こんにちは!たびなすびのちかです。
シンガポールとの国境沿いにあるマレーシアの街、ジョホールバル。
十数年前までは、シンガポール人が週末に安い日用品を求めて買い出しに来るだけの街だったそう。
それが…
今や…
第二のシンガポール!
不動産開発!投資!
教育も医療も一流の都市に生まれ変わる!
という文句とともに、ジョホールバル大開発の『イスカンダル計画』なるものが遂行中なのです。
噂では、近未来のような街!とか、ゴーストタウンで誰もいない…とか、いいものも悪いものもあるんだけど、実際に見たことないので想像だにつきません。
ジョホールバル単独ではあまり訪れる機会がなかった私達。
今回はティオマン島ダイビング旅行のついでに、好奇心も相まって2泊ほどしてみました!
(現在住んでいるペナンからは、ジョホールバル⇒ティオマン島が最短)
【目次】(クリックでジャンプします)
■都市比較
■開発エリア巡り
①『Danga Bay』シンガポールを仰ぎ見るコンド群に2泊してみた
②『Forest City』近未来の人工島、投資額も規模も半端ないけどほぼ中国
③『Eco Botanic』英国調のデザインのゲートコミュニティで有名インター近く
④『Horizon Hills』ゴルフ場が併設する広い広い敷地が特徴
⑤『Austin Heights』すでに完成され住人の暮らしが見える高級一軒家群
同じマレーシアでもペナン島とジョホールバルは違いがいっぱい
ジョホールバルでは、Socarというレンタカーを借りて運転することにしました。
というのも、地図を見てみると開発エリアをくまなく回るには、Grab(配車サービス)では非効率的な感じ。
Forest Cityなんかは端っこにあるので、移動に30分かかりそうだし、Grab呼んでも来なそうだし。
ペナン島在住者が車で移動して思ったのは、
- ジョホールバル広い!
- 道路も広くて運転しやすい!
- 徒歩移動はどう考えても無理
ということ。
ペナン島って都市型だから、住んでると島という感覚を忘れるんですが、やっぱ島だわ。(何をいまさら)
道も狭いし土地も広くないので、車は必要に迫られない限り欲しないんですよね。
両側路上駐車に一車線、一方通行が多いー!
通勤通学以外で使うとき、最も頭が痛いのが駐車場問題で、いつも空きスペースを探して時間が過ぎていく…。
あとは、どんなにマレーシアが徒歩に向かない国、と言われてても、ペナンはどうにか歩けます。
どこに住んでても、ちょっとした外食や買い物なら、車なしでも行けると思う。
でも、ジョホールバルは「あ、ここは車なかったら生きていけないわ」と思うエリアばかりでした。
要は慣れでしょうけどね。
ジョホールバルはドカーン!
ペナンはチョコチョコ。
こんな印象。
①『Danga Bay』シンガポールを仰ぎ見るコンド群に2泊してみた
まず私達が訪れた開発エリアが『Danga Bay(ダンガベイ)』。
ここが一番アクセスが良さそうだったので、2泊してみました。
空港からGrabで向かい、運転手さんが「ここだよ!」と下ろしてくれたのが、
…香港?
超高層タワマンが数十棟以上密集してると、例えがこれしか出てこなくてごめん…。
ほとんど40階以上あるの!圧巻!
私達の部屋は30階だったんですが、どのエレベーターに乗っても24階までしかない謎仕様。
夫「え、何で?」
私「部屋行けないじゃん、あ、これもダメ」
夫「これもだー、分かれてんのかなビルみたいに…」
私「ちゃんと書いてよオーナー」
とブーブー文句を言ってると…、
夫「あった。
左側にボタンが。」
私「見落としすぎ!!!」
エレベーターっててっきり右にしかボタンが無いと思いこんでたんですが、25階以上は左側に設置されてましたー、ははは。
50階ともなるとボタンの数すごいね…。
部屋の内部はセンスの良い家具が並んでいて素敵。
コンドの作りは、マレーシアに最近よくあるモダンテイスト。
100平米に3ベッドルーム、2バスルームのこじんまりとした間取りでした(マレーシアではね!)。
でね、夕方に着いてお腹が空いたので、歩いて近くを散歩がてら食事しようと思ったんです。
なのに…
無いの!
食べるところが!
うちの棟の隣に小さなスーパーとスタバはあった。
でもショッピングモールかと思って入ったら、セールスオフィスだし。
人はいたけど、ローカルの人はビーチ沿いの散歩が目的で、中国人は内覧会かな?
あと、ナシカンダールの店と、中国人出稼ぎのおっちゃんがご飯をかっこんでる中華の店のみ。
「50棟もあって、レストランが無いわけない」
「同意」
ということで、コンド沿いを一周回ったけど、
結局何もなかった!
グーグルマップは「1kmくらい行けばレストランあるよ」と示してくれるんだけど、コンドを囲む道路はバイパスみたいな感じで歩道も横断歩道なく、どう考えても歩けない。
そのためにGrabを呼ぶのも面倒くさいので、ナシカンダール食べたよ!全然食べたくなかったけど!
(カレー味が2日続くと飽きるタイプ)
隣の棟が隣接してるので、窓からバッチリ様子が見えるんですが、
ほぼ住んでない、人。
50階建ての隣のコンドを見て、人の気配がしたのは二部屋のみでしたよ。
検索したら、おすすめレストランとか、カフェとか出てきたけど、今なかったですー。
多分住んでる人少なくて採算取れなかったんじゃないかな…。
シンガポールが対岸に見えて、部屋自体は悪くないですけど、住人が増えてくれないと周辺環境がちょっと不安かも?
2泊しかしてないけど、私の感想。
②『Forest City』近未来の人工島、投資額も規模も半端ないけどほぼ中国
ジョホールバルの開発で、良くも悪くも注目されるのがここ『Forest City(フォレストシティ)』。
マレーシア政府とシンガポール政府が共同で開発しています。
プロジェクトの規模はなんと、
10兆円!(1000億ドル)
金額が大きすぎてよくわからない…。
そんな私のためにどのくらいすごいか調べてみたら、
ジョホールバルのイスカンダル計画10年間の投資額が5兆円。
高くなった!と怒られてる東京オリンピックの予算が3兆円。
Forest Cityすごいね!!
ジョホールバルの端っこの方に人工島を作って、エコで最先端で近未来な都市を作ってるそうです。
何でこんな端っこに?と思ったんだけど、実はシンガポールと直線距離で2キロしか離れてないんだってー。
独自の連絡橋を作って、アクセスを最強にするらしい…。すご。
Forestとは森林という意味ですから、高層コンドの側面も緑で埋めるらしい。
甲子園球場みたいに…(例えがよくない)
実際に近くまで行って来ましたが、まだまだ工事中で入居は当分先になりそう。
でも完売してる棟も多く、売れ行きは好調だとのこと。
そしてその買い主は、三分の二が中国人だって!
Forest City内に有名なインターナショナルスクールもあったんだけど、
なんで、
標語も看板も中国語なのかしら…?
って感じで、ほぼ中国だった。
現政権のマハティール首相は、あまりの中国資本の割合の多さに懸念を示し、今後外国人のビザや不動産購入を厳しく取り締まる旨の発言もしています。
完成後は100万人規模の一大地域になると予想されてますけど、
そうなった場合、果たしてそこはマレーシアなのか…?
でも、コンセプトは面白そうなので、個人的には要注目。
③『Eco Botanic』英国調のデザインのゲートコミュニティで有名インター近く
『Eco Botanic(エコボタニック)』は英国調のデザインと庭園が素敵な、ヌサジャヤ地区のゲートコミュニティ。
ゲートコミュニティとは、街全体がゲートに囲まれていて、入るにはセキュリティがいる門を通らなければなりません。
基本的に住人以外はその街に入れない、ということ。
セキュリティ面ではバッチリですね!
Eco Botanicの何がいいって、
- マルボロカレッジ
- ラッフルズアメリカンスクール
の二大インターが近いことじゃないかな?
マルボロカレッジはイギリスの名門校。
開発エリアは土地が広く使えるので、施設も充実させられるとジョホールバルに分校を開校したそう。
ラッフルズアメリカンスクールは、アメリカ式の教育が受けられるインター。
この2つは隣接してるので、ここに通ってる子どもたちはEco Botanicに住んでる子も多そう。
となると、ゲート内で安全に友達の家を行き来できたりするので、いいですね。
ゲート外すぐには、系列のコンドミニアムとその下にお店がいくつか並んでいましたが、まだ少数。
ゲートコミュニティは安全でいい反面、私が見る限り周りに何もなかったので、買い物に行くにもいちいち車で出かけなきゃいけなくて大変そうだなという印象。
④『Horizon Hills』ゴルフ場が併設する広い広い敷地が特徴
同じヌサジャヤ地区にある『Horizon Hills(ホライズンヒルズ)』も同様のゲートコミュニティですが、更に広い!
複数のゲートコミュニティがいくつも並んでました。
住宅の前にはゴルフ場が併設されてて、
「たまにボールが飛んでくるのよ、ふふふ」
なんてジョークなんだかよくわからないことを紹介動画て言ってましたけど、それ魅力になるのか…?
ゴルフ三昧の生活が送りたい!って方には最適の場所なんじゃないでしょうか。
また、③のEco Botanicエリアと同様、インターに近いのでここも教育移住にも便利ですね。
広すぎて家からメインゲートまでも車で5分はかかりそうだけど…。
⑤『Austin Heights』すでに完成され住人の暮らしが見える高級一軒家群
『Austin Heights(オースティンハイツ)』もゲートコミュニティですが、開発されてから結構経ってるので、訪れたゲートコミュニティの中では人の生活の営みが感じられました。
ジョホールバルには珍しく、徒歩で外食ができるエリアだとか。
ゲートを出ると、新しいお店もたくさん並ぶ一角がありました。
ここでラーメンも食べれたよー。
結構美味しかった!
現代的で画一的なお店ばかりではありますが、メニューは豊富だし、ほかの開発エリアと比べると断トツに便利そうな印象。
近くにウォーターパークもあって、ペナンに帰ってからローカルの人に薦められた。有名だな!
⑥『The ASTAKA』シンガポール激近、あの与沢翼もオーナーの最高級最高層コンド
なぜ『The ASTAKA(アスタカ)』を見つけたかというと、『秒速で稼ぐ男、与沢翼』がこのコンドミニアムを買ったという噂を聞いたからなのです!
投資や、最近ではダイエット成功で何かと話題の与沢翼さんですが、世界中の不動産を購入して利益を得てるらしいので、下手な物件には手を出さないはず。
てか、彼がジョホールバルで物件を買ったというのが意外だったので、行ってみようかなーと。
(バンコクとかドバイとかみたいに有名じゃないから)
アスタカの特徴は、
- 2棟しかない小規模
- 街の中心にある
- シンガポールとの連絡橋まで800m
- マレーシア最高層
- マリーナ・ベイ・サンズまで見える
と今までの開発エリアの物件とちょっと違います。
高級都市型コンドですね。
早速コンドに到着すると、そこにはセールスオフィスが。
当然のように入っていくと…
「いらっしゃいませ」
とスタッフらしき男性に声をかけられた私達。
「素敵だという噂を聞いて…」
「あ、ありがとうございます。もしお時間あれば、内覧しません?」
「え、いいの?」
「まだ数件購入可能ですので」
「そりゃラッキーだ!」
ということで、さも「買うかもね」という顔でコンド内に潜入!
「あれ?高貴そうな方々の写真が飾られてますが…」
「あ、
ここの最上階にスルタン家族が住むんですよ。」
※(スルタン=王様)
「えええっ」
「王様もこのプロジェクトに参加してるんで。」
「じゃあ、セキュリティなんかは…」
「もちろんバッチリ、ロイヤルファミリーいますから」
だってー!
エージェントさんと、違う間取りの部屋をいくつかとファシリティ(プール、ジム、スパ、サウナ、クラブハウスなどなど…)を見学。
「最上階のガーデンとシガールームに行きましょう!」
と扉を開けると、なんと、CEOが雑誌の撮影中!
「へー、あの方がCEOねー」
「やり手っぽいねー」
なんて話てると、
「やあやあ、ハロー!」
とガラス越しに私達に気づいた彼が話しかけてきたー!
で、
CEOに最上階をいろいろ案内してもらいました。
貴重体験…。
シンガポールへのアクセスが最もいいこと、
ジョホールバルで最高層・最高級コンドという自信、
生活には不自由しない周辺環境であること、
などを力いっぱい説明していただきました。
資金全然ないけど、
「じゃあ、買おっかな」
って言いそうになったよ。恐るべしCEOのオーラ…。
確かに雰囲気や高級感はピカイチだったよ!
「この2日間不動産巡りしてたんですよー」って言ったら、エージェントさん、「最後にここに来て正解よ」って言ってたし。
【おまけ】『Straits View』日本人が最も多く住むコンドミニアムの一つらしい
なんか凄い物件ばっかり見ちゃったので、実際にジョホールバルに住んでる日本人が多いところに行ってみよう!
と向かったのが『Straits View(ストレイツビュー)』周辺。
ネット情報だと、このコンドが一番日本人が住んでますよー、とのことでした。
↓周辺にはこんなマリーナも
築20年位とのことでしたが、しっかりとした造りで(夕方だったし)きれいなコンドに見えました。
目の前にはゴルフ場!
近くのコンドはもうちょっとローカルチックなのもあって、上記の開発エリアに比べると比較的生活感がある雰囲気。
すぐ近くにイオンもあって便利!ということだったんだけど、広い道路を渡って反対側なのね…。
やっぱりここでも数百メートルの距離でも車がなきゃだめですな。
ジョホールバルの開発エリアに住むと、自分がどの国にいるのかわからなくなる
ジョホール開発エリアの不動産巡りツアー終了!
24時間レンタカーで、なんと、
300キロ弱走行した。
ペナン島内だったら叩き出せない長距離だ、こりゃ。(道に迷った距離も含む)
二日間回ってみて私の感想は、
- ジョホールバルは車ありき
- ゲートコミュニティに住むなら目的が必要
- 昔ながらのローカルエリアがイマイチ
ですかね。
まず交通手段ですが、ジョホールに住むなら車買います!
移動距離がいちいち遠いね、本土は。
島民となってしまった今、10キロは遠い部類だから…。
道路が広いのでペナンのノリで車が来ないうちに渡っちゃえー、とか怖すぎてできない。
目の前のお店にも車で行ったほうが安全でしょうね。車必須。
それからゲートコミュニティ。
内部は洗練されていてとても居心地がよさそう!
だけど、立地は陸の孤島感が…。
車があれば問題ないでしょうが、ここに住んでたら自分がマレーシアに住んでることを忘れそう。
周りを見渡してもローカルエリアはほぼないしね。
教育とか職場が近いとか目的があれば便利でいいでしょうが、私達のように在宅ワークとかだったら何のためにマレーシアに住んでるのか??となっちゃいそうだな、と。
また、そもそもジョホールバルは国境の街として発展したので、特徴が薄いというか。
ジョホールバルが外国人に認知されはじめたのも『イスカンダル計画』のおかげ。
それまでは国境沿いということで、治安が悪めで評判がよろしくなかった…。
上の不動産めぐりの地域はその後にできたエリアなので、もともともジョホールバルにはなかったもの。
開発エリアに私達は好むような施設が集まり、そこを目指すのは当然のことなのかもしれません。
わざわざローカルエリアに行かなくてもー、ってなるだろうね。
でもそうなると、ロングステイの私達とかは「じゃあなんでジョホールバル?」となると。
ジョホールバル、開発されまくってるのは本当。
ゴーストタウン化は場所による。
目的があれば、良い住環境は得られる。
ただの移住なら飽きちゃうかも。
こんな感じのジョホールバル不動産めぐりレポートでした!
▼マレーシア移住を決めたわけ
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【ペナンコンドミニアム】家賃の参考にするのは間取りだけじゃない!景色とインテリアは超重要!
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駐在員が圧倒的のマレーシアと永住者が多数の韓国!在住日本人の暮らしぶりは全く違うものに!?