こんにちは!たびなすびのちかです。
日本でも最近は猛暑・熱中症・ゲリラ豪雨と、夏を乗り越えるにも体力も精神力も必要になってきています。
最高気温日本一!が商売にもなるようですが、皆さんが体験した最高気温は何度ぐらいでしょうか。
モロッコに夏に行くと頭脳が機能しない
モロッコはアフリカ大陸にあり乾燥地帯で砂漠も近いことから、暑さが厳しいイメージがありますが、寒暖の差は激しく、冬には気温が一桁になることも珍しくないそう。
春と秋にはアフリカとは思えないほど過ごしやすく、見所もたくさんあるモロッコはとても魅力的な観光地の一つといえます。
しかし、真夏か真冬にしか休みを取れない私たちに選択権はありませんでした。
私たち夫婦がモロッコに降り立ったのは真夏の7月。
「エブリワン、現地の気温は46度です」
と機内アナウンスがあったときには度肝を抜かれましたが、周りのモロッコ人が「ふーん」という感じだったので、モロッコは乾燥してるし、湿度を考慮すると日本の猛暑を乗り越えた私たちには余裕かも、と呑気に考えていました。
降り立ってみると、
46度は46度だった。
涼しい機内での想像をはるかに超えています。
サンサンサンサン!
と私たち夫婦の頭上には刺すように降り注ぐ太陽が。
しかも日没はなんと午後10時!
それまではひたすらサンサンサンサン!です。
「朝暑い。昼超暑い、夜暑い。」
頭脳がほとんど機能せず、無意識に芭蕉の劣化版っぽい俳句を口走るまでに時間はかかりませんでした。
モロッコの列車のホームで昭和に思いをはせる
灼熱地獄はまだ始まったばかり。
空港からマラケシュという都市に向かわなければならないのです。
快適な空港電車からマラケシュ行きに乗り換えるために途中の駅で降ります。
そこで待っていたのは、ホームから溢れんばかりの大荷物をもったモロッコ人たち。
大雪の朝の都内の駅のような混雑です。
雰囲気は昭和ですが。
私たちがモロッコに降り立った日はちょうどラマダン(断食)明けだったのです。
日本でいうお正月の帰省ラッシュですね。
想像してみてください。
昭和30年。
帰省ラッシュのピークに、始発じゃない駅の、列が乱れた大混雑の自由席のホームに、重量20キロのバックパックを背負って立っているんですよ。
46度の中を。
モロッコの列車やバスの窓はほぼ開かない
呆気にとられている時間もなく、列車がやってきました。
すでに満席。
一斉に乗車口になだれ込むモロッコ人に負けるわけにはいきません。
彼らも実家に帰るのに必死でしょうが、私たちも地球の裏側からはるばる来たのです。
臨戦態勢で乗車口へと挑んだのですが、あまりの混雑ぶりに思わず
「痛ーい!」「ちょっと!」
などと叫んでいたら、
「マダム、お先に入りなさい」
「おい、若者、このマダムを通しなさい」
などとモロッコ男性たちが道を作ってくれるではありませんか!
イスラムの国では女性を優先してくれることがあるようで、想像よりすんなりと乗車することができました。ラッキー。
夫は数分遅れでタコのように赤い顔をしながら辛うじて乗車してきました。男性は男性に厳しいのです。
無事に乗車できてホッとしたのもつかの間、車内が異常に暑い。
エアコンがない・・・。
ちか「すみませんが、私外国人で暑くて死にそうなので、窓を開けていただけないでしょうか。」
モ1「アハハ!窓開けたら砂漠の砂入って、俺たち砂まみれになっちゃうよ 」
モ2「それにそもそも窓ないし」
それから2時間、密室モロッコサウナを満喫しつつ、果たして全身を覆っているモロッコ女性は無事にたどり着けるのだろうか、などと心配していたのでした。
ちなみに体重はさほど変化はありませんでした。
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