こんにちは!たびなすびのちかです。
韓国に来て以来、非常に多くの冠婚葬祭に出席しました。
日本に比べて特に多いのが、お葬式。
日本では親族の葬式以外はあまり馴染みがありませんでした。
今年に入って弔問した回数は3回。
①上司Aの実母
②上司Bの義父(舅)
③同僚Cの義母(姑)
の通夜に行ってきました。
全員初対面(遺影越し)です。
頭をふとよぎる、「行く必要あ…」
現在居住している釜山市内であればわかります。
しかし、それがテジョン(釜山から車で3時間)やソウル(釜山から車で5時間)であっても弔問に行くのです。
もう一度繰り返しますが、
会ったことはありません。
もちろん、お世話になっている上司の実父母ならわかりますし、上司にお悔やみを言いたい気持ちです。
上記に書いた①の場合ですね。
しかし、②、③の場合は実父母でもなく、上司の配偶者の父母です。
韓国では、弔問は亡くなった日から2〜3日受け付けており、その間に親族が詰めている葬儀場へ出向いて弔問するのが一般的。
式に参列する、という形ではないのでその間は24時間弔問を受け付けているのです。
職場の誰かが代表で行く、ということはあまりありません。
平日であった場合は、仕事帰りに皆連れ立って行く事になります。
6時に仕事が終わり、3時間かけてテジョンへ行き弔問して少々歓談(ご飯を出してくれる)、そして3時間の帰路につく。
結構キツイ!
②、③の義家族の場合でも直系家族と同じ扱いです。
なので冠婚葬祭の回数も当然倍になりますね。頻繁です。
頭をふとよぎりますよ、毎回。
「私…、行く必要あ…(自粛)」
病院の中に葬儀場が
韓国の葬儀場は病院に併設されている場合が多いです。
先日日本のニュースで、病院の真向かいにセレモニーホール(いわゆる葬儀場)を建てようとして大顰蹙をかった、というニュースを見ましたが、韓国葬儀場訪問回数二桁の私としては、
「何がダメなの?」
と本気で首を傾げました。
記事をよくよく分析してみると(←大げさ)、病院で生死の境で必死に頑張っている人や早く元気になろうとしている人がどう思うのか!と憤慨しているようでした。
まあ確かにそうですが、実際はほとんどの人が病院で亡くなるのだから、運ぶ手間とか考えたら合理的っちゃ合理的ですよね。
韓国でお葬式デビューした私はこれが普通だと思っていたので、慣れとは恐ろしいものですな。
ただですね、こんな私でもあからさまだと思うのは、葬儀場の入り口には必ずATMがあることですね。
「香典代無いならここでおろしてネ!」
というオーラを放っています。
部屋の前の花輪の名前で人生が決まる
ある上司の義父のお葬式では、入り口から弔問部屋までの通路にこれでもか!と花輪が並べられていました。
これはすべて息子や娘の職場や関連会社から送られたものです。
へえー、すごい数だな、と眺めていると、
「この数でお父さんの人生が成功と皆に示すんだよ。名の知れている企業名が多いほどよい。」
と同僚。
腰を抜かしそうになりました。
お父さん関係ないし!
その同僚は少し年がいってるので古い考えかもしれませんが、なかなかのカルチャーショックなのでありました。
よく考えると、韓国の結婚式の参列者はほぼ父母の知り合い。
そして葬式の参列者はほぼ子供の知り合い。
このような文化背景を踏まえると、お葬式はその人を支えた子供たちへの弔問と考えればいいのでしょうね。
そう考えると、この冠婚葬祭の出席関係図も理解できたような気がするのでした。
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