韓国生活

【韓国のお盆】チュソク(秋夕)期間中の韓国レポート!嫁達が準備の愚痴で盛り上がる

こんにちは!たびなすびのちかです。

韓国の二大年中行事の一つであるチュソク(秋夕)が今年もやってまいりました。

日本人夫婦である私達にとっては呑気な連休ですが、韓国人配偶者を持つ同僚(日本人)は、

「このまま永遠に仕事が続けばいいのに…」

と暗い表情でつぶやきながら、足早に帰宅していった後ろ姿を忘れることはできません。

 

チュソク前日のバスの中がいつもと違う

チュソク連休前日ということで、「ビールをたらふく飲むぞ!」と意気揚々と帰りのバスに乗った所、

 

座席の周りに積まれた荷物、荷物、荷物…

 

混み具合はいつもと同じなのに、荷物のせいで通路に立つもつり革や手すりを掴むと前のめりになってしまいます。

バスがチョロQ並の蛇行運転をするここ釜山では、足は肩幅、手でも体重を支えておかないと急ブレーキや急カーブでひとたまりもないので、この姿勢はなかなかキツイのです。

もう少し考えて置けばいいのに!と文句の一つも言いたくなりましたが、荷物の持ち主であるオバサン達は、一様に、

 
遠くの一点を見つめている…
 

おかしい!!

韓国のオバサンは元気で好奇心旺盛!新しい乗客が乗ってきたら舐めまわすようにジロジロ見るんじゃないの!?

何で…

こんなに気が抜けてるの…

 

次のバス停に止まると、新たな荷物大盛りオバサンが乗車。

「アイゴアイゴアイゴ…(よいしょよいしょよいしょ…)」

目ざとく私が掴んでいる手すりを私の手が無いかのように掴むと、

「疲れた…死にそう…疲れた…」

と目の前の床に座り込みました。

 

この時点でもう私がいた場所はオバサンのもの。

何なんだよ!オババ!

文句の一つも言いそうになりましたが、「死にそう」と言われては仕方がない。

私は全く死にそうでもないし、ビールが待っていると思えば逆立ちしても帰れそうなほど元気なのですから。

韓国ではチュソク期間、女同士はチームである!

「まあまあ、その荷物、私が膝に乗せてやるよ。」

 

座席にいたオバサンが、「死にそう」なオバサンの荷物を奪うと(本当に奪う感じ)膝にポンと乗せました。

 

「アイゴー、カムサハムニダ。ああ、本当に疲れた。一体私は何回買い出しに行かなきゃならないんだっての。」

「あんた、何買い忘れたんだ。」

「煮干しが足りなくてさ。なのにここの市場ったら、こーんな少ないのに8000ウォン(800円)もするんだよ!」

「そうそう!高いんだよ、煮干し!私もねえ…」

 

チュソクの準備はとても大変です。

茶礼(チャレ)という先祖供養儀式のために、主婦は数十種類の料理を準備しなければなりません。

お餅や天ぷら、煮付けにナムルなど地域によっても違うようですが、それもちょこっとではなく、例えば天ぷら50個、お餅100個など尋常ではない数なのです。

親戚が入れかわり立ちかわり来るそうで、その度にまた一からもてなすので座るヒマもないそう。

 

そうだ…

だからオバサン達遠くの方を見つめてたんだ…

ごめん!オババ!文句言おうとしちゃって!

 

煮干し話に花が咲き始めると、バス中のオバサン達の目が生き生きと。

 

「あんた!あそこで買えばよかったのに!7,000ウォンだったから!」

「あんなとこまで行きたくないよ、死にそうよ!」

「そうよねえ、これから数日、気が重いわーーー」

「うちなんてまだ嫁もいないし大変よーーー」

 

バス中が女の愚痴大会に。

ちょっと気が晴れたらしいオバサンたちは、「がんばろうね!」と挨拶をすると荷物を担いで元気にバスを降りて行きました。

 

頭に浮かぶ同僚の後ろ姿。

バスのオバサン達は彼女の姑世代。

 

週明けは彼女に優しくしてあげよう…。

そう心に誓ったのでした。

 

外国人が体験する韓国チュソクの思い出:贈答品の山

チュソクの私の最大の思い出、それは、

 
油。
 

そして、

 
スパム。
 

はっと気づいたあなたは韓国通!

もらったことありますね…。

 

韓国では名節(チュソクとソルラル)になると、仰々しくドでかい箱があちこちでやり取りされます。

お中元とかお歳暮みたいなものですね。

 

私も職場から毎回もらうんですが、もうね、本当に大きいの。

まず箱は小学生の道具箱より固く(例えが微妙だが)、テレビのモニターでも入ってるんですか?ってくらい大きい。

 

「まあ、こんなの頂いちゃってすみません…」

 

みたいな気持ちで開けますとね、

 

料理油とスパムが間隔を開けまくって鎮座してると。

 

君たち…油だろ!?スパムだろ!?

と言いたくなるのをグッとこらえて家に持ち帰るのです…。

たまに財政が逼迫してるだろう年には、

 
歯磨き粉になります。
 

消耗品は助かりますけど。

ただね、一つ個人的に言うならばね、その中身なら、

 

手のひらサイズの箱で納まるよね。

 

そっちのほうが嬉しいかな。

でも韓国人的には、大きいは正義ですからね!文句はいえまい!

チュソク明けのゴミ収集所は、箱の山。本気で軽く丘レベル。

 

韓国のチュソク当日にお店は開いていないと思ったほうがいい

韓国は結構24時間営業や年中無休のお店が多く、街が静まり返るということはあまりありません。

が、名節となるとその数はガクンと減ります。

ただ、韓国長期滞在者として生活しているぶんには、あまり困ったことはありませんでした。

一日くらいスーパーに行かなくてもいいし、外食する場所がないこともなかったし。

 

ただ、その期間に日本から家族や友人が来る機会も多かったのですが、そうすると話は別!

旅行者の場合、基本的には外出して全てを済ませます。

また、「あれが食べたい」「これがほしい」「どこへ行きたい」と目指すものがある場合も多々あり。

そういう目的を持っている場合、

 
往々にして閉まってる。
9割方といっても過言ではない。

 

どこでもいい、なら困りませんが、店名がはっきりしてる場合は気をつけたほうがいいでしょう。

 

案内するコッチとしても、

「ソルロンタンならあそこに連れて行きたかったんだけどなー」

とか、

「あのスーパーにしかないお菓子があったんだよー」

とか、

残念風な言い訳的な会話を盛り込んでしまうので、テンションを下げてしまう恐れあり。

 

明確な目的を持って渡航する場合には、名節は避けたほうが無難!

 

チュソク中の観光地は団体だらけで一人でいると寂しい

韓国人にとって名節は、良くも悪くも親戚一同が介する日。

家によっては参加しないと末代まで文句を言われるとかなんとか…。(あくまでも噂)

 

ということで、祖父母に息子娘夫婦、その子ども達、などが家から出て海を見に来たり、家ごはんに飽きて外食したりするため、十数人単位で行動しています。

外国人的には普通の祝日なので、何の気なしに近所のカフェに入ったら…

 
大人数大音響でのけぞりっ!!!
 

なんてことになります。

老若男女揃っているので、いつもの雰囲気とはかけ離れている恐れあり。

そんな中、一人カウンターでコーヒーを啜っても、イヤホン越しの会話にイヤホンの音楽がかき消されたりとものすごい集中力を要すので、

 

「持って帰って家で飲も…」

 

ってなるよ。

 

韓国のチュソクまとめ

さっきも連休を利用して来たのであろう韓国人家族が、親戚を訪ねてきたのかな、プールで楽しそうに泳いでました!

韓国も結構なストレス社会なので、この10連休でリフレッシュしてほしいですね。

 

スパムを食べながら!!

 

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