こんにちは!たびなすびのちかです。
ネパールの魅力は何といっても世界最高峰のエベレストを有するヒマラヤの山々。
荘厳とした雰囲気を醸し出し、どっしりと下界を見守っている姿は一見の価値有りです。
そういったイメージの一方、ネパールには先住民族か暮らす標高の低い平原も存在し、豊かな田園風景も広がっている場所があるのです。
なかなか走り出さないバスと珍客
私達が目指すのは、首都カトマンズから150キロほど南西に下ったところにある『チトワン国立公園』。
エレフェントツアーが有名な観光地です。
150キロなら東京ー静岡間より近い!
ちょこっとバスに乗って居眠りしている間に着いちゃうんでしょうね…
と思いきや、満席になるまでグルグルとカトマンズ市内を周り、
何度も何度も「○○行きだけど乗る人ーーー!」と声をかけること、
1時間以上。
やっと満席になり、カトマンズを抜けたかと思ったら、
道端の玄関前に大荷物を抱えた人多数。
彼らにいちいち声をかけ乗車するかどうか確認し、大荷物を荷台につみ、周囲に他の乗客は居ないか叫び…やっとまた出発。
しまいには、
新郎とドレスのままの新婦
まで乗ってきたよ!
心の中でおめでとう…。
ネパールの長距離バスはスリル満点
更にはネパールには、
トンネルがありません。
ヒマラヤを有する山に囲まれた国なのに!
トンネルが!
ありません!
これが何を意味するのか…。
ラオス同様、固めに茹でたインスタントラーメンの麺のようなグネグネ道をひたすらマイクロバスで走るということっ!
標高4000メートル級の山々の側面の舗装されていない道を…。
ガードレールもないし…
怖いっ!
ルートによっては、以前転落したバスがそのままの状態で谷底に横たわっているのを目撃できます。
きゃー、無理ー。
こうして150キロの距離をヒヤヒヤしながらかかった時間は、
7時間。
象に乗る人しかいない町、チトワン
チトワンへはツアーで来る旅行者が圧倒的に多く、個人で訪れる者はあまりいません。
カトマンズやポカラなどの大きな町でバス・ホテル・食事・ガイド付き1泊から2泊のパッケージツアーの勧誘がたくさんあり、ツアーのほうが便利なためそれを利用する旅行者が多いからです。
ツアーには、象サファリ、ジープサファリ、先住民村の見学体験、川下り、ジャングル体験などのアクティビティが含まれており、ホテルのランクもよくお得です。
しかし、アクティビティの数が…ちょっと面倒くさい…
私「まずジャングル体験はもういいかな…(ボルネオで十分経験あり)」
夫「そうだね、3日も体験したけど合わなかったよね。」
私「うん、また自ら行きたくないよ。あと先住民も気が進まないね。」
夫「踊りとか夜にするんだって。」
私「ますます要らないね…。夜はカフェでネットでもやっていたいよ。」
夫「うん、一緒に踊りましょうとかなったらちょっとね。」
私「ちょっとね…。川下りもボルネオでやったしね。私は象に乗れば十分だよ。」
夫「そうだね、象に乗ってあとはブラブラしながらコーラでも飲むほうがいいよね。」
という経緯により、ツアーではなく個人で行くことになったのでした。
チトワン国立公園の近くの町ソウラハでバスを降ろされた私達。そこから客引きとの攻防のゴングが!
ここはツアー客が大半を占めるため、ここの住民は恩恵があまり受けられていないのです。
国立公園には日々たくさんの観光客がやってくるため、それを見込んでゲストハウスやレストランを作ってみたものの、ツアー客は提携ホテルで全てを済ませてしまうため、客足は伸びません。
数少ない個人旅行客がバス停を降り立ったところからが勝負。
「タクシー乗ってーーー遠いよーー」
私達も声をかけられましたが、7時間のバス旅で腰の様子がおかしかったのでちょっと歩こうということで断りました。
「すっごい遠いんだから!」と言われましたが、
10分で着きました。
外国で狂う金銭感覚
ゲストハウスは過剰供給気味なのですが、観光地だからなのか、ネパールにしてはちょっと割高でした。
一軒目に新築のゲストハウスを発見し、部屋を見せてもらったところ、清潔でとてもよい!
しかし、値段を聞くと1200ルピー(約1200円)。
ネパールではなかなか高額。
日本人の感覚に合わせるなら10倍にするとしっくりきます。
12000円のゲストハウス…。
「高い!高いね。いくら綺麗でもちょっと高い。」
言い値下げ交渉。
1000ルピーまで下がりましたが、納得できず宿を後にしました。
その後他のゲストハウスをあたるも、1時間ほど歩くと結局宿探しに疲れ、結局、
値段的に納得した600ルピーの薄暗い部屋にチェックイン。
1000円のきれいな部屋と600円の微妙な部屋。
ああ…。なぜ私はきれいな部屋を選ばなかったのか…。
たった400円の差なのにっ。
日本で800円のビールしこたま飲むくせにっ。
チトワン滞在中、部屋に帰るたびに自分を呪うのでした。
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