こんにちは!たびなすびのちかです。
グヌンムル国立公園はアマゾンやアフリカより古い歴史を持つジャングルで、動植物の宝庫であると聞かされていた私たち。
どんな珍獣にめぐり合えるのかわくわくしていました。
珍獣じゃなくて珍虫がいっぱい
園内はとても広く、また迷子や環境保護のためかどこへ行くにもガイドの同行が必要です。
洞窟やつり橋へ行ったり、トレッキングをしたい場合は事前にツアーに申し込む必要があります。定員に達していなければ、いつでも園内デスクで申し込み可能。
この国立公園の目玉の一つは、
『ディア洞窟』
天井の高さは120メートル!にもなる世界最大級の洞窟。
120メートルというと、
牛久大仏と同じ。
…わかる?茨城の新名所。
早速ツアーに申し込むと、総勢10人にガイドさんが一人というグループで行くことになりました。
集合場所から1時間ほど歩いていった先に洞窟があるのですが、道すがらガイドさんは珍しい動植物を見つけては説明してくれます。
80メートルに及ぶ背の高い木、
木に絡まっている音のなる葉っぱ、
木の枝に保護色で隠れている細長い虫、
毒々しいマジックペンぐらい太いムカデ、
羽が透けている虫、
オレンジの巨大な団子虫
…
地味じゃん…?
いちいち説明してくれなくてもいいよ
珍しいのもわかりますし、最初は興味を持って聞いていました。
しかし、このガイドさん親切すぎるのか、上記の動植物が現れるといちいち足を止めて説明するのです。
オレンジの団子虫ですよ!
わーすごーい!大きいー!写真とろうー!私のこぶしぐらいあるかもー、えーないよー、あるよー
一回目はこうなりますよ。
しかし、その10分後、
ここにも団子虫が!ほら!
あ、ホントだー、さっきより大きいかも!こんなにいるんだね、さっきのお父さんかな?
またまた10分後
また団子虫ですよ!
あーほんとー。団子虫またいたねー。
さらに10分後
だんご
あー
こうなるよ。
しかもそのガイドさん、グループを外れることを絶対に許してくれず、4回目のだんごも見ていないとわかるや否や、
「ほら、そこの日本の方、だんご見ました?見てないでしょ、こっちに来て、みてほら。」
と必ず全員に確認させるのです。
洞窟まで1時間の道のりが2時間になったのは
だんごのせいです。
コウモリが天井にいるということは・・・
2倍の時間をかけて到着した『ディア洞窟』は洞口が高さ150メートル、幅120メートルで世界最大、その入り口がリンカーンの横顔に見えることで有名です。
およそ洞窟とは思えないほどの広さで、内部は巨大な野球スタジアム以上ありそう。
そして、
におい!
生きているね、何かが。と、ひと嗅ぎでわかるっ。
実はこの洞窟、コウモリ屋敷なのです。その数なんと、
300万匹!!
夕方にはなぜか全員(全コウモリ)で外に飛び出し、その黒い筋がドラゴンフライと呼ばれ名物となっているのだとか。
とにかく洞窟の天井に横浜市民と同数のコウモリが張り付いているわけですね…。キャーキモイー。
こういうときだけ想像力が豊かになり、息を吸っては「全横浜並のコウモリが…」と震えていると、周りで泥や水がたまっているところがありました。
するとガイドさん、
「そこは触らないほうがいいわね、わかるでしょう?うふ」
と含み笑い。
よこはまのおてあらい…。
どうにか一周し、外へ出たときの空気の新鮮なこと!
今度バットマンを視聴するときは、五感を全て使って臨場感を得られることでしょう。
その後、ドラゴンフライ鑑賞のため屋外広場へ。
毎日見られるわけではないとのことでしたが、その日は幸運にも300万匹のコウモリが固まりながらわさわさと出てくるのが見られました。
遠くで無数の黒い点が集まって飛んでいるのを見て思い出したのは、真夏の部活で頭の上にしつこく張り付いていた、
蚊柱だった。
動物ほぼいなかったよー、虫だけー!
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