こんにちは!たびなすびのちかです。
旅行をすると、宿のチェックインやチケット購入、ビザの手続、入国書類など、あらゆる場面で自分の氏名を書くことがあります。
自分の名前ですから、ペンが止まるという経験はほとんどないでしょう。
結婚したての新婚時代は、
「あ、私名字変わったんだわ。きゃは。」
みたいなこともあるでしょうが、数年立てば全く心は動きません。
インドの氏名記入で手が止まる
「じゃあ、ここに名前とパスポート番号書いて。」
インド初日の夜、カルカッタの宿でチェックインをすると、従業員が台帳を開き、こう言いました。
たびなすび(名字)、ちか(名前)、TI0123456(パスポート番号)
と記入すると、
「お父さんは?」
は?
「いますけど。」
「ここにお父さん。」
「は?」
なんでインドで突然父が登場…?
「いや…私の父は今日本にいるんですが…」
「(怪訝な顔)じゃなくて、ここにお父さんの名前!書いて!」
あー
そういうこと。
でも…なんで?
「『あきお(父)』…と。でもなんで?」
「なんでって…、普通書くでしょ、お父さんの名前。」
「(いや、書かないでしょ)」←心の声
インドの一般常識:氏名の記入には、必ず父がついてくる
なぜ父の名を記入しなければならないのか
インドには約1ヶ月ほど滞在したので、計30泊、更にチケット購入などもろもろを含めると、
父の名書くこと約50回。
父を強制的に思い出させられました。
一生分書いたわ!
もう父はインドを旅行したも同然ですね。
とはいえ、なぜインドでは父がよく登場するのでしょうか。
私たちが未成年に見えるから、ではありません。(ありえない。特に私)
きっと父がインドを訪れたら、大正生まれの今は亡き祖父の名前が必要なのですから。
ということは、保護者的な要素はないようですね。
祖父は父を空からしか見守れませんし…。
私の予想は、
『同姓同名が多すぎるから、父の名前で区別する』
インドの人口はすでに10億人を上回っているそう。
宗教色の濃い国は、その宗教にちなんだ名前をつける場合が多いため、名前のバリエーションが少ない。
そのため同姓同名が多くなり区別がつかなくなったため、父の名前をつけることで混乱を防ぐ。
↑どうですかね
自分で予想しておいて、これしかない気がする…。
他には、カーストがすぐにわかるように、とか、いろいろな説があるようですが、日本語で書かれた情報しか見ていないため確信は得られませんでした。
インド旅行中は、様々なショックに出くわすため、精神的に疲労困憊します。
そんなときに数日に一度でも父の名前を書くと、
ちょっと守られてる気がします。
結界を張る的な…
不思議と。嫌だけど。認めたくないけど。
多分夫もそう思ったかもしれません。
「いや、それは絶対ない!ありえない!」
とこちらも強がり言ってましたけどね…。絶対思ったはず…。
父の名前記入の真相は不明ですが、結界的な意味でいいこともあるインドの常識なのです。
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