こんにちは!たびなすびのちかです。
中日ドラゴンズのマスコット『ドアラ』のシュールな魅力にハマって以来、すっかりプロ野球に親しむようになりました。
現在韓国の釜山に住んでおり、どれほどカルチャーギャップのストレスの癒やしになったとか…。
ドアラに会うため、帰省した夏休みにはハマスタでオールスターを観戦。
そんなこんなで、日本のプロ野球の応援とスタジアムの面白さにもドハマり!
プロとはいえ、女子野球はワールドカップでもマイナー
やれドアラだ、メヒアだ(応援歌がカッコイイ)、柳田だ(顔がカッコイイ)、と騒ぐ私に、
「釜山に日本のプロ野球選手来てるって!」
と夫。
夫より百倍プロ野球にアンテナを張っているにも関わらず初耳です!おかしいですね。
「え?そんな話は私のところに入ってきてませんけど。」
というと、
「ほら。」
とスマホの画面を見せてきます。
女子かよ!
そら初耳だわ!
私「プロ野球選手って言ったらどう考えても男子でしょ!」
夫「女子もプロ野球あるしね。日本には。」
私「何その謎解きみたいなやりとり…」
その大会の名も
『WBSC女子野球ワールドカップ』
WBCの女子版!
マドンナジャパンっていうんだって!
しかも今回で第7回だとのことですが、全く知りませんでした。
釜山で女子野球のワールドカップ!だけど…
やってきたのは釜山のお隣、機張(キジャン)に新設された体育施設、『ヒュンダイドリームパーク』。
総合運動場で、体育館にサッカー場、バスケやテニスのコートなどがまだピカピカ!
釜山にある運動場は、週末となれば人人人で大混雑なのに対し、こちらは日曜日にも関わらずインラインスケートをパパに教えてもらっている女の子が一人だけ、という使い放題ぶり。
釜山の皆さん、週末はこっちでスポーツがおすすめ!
女子野球のマイナーっぷりに世界大会なのに人がいないんじゃないか…と不安視していたのですが、野球場に近づくとなぜか、
観光バスがずらり!
そして、そこから韓国おばあちゃんがずらずらと降りてくる…。
隣のバスからは、同色のTシャツを来た老若男女がじゃんじゃん降りてきます。
これは一体…?
野球マイナー国の代表戦は日本の部活動のよう
駐車場に車をとめると、球場は全部で3つあるらしく、それぞれで試合が行われているようです。
とりあえず近くでやっていた試合を覗くと…
パキスタン 対 ベネズエラ
私「パキスタン…。野球?全くイメージなかった。」
夫「あれじゃん?クリケット。」
私「クリケットってあのインドの?」
夫「元はといえばイギリスね。」
ほう!
野球の元祖とも言われるクリケットが盛んなのか。
イスラム女子なのに頑張ってるわー、と応援がてら観戦していましたが、
パキスタン女子を見ていると、
何か…、既視感…。
この試合運び。
この危なっかしいボールさばき。
まさに、これは、
中学ソフト部!
私が所属していたソフト部の試合そのものなのです。
もちろん彼女たちは必死に戦っていますが、お見合いエラーやボールの取りこぼしなど、まさにあの時の私。
異常にパキスタンに肩入れをし、中学時代の守備位置センターの選手には人一倍気持ちを込めて応援しましたが、
結局、
コールド負け
うー残念!
でも笑顔だったからいいか。
突然チームごとに大声援を送る応援団現る!
パキスタンの試合で、この大会に親近感を抱きつつ次の球場へと行くと、そこでは
台湾 対 アメリカ
の選手入場が行われていました。
アメリカでけえ…。
アメリカの二分の一しかなさそうに見える台湾は戦えるのか!?
そう心配になっていると、
「フレーフレー台湾!!!」
「台湾ファイティン(頑張れ)!!!」
「さあさ!!台湾応援団の皆さん!!!アメリカ応援団に負けないように大声張り上げて!!!」
「ネーーーー!!!ファイティン!!!」
耳をつんざくようなマイクの音量と大声援で話すらできません。
音源の方角には、台湾カラーである真っ赤なTシャツを来た200人ほどの応援団が叫ぶように応援しています。
「ぎぇー、うるさ!!!なにこれ!」
「たまらん、あっちに避難しよう!」
静かに応援が見られないため、ここは諦め次の球場へと移動しました。
マドンナジャパンの実力が高すぎて、プロとアマのよう
なんと3つ目の球場は
日本 対 オランダ
3つの球場を移動して気付きましたが、全て無料で観戦出来ました。
駐車代すらありません!
世界大会なのに…。
私「キューバとかさ、ベネズエラとか遠かったろうね…」
夫「絶対エコノミーだよね。」
私「全部自分たちでしなきゃだしさ。男子とは大違いだよ。」
夫「格差だね…」
と言いながらも、ちゃっかりバックネット裏をもちろんタダでゲット!
ちょうど日本の試合前練習が始まりました。
ボール目にも留まらぬ!
男子顔負けのクオリティの高さ。
パキスタン…、ごめん雲泥の差だわ…。
韓国人が日の丸を持って応援してるだって!?
オランダ側の応援席に続々とオレンジTシャツを来た人たちが集まっています。
先ほどの台湾と同じ。
オランダの国旗を手に持ち、応援の練習をしているようです。
応援席の後ろには、巨大なオランダ国旗まで振られています。
私「あ、これ韓国側で準備した動員応援団かもね。」
夫「さっきの台湾もだから一生懸命応援してたのか!」
私「…ねえ。」
夫「ん?」
私「日本はどうするんだろうね。」
そう、日本と韓国の関係は微妙です。
意外にも韓国で暮らしている日常では、「日本人だから」で文句を言われたことは全くありません(私は)。
ぶーぶー文句を言っているのは、カルチャーショックについてです。
しかし!
スポーツだけは別!
日韓戦はもちろんですが、日本対外国でも、日本を応援してるよ!という声はあまり聞きません。
日本を「永遠のライバル」と捉える人が多く、日本に勝たれちゃかなわんな、と心で思っているのがつい声に出てしまうのがスポーツ応援の恐ろしい所。
韓国では、未だに日の丸についても否定的な意見がかなり多いです。
韓国で開催される日本代表の試合も同じ。
雰囲気を肌で感じている韓国在住日本人ほど、日の丸を振ったり、鉢巻をしたりするのになぜか「ドキドキ」してしまうのです。
夫「日の丸振ってる…」
私「マジで!?まさか!」
日本チームの応援席では、オランダ応援団同様、一人ひとり日の丸を持ち、後ろでは巨大な日の丸が4本左右に振られていました。
日本が打てば掛け声、日本が守れば掛け声、他の国と同じように声を張り上げ応援してくれています。
自治体が女子野球ワールドカップの成功のために準備
彼らは機張郡の応援ボランティアで、200人毎に出場国ごとに分かれ応援を担当しているのだそう。
きっと主催の配慮で、応援席が閑散としてもいけないし、かといって偏った応援になるのはいただけない。
わかりやすく応援するなら国旗を振ろう!
日の丸は?日本だけ特別にしたらもっと変だから、ここは気にせずにやろう!
こんな感じだったんじゃないかな(超主観)。
とはいえですよ!
日本担当になった人の中には、日の丸持つのちょっとね…って人もいたかもしれません。
それでも見ている分には全くそれを感じさせなかったし、韓国の日本戦でこんなに応援を感じられたのも初めてですごく気分が良かったです。(いつもはちょっとドキドキするから)
国際試合でこれは本当に大切なことだと思います。
いつもはいろいろ文句言ってるけど、今日は言いたい!
韓国の人、応援どうもありがとう!!!
【女子野球ワールドカップ観戦したよ!シリーズ】
キューバ人は踊らずにはいられない!?女子野球選手もベンチでサンバ!
日本に興味津々韓国人の応援が面白すぎる!会話に気をとられて試合に集中できない