旅の記憶

ペナン島から車でサムイ島へ!カーフェリーでの上陸体験|Vol.3

2025年6月

前回はペナン島から国境を越え、ナコンシータマラートとキリウォン村を回ったところまでの記録。そして今度はいよいよサムイ島です。SeaTran社のカーフェリーで上陸するまでの様子をお届けします。

スラーターニー県のDonsak港からサムイ島へのフェリーが出ています。

自家用車でのサムイ行きをすすめてくれた友人によると、サムイ島行きのカーフェリーは2社(RajaとSeatran)あるようで、友人夫婦はRajaを使ったとのこと。

カスタマーレビューをいくつか読み比べると、Seatranの評価が総じて良好。価格も同じだったので、僕たちは往路にSeatranを選びました。

「どうやって港から船までガイドしてもらえるのだろう」「日陰のいい位置に車を配置してもらえるだろうか⋯」と、カーフェリー自体は別の場所でも何度か使ったことがあり、慣れているとは言え、フェリーに乗船する直前は入国審査で心拍数が少しあがるときのような緊張感があります。

Seatran社の係員は的確な合図で車を次々と甲板へ。

一日に何本も行き来しているからか、車の台数は多くありません。少し拍子抜け。

船内にはエアコンの効いたキャビンと売店、トイレ、簡易マッサージスペース。外には潮風の抜ける屋外席があり、屋台にあるようなアルミのテーブルベンチが並んでいました。

僕たちは船内を一巡りしたあと、屋外席に一旦は落ち着き、風に当たりながら、ぼーっと海を眺めながら過ごすことに⋯。

乗客は定員の1割にも満たず、がらんとした船内には売店で買った軽食を広げる家族や、ベンチでうたた寝をする外国人観光客の姿もあり、ゆったりとした時間が流れています。

そんな中、僕たちは屋外のベンチでのんびりしつつも、30分おきにエアコンの効いたキャビンへ移動したり、フェリーの先端に出てみたりと、あちこちを行き来しました。

対照的に、乗り慣れているのか、それとも退屈しているのか、アルミのベンチに腰をかけ、ひたすらスマホを眺め続ける4人家族の姿もありました。

やがて、その家族の息子らしき青年がタバコに火をつけます。潮風に混じって流れてきた煙は、普段なら嫌うはずの匂いなのに、この船上では不思議と、心地よささえ感じます。島へと渡るフェリーのマジック。

普段なら見過ごしてしまうような何気ない風景も、旅先では額縁に入った特別な絵として記憶に残るので、移動のひとときもただやり過ごすのではなく、五感をフルに働かせて大切にしたいなと、あらためて感じました。

「ついにコ・サムイ上陸だね」

妻も僕も学生時代から何度もタイを旅してきた元バックパッカー同士。

20代のころから気にはなっていたので、「いつか行くだろう」とは思っていました。念願というわけではなかったのですが、「いつか⋯」が25年の時を経て達成されたので、感慨深いものがあります。

サムイ島のナトン港に着くと、「リングロード」と呼ばれる幹線道路を西側から時計回りで東側へ。

「まさか、サムイに自分の車で来るとはね」

「コサムイにはいつか来るだろうとは思ってたけど、まさかペナンから車で来ることになるとは大学生のころは想像すらしていなかったよね」

「未来の予測とかほんっとしなくていいよね。何が起こるかわからないし」

妻とふたりでそんな話をしながら、Googleマップのナビを頼りにホテルへと向かいました。

こうして今回の目的地のサムイに着いたわけですが、ここからが旅のはじまり。

この島は、どんな顔を見せてくれるのでしょう。

最後まで読んでくださりありがとうございます。
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ご訪問ありがとうございます、たびなすび(プロフィール)です。現在、マレーシアのペナン島を拠点に生活しています。このブログでは日常の小さな気づきや、心に残った旅の瞬間などをお届けしています。このブログが新たな冒険や発見のきっかけになれば嬉しいです。「住みたくなるようなお気に入りの街」を探す旅に出てみませんか?

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