こんにちは!たびなすびのちかです。
私が初めて韓国に触れたのは、父が駐在していた高校生の時。
光州(クァンジュ)という地方都市だったため、思春期の娘と母を残し単身赴任をしていました。
やたら帰省していた(一ヶ月に一回くらいか?)記憶があるので、「韓国って近いんだなー、全然興味ないけどさ」というスタンスで父を見守っていました。
その数年後、まさか自分が父より長くこの地に住み、結婚生活まで送ろうとは…。
人生の謎。
20年前の韓国は韓流とは無縁の世界
私が高校生の時、韓国といえば、
チョーなんちゃらとか、なんちゃらウンスクとか演歌系で何人かいるよね。とか、
そういえば小学生の頃、同級生が変な味の飴くれたっけ…。とか、
そのくらい。
外国といえば私の脳内には、「ビバリーヒルズ青春白書」でおなじみのアメリカか、もしくは週末祖母の家で見る「兼高かおる世界の旅」でやたら兼高さんが素敵に見えるヨーロッパしか存在しませんでした。
父が韓国に駐在する際にも、
「は?韓国?演歌じゃん、もしくは変な飴」
と、受験を控えた高校生とは思えない知識のなさで、暴言を吐いていたのでした。
そんな私も、家族ということで父の元を訪れたのですが、それが韓国とファーストミーティング。
なんじゃこりゃああ…!!!
真っ黒な口紅。
紫のアイシャドウ。
顔色が悪すぎる…。
こわいよう!!
デパートの一階などは、全員その顔で、しかも全員、
絶対に笑わない。
こわいよう!!
当時まだ心のキャパが狭い高校生だった私は日本の笑顔満点サービスに慣れていたこともあり、
つっけんどんなお姉さんたちの態度に、すっかり心が折れてしまったのでありました。
と同時に、「こんな厳しい境遇で働いているなんて…」と父を尊敬。
表面上しかわからなかったのでね。ティーンエイジャーは。
2000年代にドラマから突然の韓流ブーム!
今振り返ると、私が初めて韓国を訪れた当時は、民主化後約十年程度しか経っていませんでした。
そのため、資本主義真っ只中の日本との間には非常に差が。
思春期の衝撃は結構脳裏にべったりと張り付くもので、主観的な『カッコイイ外国』に韓国が上ることは皆無。
しかし…、あれから10年…
誰が想像できたでしょうか!
あの空前の韓流ブームを!
大ブームになったドラマ「冬のソナタ」のヨン様、チャングンソク、チェジウ…
ちょい懐かしい感じのする(昭和っぽい)カルチャーは、その時代を生きたおば様方に大人気!
でも、そのときですら、こう思っていました。
ヨン様とかさ…
茶髪にふちなしメガネとか掛けて、超ダサ…。
韓国ドラマとかさ…
金持ち男と貧乏女の恋愛話だけじゃん、どんだけ少女マンガだよ…。
若者同士(そのときは若かったんだ!)で悪態をついてた私。
第二次韓流ブームは若い女子たちから!?
それからまた、10年…
仙台から大阪へと向かう飛行機に、イケイケギャルがキメキメスタイルで座っていました。
BIGBANGのうちわを持って!
わざわざ韓国人歌手グループのコンサートのために遠征に行くらしい。
また、日本に帰って高校生のプリクラ見たら、
ハングルで落書きしてる!!
ショッピングはなんと、
韓国人モデルが載ってるネットサイトだって!!!
時代は変わったねえ…。
若者が韓流に感じる魅力とは
コリアンカルチャーに親しんでいる若者たちの特徴は、みんなイマドキのコだということ。
日本の流行が合わなくて…とか、ちょっと変わってるって言われるんだ…というじゃなくて、普通に都会を歩いているおしゃれな若者。
じゃあなんでコリアンカルチャーが好きなの?と聞いてみると、皆一様に、
「別に韓国のだから好きってわけじゃない」
と。
分け隔てなく音楽やメイクやファッションを見ていたら、気に入ったのがたまたま韓国のだっただけなんだそう。
スマホ世代である彼らは、文字の要らない写真や音楽などはダイレクトにグローバルな情報を手に入れるのが得意だしね。
めっちゃ理想的じゃん!
もう流行に国境などないんだわ。
超ダサとか…、むしろ私が超ダサ…。
だって、だって!
高校生にチョーヨンピルのうちわとか無理だったし!
黒口紅とかガングロに似合わないし!
ハングルとかNHKの白髪長髪の独特な先生しか話してなかったし!(わかる?)
時代とは移り変わっていくのですね。
しみじみ感じた今日この頃なのでありました。
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