キューバ

キューバの通貨は現地人と外国人観光客で違う!その差なんと24倍!

こんにちは!たびなすびのちかです。

日本の通貨といえば言わずもがな、『円』ですよね。

そして日本を訪れる観光客は、自国の通貨を円に両替して日本を旅行します。

私達日本人が日本で使っている円と、外国人観光客が使う円は、当然ながら同じです。

は?マジ何言ってんの?

とお思いでしょうが、これが違う国があるのです。

キューバの平均月収は2000円

外国人通貨がある国、それは

 

キューバ。

 

アメリカとの国交が回復し、これからものすごいスピードで資本主義経済の影響が出てくるでしょう。

しかし社会主義体勢であることは変わらず、なんと国民一人当たりの平均月収は2000〜3000円くらい。

2010年にキューバを訪れた際には、確かに店に並ぶ商品の品数が少なかったり、外食産業が盛んではないため日々の食事に苦労しました。

 

ハンバーガー屋さんのパンは、イースト菌入れた!?ってほどのバサバサ具合だし、

午後四時には、ミネラルウォーター売り切れちゃうし!

お店の前にペットボトルがぶら下がってたらお水在庫ありの証拠ですって!

夜は節電しすぎて、真っ暗闇。

江戸時代の夜ってこんな感じ…?と想像してしまいます。

 

しかし、国からの配給や、無料で受けられる福祉制度の充実、また恵まれた気候により、月収から想像されるような『貧民国』の雰囲気は全く感じられませんでした。

特に暖かい気候のせいか、道端で踊ったり歌ったり、民泊の食事が一番おいしかったり!

お金を使わない生活が身についているのでしょう。

キューバに外国人観光客が増えると通貨はどうなるか

そんなキューバですが、観光産業を軸に経済活動を開放しようとしています。

先進国をはじめとするあらゆる国から多くの観光客がキューバを訪れます。

すると、どんなことが起こるでしょうか。

 

例えば、日本人の平均月収が20万円としましょう。

キューバとの格差たるやなんと

 

100倍

 

日本に月収2000万円の国の観光客がどっと訪れているようなものです。

私達が見たこともない便利な機械を持ち、超性能の良いものを身につけています。

サービスしてくれるチップは10万円!

あなたなら、どうする?

 

キューバの通貨は2つ、兌換ペソと人民ペソ

そのために登場したのが、

 

兌換ペソ(CUC)

 

外国人観光客が利用するホテルや民泊、航空券、長距離バス、タクシー、観光地のレストランなどはこの兌換ペソでしか支払いができません。

 

これに対し、キューバの基本通貨は

 

人民ペソ(CUP)

 

キューバの人たちは、これを給料としてもらい生活しています。

市場や町の商店、食堂、露天などはこの人民ペソで支払います。

 

観光客にはたくさんお金を使ってもらって、でも国民の基本的な生活には影響がないように、という苦肉の策でしょうね。

1980年代までは、中国でもこのような政策を行っていたようです。

 

ということは、キューバの人たちは外国人が利用するような場所は使用しない、ということになりますね。

見事な住み分けがされているわけです。

 

外国人が現地通貨の人民ペソを手に入れるには

私達はまず空港で兌換ペソ(CUC)に両替し、タクシーでハバナ市内に入りました。

無事民泊を見つけ、荷物をおろして夕食へと向かったのですが、レストランがまあ高いのなんの。

一食10CUC(約1000円)はくだらないのです。

しかも、

非常に美味しくない…。

 

キューバ人の月収の半分も出して、このクオリティはないんじゃないの!?

キューバの人はどんなものを食べているのか!

その日は節電で夜の闇が深すぎたため、翌朝から散策を始めました。

 

すると、チャーハンにハンバーガー、フライドポテトにジュースにアイス!

それが屋台でほんの1人民ペソ(約4円)で売っているではありませんか!

 

食べたい…

 

でも私達が持っているのは兌換ペソ。

もちろんこれでも買えるのですが、そうすると、4円のものを100円で買うはめになるのです。

 

人民ペソに両替しようと銀行へ行くと、門番に止められ中にはいれません。

キューバでは金融機関にはひとりずつしか入れないため、外で行列を作り待たなければならないのです。

待つこと30分、やっと窓口に通されました。

 

私「兌換ペソを人民ペソの両替したいんです」

窓「じゃあ、CADECA(カデカ)に行って。」

 

ネット生活に慣れすぎていた私達は、ガイドブックを持たずに旅行していたため、情報不足。

キューバはもちろんネットが使えません。(2010年当時)

 

…CADECAって何?

 

窓口の社会主義50年!のおばちゃんは、めちゃくちゃ面倒くさそうな顔で、

「CADECAはCADECA、とにかく行け」

と無慈悲です。

 

仕方ない、とりあえず英語がちょっとできそうな店主や警備員に

「CADECA−」

と尋ね、ワンブロック行ってはまた

「CADECA-」

と尋ねつづけました。

 

そして、7人目でやっと、

「あそこだよ。」

と目的地を指されたのでした。

 

CADECAとは両替所でした!

 

キューバ行列の必須単語は「ウルティモ」!

地球の歩き方持ってればすぐにたどり着きましたね。

「CADECAは両替所ですよ」って書いてあったし。

 

ここも一人ずつ中に入るシステムのため、しばらく行列に並ぶことに。

すると、

 

「ウルティモ!!」

 

と叫ぶ女性が。

 

そして私達を見て、

「ウルティモ?」

とたずねます。

 

私「私達見てウルティモって言ってる…」

夫「俺たち、ウルティモなの?」

私「わからないよ、ウルティモって一体何…」

 

すると、私の前の人が私達を指し、

「ウルティモ!」

と言いました。

 

私「ひええ、やっぱり私達がウルティモらしいよ…」

夫「ウルティモだと何が起こるんだろう…」

 

と超ビビっていると、先程から叫んでいた女性は私達の後ろに並びました。

 

なるほど!

 

ウルティモ=最後尾

 

私達は正真正銘のウルティモ。

キューバでウルティモになったら手を上げて知らせてあげてくださいね!

人民ペソゲットで充実するキューバ旅

CADECAで無事、兌換ペソを人民ペソに両替することができ、やっとまともな朝食にありつくことができました。

キューバでチャーハン(1人民ペソ=4円)!

しかしこのチャーハン、厚紙の箱に入っているのですがスプーンをくれません。

 

私「ちょっとおじさん!スプーンないよ!どうやって食べるのさ。」

店「ナンチャラカンチャラ」(スペイン語で全然わからない)

私「わからないー、スプーン!これこれ(食べるジェスチャー)」

 

するとおじさん、

 

入れ物の厚紙をちぎり、二つ折りに。
「ほれ、スプーン」

 

なんと!

 

エコすぎるキューバ旅。

今まででもっともゴミの出ない旅となりました。

 

※人民ペソと兌換ペソを間違えて支払っても、店主はきっと指摘してくれませんのでご注意を!キューバの人はみんな兌換ペソがほしいのです。

 

 

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