日本

新宿のデパートのトイレで忘れ物!焦ったけど対応が素晴らしすぎて感動…

こんにちは!たびなすびのちかです。

最近は日本も物騒だとか、何が起こるかわからないとかよく耳にしますが、私は声を大にして言いたい!

レベルが違うと。

 

新宿のデパートで義祖母の卒寿の会

シティボーイの夫の家族もまた、揃いも揃ってシティ派。

その頂点に君臨するのは、今年90歳を迎える夫の祖母です。

 

卒寿とは思えないほどのお洒落さんで、若いころは外国人に間違えられるほどの目鼻立ちのくっきりしたおばあちゃま。

いつもお化粧は完璧、真っ赤な口紅にお揃いのマニキュア、指輪やネックレスも欠かしません。

とっても優しいおばあちゃん。

会うと必ずこの言葉を言ってくれます。

「ちかちゃんは本当にかわいいわね〜」

※冗談ではない。しかも外見に関して。

 

私をまじまじと見ながら「かわいいわ〜」と感心してくれる人は今後現れないでしょうから、この言葉を聞くためにもおばあちゃんには是非長生きして欲しいと切実に願っております。

夫なんかは、「本当にギャグ漫画みたいな風貌だね」と言ってますからね。

あ、もしかしておばあちゃんのカワイイ、は、『ドラえもん』あたりを含めたかわいさなのかしら…。(不安)

 

デパートのトイレから出てきた義母が忘れ物で大慌て!

卒寿のお祝いに集まった親戚とランチ後にお茶でもしようということで、場所を変えようとしたところ、

 

「あら…」

 

義母がポケットを触りながらつぶやきました。

 

母「ないわ…大変…」

私「何がないんですか?」

母「6ヶ月定期よ…」

私「えええええ!!それは大変じゃないですか!!」

母「そうなの。さっきのトイレだわ。」

私「何でそんなに落ち着いているんですか!?早く探さなきゃ!」

 

さすが夫の母。

忘れ物をしても落ち着きの権化。

しかし…

 

母「あああ、大変だわ!あの中にっ」

私「中に何か大切なモノが?」

母「中村雅俊のファンクラブ会員証が!!」

私「ええっ」

 

突然取り乱す義母。

落ち着きの権化を狼狽えさせる、中村雅俊、恐るべし!

 

トイレに忘れ物がない!すると近くにいたデパートの店員さんが…

義母とともに、ランチ前に立ち寄ったトイレに戻ってみると、なんと大行列。

すぐに個室を確認することができません。

二手に分かれ、義母はトイレ、私はデパートに確認することにしました。

 

…どこに行けばいいのかしら。

 

ここで長い韓国生活で培った、「わからなければ、まず近くの人に聞け」精神が無意識に出現。

気がついた時には、トイレ横のスポーツウェア専門店の店員さんの横に立っていました。

 

私「あの、すみません。つかぬことをお伺いしますが、トイレの忘れ物ってどこに問い合わせればいいのでしょう。」

店「あ、そこのトイレですか?」

私「はい。3時間ほど前に忘れたようで。」

店「じゃあ、こちらで問い合わせいたしますよ。(ニコッ)」

 

ええっ。何で…?関係ないじゃん…君たち…。

ジャパン親切すぎ…

 

私「お手を煩わせてすみません。」

店「いいんですよ。(笑顔)それでは、特徴を教えていただけますか?」

私「はい、名前は母山母子(仮名)。」

店「はい、ハハヤマハハコさま…。中身は定期だけですか?」

私「あの、SUICAの6ヶ月定期と、」

店「はい、6ヶ月…」

私「それから中村雅俊のファンクラブ会員証が入っています。」

店「はい?中村…」

私「ですから、中村雅俊という俳優の、ファンクラブの会員証です。」

店「…わかり…ました。」

 

若者店員、中村雅俊を知らず!

 

店員さんのメモには、

・ハハヤマハハコさま

・6ヶ月定期

・中村

と書いてありました。

中村って!

 

忘れ物を届けに来たデパートの店員さんが謝る対応…?

店「お待たせいたしました、お客様。紛失物管理センターに届いておりました。」

 

よかったーーー!

まだ来ない母に知らせなければ。

 

私「ありがとうございました!どちらに取りに行けばいいでしょうか。」

店「係りの者がこちらまで持ってきますので、ここでお待ちください。」
え…

な…ぜ…?

 

私「そ、そんな。こちらのミスなので、取りに行きます!」

店「大丈夫です。少々お待ち下さいね(笑顔)」

 

天使かよ…。

 

早速トイレで探し中の義母を迎えに行きました。

 

私「お母さん、ありましたよ−−!!!」

母「よかったーーー!」

 

そして待つことたった数分。

小走りにやってきた職員さん、開口一番、

 

「お待たせいたしまして、すみません。」

 

いや、待ってないし!

逆にすみません!

 

息を整え、ニコニコしながら定期入れを差し出す職員さん。

必要書類に記入をして、定期を受け取る義母。

「よかったですね」と話す店員さん。

 

私…泣きそう…

 

他の国と比べるつもりもないし、日本をなんでも賛美するつもりもありません。

でも定期入れが届くまでのスムーズさと、気持ちの良さは、

 

ジャパン、ハンパないや!

 

無事、定期入れが舞い戻った義母は、一言、

「会員証はもちろんだけど、定期入れも中村雅俊グッズなのよ。」

 

お母さんも、ファン度ハンパないや!

 

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