日本

「あ、佐藤さん、こんにちは」

久しぶりに利用する新幹線のホームは目に映るあらゆるものが新鮮で、はじめて日本に降り立った外国人旅行者のように辺りをキョロキョロと見廻していました。

11時36分発のやまびこが遅れているという案内が電光掲示板に流れていたので「20分遅れて出発します」と、グループLINEでチカの実家に報告しようとしていたその瞬間、(一方的に)とてもよく知っていて、10代のころからテレビで応援してきた方が目の前をゆっくりと歩いていらっしゃいました。

数年前にも仕事で来られていた韓国でお見かけし「今日の解説頑張ってください」と声をかけた方。

今回は本当に偶然。突然、50センチほどのところに現れたのです。

タレントさんやスポーツ選手はプライベートでいるときに声をかけられると困るという話もよく聞きますが、声をかけるべきか否か、そんな判断をくだす前に、咄嗟に出てしまいました。

「あ、佐藤さん(仮名)、こんにちは」と。ホームから改札方面へと下る直前でしたが、「あ、はい、どうも〜」と、返事をしてくださいました。

現役時代、そして、引退してもなお多くの人から応援されるって、それはとても魅力的な方だからですよね。見た目の雰囲気だけでなく、言動全てが美しい。

美しく丁寧に生きようと思った一時帰国中のできごと。