旅の記憶

「過保護すぎる?」でも、ありがたい。一時帰国中のちいさな驚き

2025年5月

春のご褒美一時帰国5日目。

毎年一時帰国しているとは言え、日本を離れて長い僕たち夫婦にとって、日本での短期滞在は、懐かしさと新鮮さが入り混じる、特別なひと時となります。

帰国してまず感じるのは、あらゆる情報がすんなり頭に入ってくるということ。

街を歩いても、電車に乗っても、看板を見上げても、すべてが日本語で書かれていて、そこに安心感があります。でも、ときどき、ちょっとびっくりすることも⋯。

たとえば、こんなとき。

「40センチ位の長さに切りとり、片方の中指に2、3回、残りは別の中指にゆるめに巻きつけます。」

これは、デンタルフロスのパッケージに書かれていた使用方法です。

ただ、歯のすき間に糸を通すだけのことなのに、図解つきで、手順が丁寧に説明されていました。

今回、マレーシアから持ってきていたものがなくなりそうだったので、日本で初めてフロスを購入してみたのですが、使い方だけでなく、どの指に巻くかまで書かれていたのには、正直、驚きました。

そして、こちらも。

「目薬液が残った場合はティッシュ等に染み込ませ、処分してください。容器はプラスチックゴミとして各自治体の廃棄方法に従い処分してください。」

フロスと一緒に買った目薬の説明書に書かれていた「捨て方」です。使い方だけでなく、目薬の残った液体の捨て方まで、丁寧に案内されていました。

毎年、一時帰国して最初の数日は、こうした安心安全の設計が、少しだけ濃く感じられます。

あと数日もすれば、慣れてしまって、いつの間にか日常になるのでしょうけれど、まだ驚ける自分がいるうちに、この感覚を残しておこうと思いました。

日本滞在5日目。

こうした丁寧な案内や掲示を見て「過保護だな」と感じることもありますが、最近の日本の常識を肌で感じられていなかったり、20年前の日本の暗黙の了解で過ごそうとして、空気を読み違えてしまうことも多い自分にとっては、そんな過保護さに助けられることもあります。

外国からの旅行者みたいな感想になってしまいますが、なんだかんだ、日本はとても丁寧で、やさしい、素敵な国だなぁと感じます。

海外在住期間が長くなればなるほど聞かれる「日本好きじゃないの?」という質問への回答

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ご訪問ありがとうございます、たびなすび(プロフィール)です。現在、マレーシアのペナン島を拠点に生活しています。このブログでは日常の小さな気づきや、心に残った旅の瞬間などをお届けしています。このブログが新たな冒険や発見のきっかけになれば嬉しいです。「住みたくなるようなお気に入りの街」を探す旅に出てみませんか?

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