確定版が出されることが多かったです。
【確定版_NEW.pdf】
【確定版_NEW_1.pdf】
【確定版_NEW_2.pdf】
確定版も何回も変わる。(笑)
変わることが前提の決定が何度も下される。それに慣れているので、恐らく国民も「とりあえず、やってみる」ことに慣れています。
まとめ
ショッピング編、交通編、食事編、学校編と私たちが経験してきたリアルな韓国をいくつか挙げてみましたが、韓国のスピード感、すごくないですか?
私たち夫婦も10年以上、そんな韓国で暮らしたので、だいぶスピーディーになりましたよ。
何をするにも「決断」のはやさが求められる社会だったので、失敗を恐れることなく、行動と決断ができるようになりました。
行動して失敗して、はじめてそこに学びがあるので、これからも失敗前提の決断を重ねていきたいと思います。
やられればやられるほど強くなるサイヤ人みたいな感じです。(ドラゴンボール)
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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ご訪問ありがとうございます、たびなすび(プロフィール)です。現在、マレーシアのペナン島を拠点に生活しています。このブログでは日常の小さな気づきや、心に残った旅の瞬間などをお届けしています。このブログが新たな冒険や発見のきっかけになれば嬉しいです。「住みたくなるようなお気に入りの街」を探す旅に出てみませんか?