たびなすび日記

店先でしつこく呼びかけて、ごめんね。

8月某日。

「注文いい?」と声をかけても反応がなく、「いますか〜?」「注文いいですか〜?」と、二度、三度続けて呼びかけると、少しして、店員さんが何やら呟きながら、立ち上がりました。

僕に対して何か言っているのではなくて、西の方に向かって、やや俯きながら、ゴニョゴニョと。

そう、お祈りの言葉を呟いていたんですね。

僕も邪魔にならないぐらいの、微かに聞こえるかな、、というぐらいの小さな声で「あ、ごめん」と謝り、お店から少し離れて、待つことにしました。

数分後、店員さんも「ごめんね、お祈りの時間だったんだ」と言って、すぐに通常営業に戻りました。

近所にあるホーカー(屋台村)の一番奥の方で少し控えめに営業しているアラブ料理屋さんでの話です。

レストラン「Taiba Shawerma」は入口から遠いところにあるんですが、アラブ料理店のシンボルでもある縦型の回転式グリルに巻き付いた肉の塊が目立つので、つい肉の香りを嗅ぎにいきたくなってしまうんですよね。

このお店はシリアから難民として来られた方が働いているので、お店を訪れるたびに、その時にいる店員さんの出身地を聞いて、Googleマップをみながら「ここなんだ〜いつか必ず行くね」といった話をしたりしています。

注文していた料理が手渡されるときはアラビア語でお礼を。

「シュクラン」

過去に訪れた旅先で涙を流すほど感動した場所ってありますか?

僕はシリアのパルミラ(UNESCO/NHK)がまさにそんな場所でした。

この記事を書いた人
YOSHI
17歳のときに「深夜特急(沢木耕太郎)」と「青年は荒野をめざす(五木寛之)」に出あってから、これまでの人生、迷うことなく突っ走っています。