こんにちは!たびなすびのちかです。
前回、海外送金の受け取り側である日本の銀行システムをご紹介しました。
今回は、送金する側である韓国の銀行システムをご紹介します!
私が利用したのは『釜山銀行』です。
韓国の海外送金は基本的に一人一行
1カ所に10年も住んでいると、いろんな銀行の口座を持ってるんですが、なぜ釜山銀行を選んだのかというと、
一度外為に使ったら、年内はその銀行でしか取引できないから。
私は今年初めに『ウォン⇒ドル』の現金両替を釜山銀行の窓口で行ったので、年内は海外為替関係は全て釜山銀行で行わなければならないのです。(支店は違ってもOK)
韓国全土でそうなので、銀行にこだわりがある人はよく選んでくださいね。
ちなみに夫は『ウリ銀行』を選択。
ウリ銀行は外国人専用窓口もあり、外国人にはなかなか使い勝手がよいそうです。
(外国人登録証が抹消されても海外で使えるチェックカードを発行してくれたり)
ある一定額以上の海外送金には証明書類が必要
今回はある程度まとまったお金を送金しようと思っていたので、事前に『過去5年分の所得証明』を持参しました。
以前現金両替をした際に、
「外国人が外貨両替や海外送金する際には、韓国内でその額の所得があったことを証明する必要があります」
と言われてたので、以前の職場にお願いして出してもらいました。
ちなみにその所得証明、PDFで送ってもらったものをカラーコピーしましたが、全く問題なし。
今回の窓口では、
5万ドル以上の場合、証明書類が必要だとのこと。
為替によってかなり差があるので、気をつけて下さい!
個人的には現金で持ち出しできる以上の金額(1万ドル以上)なら、持参したほうが無難だと思います。
行員もよくわかってなくて、フレキシブルに「出せ」とか言いかねない…。
窓口行員、韓国節炸裂!
結局終わってみれば、必要書類も揃ってるし簡単な手続きだったんだけれども、
すごい心を揺さぶるの、窓口で。
まず、入店すると同時に日本のように「どういった御用で?」と番号札の前で聞かれます。
私が要件を言うと、「ではこちらで…」とある窓口へ連れて行かれました。
番号札の人が「こちらの方、海外送金でいらっしゃいました。お願いします。」と窓口の担当者に伝えると、
「私やったこと無いんだけど。えー、やり方わかんないんだけどー」
(韓国語わかる方、是非韓国語にして口に出してみてほしい。臨場感。)
おいおい。
できれば心の中で言ってほしいですね、私これから(自分なりの)大金を君に預けるんだからさ…。
で、
「どこに送るんですか」
「日本です」
「いくらですか」
「全額です。」
「全額!?」
「できますよね」
「えっ…課長!どうすればいいんですか!」
「じゃあ、金額が大丈夫か本部に電話して聞け」
一事が万事この調子なわけ。
…これね、担当者があたふたしてるから、こっちまでドキドキしてくるんですよね。
しかも独り言までいちいち口に出して言うもんだから、悪いことお願いしてる気がしてくるの…。
「あー、ここに書いてないわ、本出して調べなきゃ。」
「何で次の画面に行かないんだろう!おかしいなー!」
「あ、あれも持ってこなきゃ、もう一回送らなきゃダメなんだ!」
※全て担当者の独り言
目の前で「私こんなに大変!」みたいなこと言われるからさ…。
これ、韓国語の特徴なんですけどね。
なんかね、心の中のことを全て口に出さないと気がすまないらしいです。
気にしなければいいか、韓国人なら相槌をうってリラックスさせたり協力したりするみたい。
でもねー、外国人なんでただただプレッシャーをかけられてる気がするだけなんで…。
外為系の窓口の方、できれば心の声は心の中にとどめてくれ!
外国人からのお願い…。
結局何事もなくできた
隣の席の行員さんが以前現金両替をしてくれた人でした。
私を覚えてくれてたので、二人で協力して(っていうか今回の担当者がテンパった)くれたので、問題なく送金完了!
担当者が本部からの確認電話を待っている時に10分ほど時間がかかったのですが、
「こんなに待たせて申し訳ないですね。」
「(隣の行員に)世間話でもしなきゃいけないのにー」
とか彼女なりに気を使ってヤキモキしてたみたいですけど、
韓国の銀行って、窓口で世間話するの…?
兎にも角にも無事終わり、最後には、
私が深々と頭を下げ礼を言う…。
大変さをアピールされプレッシャーを受けたため、ものすごい大変な仕事をさせちゃった気持ちになる…。
「ネッ!カムサハムニダ〜(はい、ありがとうございました〜)」
カジュアルに返されたよね。
ということで、
ちょっとまとまった額を送金する場合は、その年に送金や両替をしたことがある銀行に、所得証明できるものを持って言ってください!
※送金はドル建てもしくはウォン建てしかできないので、日本に送る場合は基本ドル建てです。
追記(夫の場合)
夫に事の顛末を話すと、「俺もほぼおなじ状況だった」とのこと。
夫の場合、もうちょっと複雑な手続きをお願いしたため、その支店では初めてする行程だったようで、窓口担当者も本店に聞きながらの作業だったそう。
にも関わらず、本店も「ヘルプデスクに電話してみて」とそっけない対応。
担当者、ヘルプデスクに電話するも、
「こちらではよくわからないので、本店の担当者に聞いてみてください。」
とビックリ回答。
担当者、
「ヘルプデスクなのにヘルプしてくれないって!誰も俺を助けてくれないのか〜〜!」
とかなりテンパってたそうです。
すると、韓国あるある、
関係ない暇な上司が登場。
「ん?こうやって〜こうやって〜こうやればいいんだよ〜」
と知ったかぶりをし、担当者のパソコンをカタカタ…。
もちろんできない。
「…まあ、頑張ってやれよ。」
と知らんぷりで去るっ…!
「誰もヘルプしてくれない〜〜〜」
と担当者は頭をかきむしりながらも1時間ほどかかり手続きが完了。
夫は気が長いので全く気にせずスマホで遊びながら待っていたそうですが、韓国では客を一時間も待たせるなど言語道断(超せっかち客がキレる)。
「いや〜〜〜、本当に大変でした〜〜〜すみませんでしたが、私がなんとかしましたから〜〜〜」
と達成感で気分が良くなった担当者から、
VIP向けギフトをたんまりもらった。
「なんかあったら私の携帯に直接電話して下さいっ!マレーシアからでも歓迎ですっ!」
良くも悪くも自分の気持ちに忠実な韓国の銀行員さんなのであった…。
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