こんにちは!たびなすびのちかです。
インドを一言で表してください、と言われたらなんと答えますか?
カレーの国。
そりゃそうだ。
カレー三昧。
これもパンチが足りない。
エニタイムカレー。
いや、ちがう…ちがわないけどちがう。
…そうだ、これだ!
カレー。
もはやメニュー名…。
このように、インドでカレー地獄を味わった私は、滞在中食生活に非常に苦労しました。
なんとかカレーから逃げようと街角の売店で見つけた光り輝く「辛ラーメン」を手に入れたものの、なんと賞味期限が3年前に切れており、絶望したこともあります。
後半はほぼバナナが主食となってしまい、体重が人生における奇跡の40キロ台に突入したことだけがインドに感謝できることですが、唯一インドメニューで美味しくて震えたのがラッシーです。
ラッシーは飲み物でもあり食べ物でもある
ラッシーとはいわゆる飲むヨーグルトのことで、日本にあるインドカレー専門店でも必ず置いてあります。
最近ではコンビニでも見かけるので、日本人の口に合うのでしょう。
日本の文化にも溶け込んでいるラッシーですが、本場インドのラッシーは別物!
インドのラッシーは食べ物なのです!
インドで巨大なボウルに豆腐のような物体が目に入ったら、それはラッシーの原型である固形ヨーグルト。
それを砂糖と共にミキサーにかけ液状になったものに、更に原型を追加投入。
豆乳鍋に湯豆腐が浮いている…、そんな見た目のインドのラッシーができあがり!
非常にオーガニックなインドのラッシー。液体のほうを飲んでいる最中に固形のものがデロッと口の中に進入し、とても濃厚です。
一杯飲めばお腹もいっぱいで、オンリーカレー食生活のかすかな希望の光となりました。
絶品ラッシーがバラナシにあった
ガンガーの聖地であるバラナシに滞在した初日から耳にした「ブルーラッシー」。
何でもそこで出されるラッシーがすさまじく美味しいということ。
早速私たちもお店へと向かいました。
「ブルーラッシー」という名のとおり、青い塗料で店全体を塗装してあります。
店先ではおじさんが銀のつぼのようなものを持ち、中身を太い棒で何度も叩いたり混ぜたりしているので、この中身がラッシーでしょう。
店内はほぼ韓国人と若干の日本人で満杯です。
メニューにはフルーツのトッピングを組み合わせた色々な種類がありましたが、まずは初めてなのでプレーンを注文。
韓国人の大学生であろう集団のピーピーキャーキャーする黄色い声を背中越しに聞き、韓国に住んでいる私はほぼ現実に引き戻され、
「全く大学生っていうのはどこでもうるさいったらないよ。」
などと現実感が面白くなくブツブツ言っていました。
一通り文句を言い終えると、ラッシーが登場!
お茶碗サイズの素焼きの陶器に並々と盛られたラッシー!(結構こぼれてる)
お茶碗だから茶道のお手前のように飲むのかと思いきや、周りを見渡すと、皆ヘラですくって食べています。
ここのラッシーはミキサーを使っていないからか、ほぼ液体部分がなく、硬い生クリームぐらいの半固形。
ヘラで食べるのが丁度いい!
混ぜた砂糖のジャリジャリも残っておらず、濃く甘さ控えめでちょっとすっぱいのがまた食欲をそそります。
この日からすっかりインドラッシーにはまってしまいました。
店によってクオリティーと味はだいぶ違う
すっかりラッシーのとりこになってしまった私たちは、「ブルーラッシー」を体験後、一日1回はラッシーを飲まなければ気がすまないほどのラッシー狂に。
ストローで飲むタイプ、ヘラで食べるタイプ、果物のトッピングも店によって違い、器も銀のコップから素焼きのお茶碗大小さまざまです。
夫とはヘラで食べる素焼きの大きな器に入ったタイプがベスト、と意見が一致し、そのようなラッシーが売っているお店があればお腹のすき具合を無視してでも食べる、という提携を結びました。
しかし、意外と銀コップの飲むタイプが主流で、素焼きタイプにはなかなかめぐり合えません。
ある日、何日かぶりに夫が素焼きタイプのラッシーを発見!
これは珍しい、早速食べようということになりました。
ただ、そこの器がどんぶりほど大きく、とてもじゃなけど一人1個は食べ切れないので二人で1個をオーダー。
ミキサーではなく、店先でおじさんが銀のつぼで混ぜるのは「ブルーラッシー」と同じ。
私「ここまで同じだと、期待は高まるね!」
夫「俺、昼足りなかったから、すげえ腹減ってるし、楽しみだわ。一人1個でもよかったかも」
私「そんなに!じゃあ足りなかったら追加しよう」
夫もかなりテンションが高まっているようです。
さて器がつぼの前にセットされ、ドロドロのラッシーが移されていきます。
「ドロドロ具合が今までで一番だね」私がそういった瞬間、
店員さんが水道の蛇口をひねり、器に水を少し加えました。
…な、生水
「お待ちどう!」
インドの男性社会を反映してか、夫の前に置かれるどんぶりラッシー。
すると、夫はスプーンで一口にも満たないラッシーをすくい、口に運ぶと、
「うーん…、俺なんかもういいや。千佳、全部食べていいよ。」
水入れるの見てただろ。
私「えええ!お腹すいてたんでしょ。」
夫「急にお腹一杯になった」
私「生水入れるの見たからでしょ。なんで私に勧めるのさ。」
夫「あとは自己責任っていうことだよね」
そういうと、カメラをとりだし、鼻歌を歌いながら撮影するふりをしてその場を離れていきました。
残った大量のラッシーと向かい合う私。
私を見つめる店員さんの眼力。
全く手をつけずに食べ物を残すことは、昭和の小学校で給食を食べてきた私にはできません。
「…よし!」(ちなみに夫の名前ではなく掛け声のほう)
腹痛どんどこい!
…こうして一人で平らげた私は、その夜ちょっとお通じがよくなっただけで、異常なくその後のインド旅行をなしとげたのでした。
私のお腹、無事で何よりー
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