※ 2016年5月に書きました
※ 2019年7月に追記しました
こんにちは!たびなすびのちかです。
ザビエルにカステラ、鉄砲伝来ぐらいしか思い浮かばないヨーロッパの影が薄い国、ポルトガル。
スペインからポルトガルに入った時にも、入国審査がない!
大宮から宇都宮に行ったくらいの違いしかないと思っていたのですが、いやいや真のポルトガル魂は田舎にあり!
大宮と青森くらいの違いを見ることができました。(違うよね?)
ポルトガルの沼津!ナザレのミニスカートおばあちゃんは商売上手
私達が向かったのはポルトガルの首都リスボンからバスで約2時間北上した人口1万5千人ほどの小さな町、ナザレ。
なぜこんな田舎町に来たかというと、私達が大好きなダラダラゴロゴロできるビーチがあるからなのです!
ナザレは普段は閑散とした寂しい田舎町だそうですが、夏はポルトガル屈指のリゾートへと変貌します。
町は徒歩で歩きまわれるほど小さいため、バカンスのピーク時には絶対的に宿泊施設が足りなくなるほど。
そのため夏の間だけ自宅を民泊として開放しているところもたくさんあり、その民泊の客引きがとってもセクシーなミニスカートを着こなす、
おばあちゃん達。
きゃー、悩殺!
これはナザレの伝統衣装で、スカートはなんと7枚重ね。
漁師のご主人が1週間毎に帰ってくるからその日数分なのだそう。頭にはスカーフを巻いてお出かけです。
とってもキュートですねー。
リアル赤ずきんちゃん(赤じゃないけど)、狼に気をつけて!
このかわいい伝統衣装も若い人はだんだんと身につけなくなってしまっているのだとか。どこも同じですね。
そのため、必然的にミニスカートはおばあちゃんだけ、という事態になっているのです。
私達が訪れる予定日もピーク中のピーク!
ビーチ沿いの絶景ホテルは全く空きがなく、民泊に空室があることを祈るしかありません。
最近はスマホの情報や予約サイトに頼っていたので、現地での一発勝負にちょっとドキドキ。
本当は民泊の空き状況をネットかなんかで確かめたいのですが、おばあちゃん達がスマホを駆使するはずもないですからね。頼むー空室あってくれ。
そんな思いとは裏腹に、ナザレのバスターミナルに到着すると、
「ルームルーム!!」
『空室あるよ』的なプラカードを持ったミニスカおばあちゃん達が客逃すまじ!と老人とは思えないほどの速さで駆け寄ってきました。
安心してください、ピークでも絶対に部屋あります。
でも結構商売上手です。
ビーチとは欧米人にとって温泉のようなもの
ナザレは海の波は有名で、世界最大級のビックウェーブを体験しようと世界中からサーファーがやってくるそう。
ポルトガル屈指のリゾートとはいえ、あまりの波の高さと勢いにとてもじゃないけど落ち着いて泳ぐこともできません。
私達もナザレの海に挑みましたが(この表現がすでにおかしい)、自力でどうにもできないような波の強さに翻弄され、やっとの思いで岸に上がるとその後はビーチでゴロゴロタイムとなりました。
ヨーロッパのビーチはアジアの呑気なビーチとは違う…。
それにしてもなぜこんな海で満足に遊べないようなところにヨーロッパの人はわざわざやってくるのでしょう。
よく彼らを観察していると、ほとんど水の中には入らずビーチで日を浴びるだけ、という人が結構多いのです。
そのことから私が導き出した結論は、
欧米人のビーチ=日本人の温泉。
日本人がやたら温泉に入りたがるように、欧米人はやたらビーチに行きたがる。
欧米編
↓
↓
「サラ、ホテルの近くにいい感じのビーチがあるそうよ!」
「いいね、行こう!」
「スミスさんち、今度の週末マヨルカ島のビーチに行くんだって」
「うわー、うちも今度の連休にでも行こうか」
日本編
↓
↓
「陽子、旅館の近くにいい感じの温泉があるそうよ!」
「いいね、行こう!」
「鈴木さんち、今度の週末北海道の温泉に行くんだって」
「うわー、うちも今度の連休にでも行こうか」
ほらね!
ビーチで際どいビキニですごいわーといましたが、日本人なんて全裸ですからね。
そう考えると、ビーチでゴロゴロしている家族連れの欧米人を見ても微笑ましく思えてきます。
ポルトガル・ナザレのビーチで沼津に出会った
そんなビーチ沿いの遊歩道を散歩しながら、先ほどのビーチ=温泉論を夫に熱弁を振るっていたところ、ここがヨーロッパとは思えないような目を見張るような光景が飛び込んできました。
目の前にあらわれたのは、
どこまでもつづくアジの開き
ここ、沼津だっけ?
違うら?
ととっさに静岡弁が出てくるほどの衝撃でした。
ミニスカートのおばあちゃんから買うこともできるようで、試食を熱心に勧めています。
小ぶりで1匹10センチほどと食べやすそうな大きさです。
通り過ぎる人たちも興味深そうには見るものの、抵抗があるのか口にする人はいません。
しかし、私たちは全く抵抗がないどころかすでにアジウェルカム体制なので、早速試食。
うま!うまうまうま!!!
一夜干しの半生状態は鮭とばのような風味を出しており、生魚不足のジャパニーズには涙がでるほど故郷ジャパンを思い出させてくれる味。
「おばあちゃん、買うよーーー」
というと、久しぶりの客なのか100匹くらい入れようとするので、必死で止め、約10匹をゲット。
「うま!」「超うまい」「やばい」「超やばい」
と30歳をとっくに過ぎているとは思えない感想の言葉を述べながらアジに食らいつく私達。
アジア人が魚を食べているのが美味しそうに見えたのか、私達が購入した直後から客が増え、おばあちゃんのアジ屋さんは大盛況となりました。
そして夫は私のためにビールを買いに走ってゆくのでした。
サンキュー、ハズバンド!
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