韓国生活

韓国の不動産屋は地域密着型!住んでいる人がいるのに内覧するんだよ

こんにちは!たびなすびのちかです。

新しい土地に引っ越す際には、避けて通れない家探し

アジア近辺をふらふらしている私の引越し経験は13回と多めで、家探し経験はなかなか豊富なほうだと思います。

更には日本で訪れた不動産屋で家を借りる際にバイトにスカウトされたため(多分おしゃべりだから)、様々な家を覗いてきました。

韓国の不動産屋は地域密着型

韓国では日本とは賃貸システムが違うことは以前記事にも書きましたが、不動産屋事情も少し違います。

まず、大手の不動産屋はほぼなく、個人経営が多いことが特徴。

地元に根付いた家を紹介しているので、日本のようにターミナル駅前の不動産屋で、沿線駅でお手ごろなのを紹介してもらう、みたいなのは無理です。

 

日本で例えると、

 

錦糸町駅近辺に住みたければ、まず錦糸町へ行く。

駅の北側の物件を見たければ、北側を歩いて見つけた不動産屋に入る。

南側の物件を見たければ、南側にある不動産屋へ入る、という手順。

錦糸町でいい物件がなければ、次の駅まで移動してそこにある不動産屋へ。

 

完全地域土着型なのです。

 

不動産屋まで行かなくても、電柱などにチラシも張られているので条件があった物件の電話番号へ電話をかけてもOK。

ほぼ近場の不動産屋につながりますが、電柱まで出向いてくれます。

また、住みたい物件が決まっていてそれがアパートであれば、アパート付近に専用の不動産屋がひしめいているので、そのどこかに入ればすぐに内覧できます。

 

次に時期。

日本であれば、引越しの数ヶ月前から探し始めますが、韓国では数週間前でOK。

いや、むしろ、

 

「2ヵ月後に住む家!?今来られてもわからないよ!」

 

と言われるので、直近になってから行きましょう。

1ヶ月前くらいならギリギリ紹介してくれるかも。

全く違う!内覧事情

不動産屋で自分の予算と入居時期などの用件を伝えると、

「よっしゃ、じゃあこの近くのアパートがいいわ、行きましょ!」

とすぐに内覧に行くことができます。

 

韓国には最近の超高層アパートくらいにしか間取り図はありませんので、物件に着くまではどんなところかわかりません。

不動産屋のおばちゃん(なぜかほぼおばちゃん)の言葉のみしか情報なし。

 

「学生が住んでいるわよ。男の子だけどねー、3年生だったかな。中国語専攻してるって言ってたっけ。あれ?英語だったかな?」

 
いや、住人情報いらないし…
 

ほぼ物件そのものの情報を得られないまま、エントランスへ到着。

「ここの3階よー。エレベーターあるわよ。便利ねー。」

小さいアパートはエレベーターが設置されてないところも多く、おばさんはエレベーターを推してきます。(他に推すとこないから…?)

 

「えっとー、ここ!305!」

 

すると、

 
ドンドンドンドン!!!(ドアを叩く)
 

「不動産屋ですーー!!」

 
え?
 

「おかしいわね、さっき電話でいるって言ったんだけどねー」

 
ドンドンドンドン!!!
 

「アンニョンハセヨー!家見に来ましたー!」

 

…カチャ

 
開いた!
 

「アイゴー、アンニョンハセヨ。部屋見せてくださいね。さあ、どうぞどうぞ!」

 

手招きをする不動産屋のおばさん。

 
…てか、住人住んでるのかいな!
 

中にいたのはまさに寝起きの大学生といった風貌の男の子。

 

私「え…なんか…すいません。いいんですか?」

不「家見なきゃ決められないでしょ!上がって!」

私「はあ…」

 

この子が中国語か英語を専攻している大学3年生かあ…、と無駄でしかなかったおばさんの事前情報が微妙に役に立った気がしつつ室内へ。

 
き、汚ねえ…
 

だって男子大学生の一人暮らし、しかも寝起きですからね。

モノが散乱し、キッチンもラーメン食べ残し、そしてなんともいえない人の家の香り…。

 

一分も立たないうちに、

私「あ、もういいです。起こしちゃってごめんね。」

不「ほんとー?バスルームとかは!」

私「遠慮しときます(見たくない)」

住人に礼をいい退散しました。

 

不「どうかしら?」

私「ちょっと無理です。(もっともらしい理由)で…」

不「そう…。あ!もう一軒あるわ!この近く!行きませんか?」

私「じゃあ、見てみます。」

 

私もあれじゃ不完全燃焼ですからね。

更に度肝を抜く内覧方法

次の物件は徒歩3分ほど離れた、これまた似たような物件。

こちらはエレベーターがなかったため、おばさんは推し要素がなくなったらしく無言になってしまいました。

やっと物件にたどり着くと、先ほど同様、

 

ドンドンドンドン!!!

「不動産屋ですーー!!」

 

しかし、今回は応答無しです。

 

するとおもむろに電話をかけるおばさん。

「…ヨボセヨ(もしもし)?不動産屋です。はいはい。いまどちらですか?」

住人に電話をかけている模様。

 

「あの、今家の前でお客さんを待たせてるんですよ。

 
帰って来れません?」
 

いやいや、いくらなんでも無茶でしょ!

アポとってないんだから…。

 

「あー、無理ですか。何時くらいにお帰りになります?夜?それはちょっと待てないわねえ、あ、じゃあ、

 
電子キーの暗証番号教えてください。」
 
私「ええええええええ!」
 

思わず声出しちゃったよ!

いやいや、ありえないありえない。おばさん暴走しすぎだよ!

 

不「ええ、わかります。でももう部屋の前でお客さん待ってるんだって。」

住「(声を荒げている様子)」

不「だから!絶対誰にも言わないし、帰ったら番号変えればいいじゃない!」

 

おばさん、その理論勝手過ぎるわ…。

開いた口がふさがらないとはこのこと。

 

電話から漏れ出る住人の声はかなりお怒りのご様子。

そうでしょう。

だって突然やってきて、鍵の番号教えろとか…。で、逆切れとか…。ついていけない…。

 

私「あの!もういいですから!この家に決めたいわけじゃないし!」

不「でも…」

私「いや、ほんとに。逆に番号教えてもらっても見ないし!!」

 

そういうと、おばさんややっと諦め、電話を切りました。

 

全ての物件が入居中というわけではありませんが、かなりの確率で遭遇します。

住人が立ち会う場合が最も多いですが、住人に時間がない場合はカギを預けたり、隠し場所を教えてくれたりすることもあります。

 

私も入居中に立ち会えない場合があったときには、不動産屋にカギを渡すよう言われましたが拒否。

気持ち悪いでしょー!だって。

これが韓国文化なのだ、と思わずに嫌なときはいや!とはっきり断ってくださいね!

 

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